容疑者X 天才数学者のアリバイは、2012年公開の韓国映画。日本では福山雅治主演で映画化された東野圭吾の人気小説「容疑者Xの献身」を、韓国で映画化。ある殺人事件をめぐる天才数学者とその隣人、そして事件を追う刑事らが織り成すドラマを巧みな心理描写で映し出す。主人公を『クライング・フィスト』のリュ・スンボムが好演し、相手役を『光州5・18』のイ・ヨウォンが務める。原作とはまた違う、登場人物たちの感情の変化を際立たせた演出が観る者の琴線に触れる。
容疑者X 天才数学者のアリバイ 映画批評・評価・考察
容疑者X 天才数学者のアリバイ
脚本:30点
演技・演出:15点
撮影・美術:18点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計78点
韓国版は、福山雅治が演じた湯川役を刑事に変更したのは問題ないのですが、今一つこの役を演じたチョ・ジヌンの演技が感情表現が微妙すぎて、違和感が最後までありました。
容疑者Xことソッコを演じたリュ・スンボムは、堤真一以上とも思える見事な演技でした。
全体的に、日本版より細かい描写が多く、数学者という部分がかなり掘り下げられていました。そのあたりは日本版より優れているようにも思えたのですが、一長一短で説明しすぎているようにも感じました。この作品のラストなのですが、日本版と大きく違うところです。
是非、見比べてほしいですね。
個人的には、日本版の方が共感できます。
容疑者X 天才数学者のアリバイ あらすじ
ひとり静かに平凡な生活を送っていた高校の数学教師ソッコは、ある日、隣室の女性ファソンが、暴力を振るう前夫のチョルミンを偶発的に殺してしまったことを知る。ソッコはファソンを助けるため完璧なアリバイを作り出し、ファソンを容疑者として捜査していた警察は行き詰ってしまう。しかし、担当刑事のミンボムはソッコの高校の同級生で、学生時代から天才と言われていたソッコがファソンの隣人だと知ると、ソッコが何か手助けしているのではと疑い始まる。
容疑者X 天才数学者のアリバイ スタッフ
監督:パン・ウンジン
原作:東野圭吾
撮影:チェ・チャンミン
音楽:シン・イギョン
配給:ツイン
容疑者X 天才数学者のアリバイ キャスト
ソッコ:リュ・スンボム
ファソン:イ・ヨウォン
ミンボム:チョ・ジヌン
チョルミン:クァク・ミノ
ユナ:キム・ボラ
サンジュン:キム・ユンソン