フラットライナーズは、2017年にアメリカ合衆国で公開されたSF映画。本作は1990年に公開された同名映画『フラットライナーズ』のリメイク版であるが、ストーリーは続編に近いものとなっている。
フラットライナーズ 映画批評・評価・考察
フラットライナーズ(原題:Flatliners)
脚本:30点
演技・演出:16点
撮影・美術:16点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計77点
1990年度版に比べてキャストが地味になったものの、ストーリーは分かりやすく派手さはなくとも見応えがある内容です。前作で主人公だったキーファー・サザーランドが前作とは異なる教授役で出演しています。生徒たちの行動をどことなく知ってそうな雰囲気を醸し出してますが、役名が違うので前作とは無関係のようでした。
前作よりリメイク版の方が共感できるところが多いので、今作の方が面白く感じました。
フラットライナーズ あらすじ
ネルソン・ライトが巻き込まれた事件から28年が経過した世界。医学生のコートニー・ホームズは死後の生に並々ならぬ関心を持っており、死後世界で何が起こるのかを解明したがっていた。ホームズはジェイミーとソフィアを招いてある実験をすることにした。除細動器を使って自らの心臓を60秒間停止し、その間の脳波を観測するという実験であった。2人は万が一のことが起きたらどうするのかとホームズに言ったが、彼女は「何かあったとしても、あなた方には一切責任がないのだから心配しないで」と言うばかりであった。ソフィアはなおもホームズを止めようとしたが、ジェイミーはホームズの説得を諦めてしまった。心停止から60秒後、2人はホームズが蘇生しないのを見てパニックに陥ったが、駆けつけたレイの協力で何とかホームズを蘇生させることができた。
実験後、ホームズは過去の記憶の幾つかを鮮明に思い出せるようになった。時が経つにつれて、ホームズの知的能力は異常なまでの向上を見せた。学業の成績が伸びたりピアノが突然弾けるようになったりするなど良いことだらけであった。そんなホームズに嫉妬したジェイミーは、自ら実験の被験者になることを申し出た。ジェイミーは臨死体験中に元カノに遭遇するという極めて不愉快な体験をした。やがて、ホームズとジェイミーは幻覚を見るようになったが、その事実を他人に打ち明けようとはしなかった。被験者を希望する人たちは増える一方で、ソフィアすらも参加するほどだった。被験者たちにはホームズのような知的能力の向上が見られた。
しかし、そんな被験者たちもやがて幻覚に苦しめられることとなった。ホームズは交通事故でなくなった妹のテッサの幻覚を見ていた。その事故の原因はホームズの不注意運転であったこともあって、ホームズは自責の念に駆られた。ジェイミーは元カノが妊娠していた赤ん坊の幻覚を見ていた。ジェイミーは元カノから妊娠を打ち明けられたとき、中絶を懇願したのだった。マーロはサイラスという名前の男性の幻覚を見ていた。サイラスはマーロの医療ミスが原因で命を落とした人物であった。ソフィアはイリーナという名前の女性の幻覚を見ていた。かつて、ソフィアはイリーナと卒業生総代の座を争っていた。何としてでも総代になりたかったソフィアは、イリーナの携帯をハッキングしてそこに保存されていた彼女の全裸画像をネット上に流したのであった。
ただ一人実験に参加しなかったレイは何が起こっているのか把握できずにいた。しかし、実験が原因だという確信はあったので、レイは実験の即時中止を訴えた。しかし、時すでに遅く、幻覚は日に日に強烈なものとなっていった。
フラットライナーズ スタッフ
監督:ニールス・アルデン・オプレヴ
脚本:ベン・リプリー
原作:ピーター・フィラルディ『フラットライナーズ』
製作:ローレンス・マーク,マイケル・ダグラス,ピーター・サフラン
製作総指揮:マイケル・ベダーマン,ロバート・ミタス,デヴィッド・ブラックマン,ブライアン・オリヴァー,ハッサン・タヘル
音楽:ネイサン・バー
撮影:エリック・クレス
編集:トム・エルキンズ
製作会社:コロンビア映画,クロス・クリーク・ピクチャーズ,ファーザー・フィルムズ,ローレンス・マーク・プロダクションズ
配給:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
フラットライナーズ キャスト
コートニー・ホームズ:エレン・ペイジ
レイ:ディエゴ・ルナ
マーロー:ニーナ・ドブレフ
ジェイミー:ジェームズ・ノートン
ソフィア:カーシー・クレモンズ
バリー・ウルフソン博士:キーファー・サザーランド
ブラッド:ボー・マーショフ