沈黙の鉄拳は、2009年公開のアメリカ合衆国の映画。えん罪で服役した男が出所し、いきなり中国人マフィア絡みの犯罪に巻き込まれて大暴れする様子を迫力の映像で見せる。主人公に救われるヒロインを演じるのは、『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』のマーライナ・マー。自身が望まないながらも巨大な悪の組織相手にひるまずに向かっていくオヤジの強靭(きょうじん)な精神力と、命知らずの戦いぶりに圧倒される。
沈黙の鉄拳 映画批評・評価・考察
沈黙の鉄拳(原題: A Dangerous Man)
脚本:29点
演技・演出:16点
撮影・美術:16点
編集:9点
音響・音楽:7点
合計77点
セガールが太くなってるのと髪型が気になるものの、太った分重量感のあるパワー技と切れのある腕の動きが冴えたアクションになっています。太ったからといって動きが悪くなってないのが、さすが武道の達人にしてアクションスターですね。原題は、A Dangerous Man 意味は危険な男ですが、邦題は沈黙の鉄拳と、無理やり沈黙シリーズとされています。原題も?ピンとこないので、邦題もこれはこれでいいのかもしれませんね。。。。ロシアンマフィアと共闘する流れは、セガールが2016年ロシア国籍を取得するのですが、ロシアに対して好意的なところが作品に影響しているように思えます。セガールの父親は、モンゴル系ロシア人なので、動機は理解できます。沈黙シリーズは、あたりはずれがありますが、今作品はあたりです。とてもテンポが良い映画で楽しめました。
エロエロの元嫁の事が忘れられないセガール。回想シーンに執拗に裸で踊る元嫁。助けた若い娘を手に入れようやく呪縛から解き放たれるのだった。ちゃんちゃん。。
今作品はU-NEXT で見ました。
沈黙の鉄拳 あらすじ(ネタバレ)
元特殊部隊員のシェーン・ダニエルズ(スティーヴン・セガール)の妻のホリー(エイダン・ディー)は強盗に襲われた。そしてシェーンが現れ逃げ出した犯人を追った。無残に殺害された強盗の遺体が発見されシェーンが唯一の容疑者となってしまう。6年間収監されていたシェーンだったが新たなDNA証拠により釈放され、汚名は晴れた。不運な人生と別れた妻の悲しみが埋め合わせられないと感じ、苦い思いを抱いていた。
シアトル沖に、密航した中国人を乗せた船が到着した。到着後、中国人の老人が保護施設に連行される。アリゾナに戻り、路上に解放されてから数時間後にコンビニでバーボンを購入。店の外に出ると2人の男がシェーンを強盗しようとしたが、シェーンは襲撃者2人をボコボコに殴り、半殺しにした後、彼らの車を奪う。街を離れ、シェーンは道路に出て、寂しい高速道路沿いの休憩所に立ち寄った。道路で保安官が中国人二人の車を検閲していたところ、多額の現金を見つける。すると中国人は保安官を銃撃した。近くにいた青年二人は目撃したことで犯人たちに銃撃される。青年達セルゲイ(ジェシー・ハッチ) と彼の友人マルコフ(ロビン・ニールセン)は逃げ出したが、マルコフは中国人の一人によって殺された。しばらくしてシェーンが現れ、中国人たちを打ちのめした。中国人たちの車のトランクには女性と現金が詰まったダッフルバッグがあった。
