僕のワンダフル・ライフは、2017年公開のアメリカ合衆国の映画。W・ブルース・キャメロンの小説『野良犬トビーの愛すべき転生』を原作にしている。飼い主の少年と再び巡り会うため生まれ変わりを繰り返す犬の奮闘を描いたドラマ。イーサンに命を救われた子犬ベイリー。寿命が尽きても、最愛のイーサンに会いたい一心で、姿を変えながら何度も生まれ変わる。ゴールデンレトリバーからはじまり、ジャーマンシェパード、コーギー、セントバーナードとオーストラリアンシェパードのミックスの姿に転生するベイリーの声を「アナと雪の女王」のオラフ役で第41回アニー賞声優部門に輝いたジョシュ・ギャッドが担当。
僕のワンダフル・ライフ 映画批評・評価・考察
僕のワンダフル・ライフ(原題:A Dog’s Purpose)
脚本:35点
演技・演出:18点
撮影・美術:17点
編集:9点
音響・音楽:7点
合計86点
犬好きには、たまらん感動ドラマです。犬は3万3000年前から人間のパートナーだったという研究もあり、人と犬の結びつきは今作のように犬が転生しても犬として生まれ最愛の人のパートナーを求めていくというファンタジーのようであり、犬の気持ち(愛)が全面に出ている作品は今までなかったように思います。ブタの気持ちが全面に出ていた作品はありましたが(笑)瞳でワンちゃんたちが、演技できているように感じたのですが、犬はもともとアイコンタクトができるんですよね。科学的にも飼い主とアイコンタクトをすることで結びつきがより深まるそうです。また、孤独な人ほど犬に好かれるという研究結果もあり、主人公ベイリーでも警察犬のパートでそういう行動をとるシーンがあります。その研究では、犬は心配性なのが性分らしいです。もしも孤独で死にそうなら、保護犬を貰って育ててみてはいかがでしょうか?
僕のワンダフル・ライフ あらすじ
計5回生まれ変わった犬が2回目に飼われた飼い主の元へ5回目に生まれ変わって帰還するまでを、時代の変遷とともに描くラブストーリー。
1回目の仔犬はレトリバー系の雑種、生後数ヶ月で殺処分されてしまったらしく「何のために生まれて来たのか?」という生涯に渡る疑問を持つことになる。
2回目は赤いレトリバーと言われた。夏の暑い日、車に閉じ込められて苦しんでいるところを、8歳のイーサンが助ける。感激した子犬はイーサンから一生離れないと心に誓う。ベイリーと名付けられた子犬は、遊ぶときも寝るときもいつも一緒の彼らだったが、犬の寿命は人間より短い。青年に成長したイーサンに看取られ息を引き取る。
3回目の転生では雌の警察犬エリーとして大活躍し、ある日少女を助け飼い主のカルロスの危機を救ったが犯人に撃たれてしまう。
4回目のコーギーのティノは女子大生マヤに可愛がられ、マヤの恋愛結婚出産を見守りマヤの結婚相手のアルが飼っていた雌の大型犬ロキシーと楽しく生活する。ロキシーが病死し後を追うようにティノも亡くなる。
5回目はセントバーナードのワッフルズ。ウエンディという女性が引き取っていくがパートナーのヴィクトールから嫌がられ、散歩にも連れて行って貰えず虐待された挙句捨てられてしまう。でもあの家には帰りたくないと自ら街を出て彷徨った末に50歳ほどになったイーサンがひとりで暮らすあの祖父母の農場に辿り着く。イーサンにバディと名付けられ家族にと受け入れてもらった。これまで独身でいたイーサンを幸せにしたいことと、自分がベイリーであると知ってもらいたいバディは?
僕のワンダフル・ライフ スタッフ
監督:ラッセ・ハルストレム
脚本:W・ブルース・キャメロン,キャスリン・ミションオードリー・ウェルズマヤ・フォーブスウォーリー・ウォロダースキー
原作: W・ブルース・キャメロン
『野良犬トビーの愛すべき転生』
製作:ギャヴィン・ポローン
製作総指揮:アラン・C・ブロンクィスト,マーク・スーリアンローラ・ファイファー
ナレーター:ジョシュ・ギャッド
音楽:レイチェル・ポートマン
撮影:テリー・ステイシー
編集:ロバート・レイトン
製作会社:アンブリン・エンターテインメント,リライアンス・エンターテインメント,ウォールデン・メディアパリア・エンターテインメント
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ,東宝東和
僕のワンダフル・ライフ キャスト
大人のイーサン:デニス・クエイド
大人のハンナ:ペギー・リプトン
8歳のイーサン:ブライス・ガイザー
10代のイーサン:K・J・アパ
10代のハンナ:ブリット・ロバートソン
イーサンの母:ジュリエット・ライランス
イーサンの父:ルーク・カービー
フラン:ガブリエル・ローズ
ビル:マイケル・ボフシェバー
マヤ:カービー・ハウエル=バプティスト
カルロス:ジョン・オーティス
アル:プーチ・ホール
ベイリー/バディ/ティノ/エリー(声)ジョシュ・ギャッド