女性ティア(マーライナ・マー)が意識を取り戻すと、彼女はシェーンとセルゲイに警察や中国人に引き渡さないように懇願する。ティアはシェーンとサーゲイに、ベリンガムの警官が彼女が誘拐されたときに友人を殺した、と話す。翌朝、シェーンはセルゲイにティアとモーテルまで送ってもらう。 ティアはシェーンに、叔父のクアン (ヴィンセント・チェン) をアメリカに連れて行こうとしていたと説明する。彼女は誰かから連絡を受けて、助けられると言った。彼女は、ベリンガムから約80マイル離れた人里離れた場所にある廃工場に一人で現れるように言われたが、彼女とその連絡先が会うのは初めてだったので、何人かの友人を連れてくるよう主張した。彼女が出会った男はチェンという名の中国の麻薬密輸業者(テリー・チェン)クアンの米国への密航を手伝うと彼女に告げた。しかし、ベリンガム警察に友人を射殺され、別の男が待つ部屋に強制連行された。大佐(バイロン・マン)として知られるその男は、クアンの到着を待っており、男がクアンから必要な情報を得るまでティアを身代金として拘留するつもりだと語った。
リッチー軍曹 (ジェリー・ワッサーマン) とその部下クラーク (マイク・ドプッド))、チェンのために働いているベリンガムの警官2人は、ヴラド(ヴィタリー・クラフチェンコ)のレストランであるリトルロシアに行き、ヴラドにシェーンの居場所を知っているか尋ねるが、ヴラドはリッチーの睾丸を切り落とすと脅して彼らを追い返した。その頃、シェーンとティアが滞在しているモーテルの部屋に中国人の男2人が侵入するが、シェーンが二人を殺害し、ティアとともに逃走した。リトルロシアの外で、ティアはシェーンに、クアンがその日のうちに到着する予定で、クアンがどうなるかを心配していると告げる。店内ではバーテンダーがヴラドとセルゲイの居場所をシェーンに教えようとしなかったため、シェーンはバーテンダーを殴り、ヴラドのところへ連れて行くよう要求する。彼らはヴラドの家に到着し、ヴラドはシェーンがセルゲイの命を救ったことに感謝し、シェーンとティアを助けることに同意する。リッチー、クラーク、そして数名の中国人がヴラドの家に到着し、銃撃戦が起こった。
放棄された工場では、大佐がその場所を占拠し、部下に敷地中に爆弾を仕掛けさせ、チェンを除くチェンの部下全員を殺害した。チェンの部下がクアンとともに到着するまで、彼はチェンを生かしておく。クアンがようやく到着すると、大佐の部下がクアンの護衛二人を殺害する。大佐の部下とシェーンのグループの間で銃声が起こる。銃撃の最中、ティアは撃たれてしまう。シェーンは傷を覆い、セルゲイに見守るように言いました。シェーンは大佐の部下との戦いに戻り、セルゲイはティアを抱き上げて安全な場所へ運び始めた。シェーンはクアンを人質にとった大佐のもとへ奮闘する。
シェーンと大佐は互いに発砲し、両方とも弾が尽きた。シェーンは大佐を容赦なく殴り、クアンをそこから連れ出す。大佐はサブマシンガンを手に取り、部屋を出た。大佐がシェーンを撃とうとしたその時、シェーンがスイッチを入れて爆弾が爆発し始め、大佐は乗っていたキャットウォークから吹き飛ばされた。
その後、ヴラドはクアンがアメリカに留まることができるよう手配する。シェーンとティアはお互いに恋に落ち、アメリカ国外のどこか孤立した氷河沿いの邸宅に一緒に住むことにした。
沈黙の鉄拳 スタッフ
監督:キオニ・ワックスマン
脚本:キオニ・ワックスマン
製作:デボラ・B・ガブラー
製作総指揮:スティーヴン・セガール,フィリップ・ゴールドファイン,ベンジャミン・F・サックス,ダニー・ウェバー,ドラン・チャンドラー,マーク・ゾハー
音楽:マイケル・リチャード・プロウマン
撮影:ネイサン・ウィルソン
編集:トレヴァー・ミロシュ
製作会社:レガシー・フィルムワークス
配給:ショウゲート
沈黙の鉄拳 キャスト
シェーン・ダニエルズ:スティーヴン・セガール
ディア:マーライナ・マー
セルゲイ:ジェシー・ハッチ
ヴラッド:ヴィタリー・クラチェンコ
大佐:バイロン・マン
チェン:テリー・チェン
リッチー:ジェリー・ワッサーマン
マオ:バイロン・ローソン
ホリー:エイダン・ディー
マルコフ:ロビン・ニールセン
クラーク:マイク・ドブド
クワン:ヴィンセント・チェン
弁護士:サラ・ディーキンス
刑事:ダリル・シャトワース