ハンコックは、2008年公開のアメリカ合衆国の映画。ウィル・スミスが人々に嫌われるヒーローを演じたアクション映画。市民からは嫌われ酒に溺れるダメヒーロー、ハンコック。ある日命を助けた相手からイメージアップ戦略を提案されるが…。
ハンコック 映画批評・評価・考察
ハンコック(原題:Hancock)
脚本:5点
演技・演出:10点
撮影・美術:13点
編集:6点
音響・音楽:6点
合計40点
ウィル・スミスじゃければ、見なかった嫌悪感さえ頂いてしまう色ものアクション・ヒーロー映画になっています。もう少し、脚本が良ければ『デッドプール』になれたかもしれません。笑えるシーンもあるんですが、全く主人公に共感できないようなところが多々あるので、演出が過激なのか微妙なのか、作り手の意図するノリについていけないところがあります。
主人公のハンコックより、ハンコックをビジネスにつなげようとするレイ・エンブリーの話だと思うとシンボル・ビジネスがどういうものなのかが見えてきて面白いとも思えました。
ハンコック あらすじ(ネタバレ)
飛行能力と怪力、不老不死の体を持つジョン・ハンコック(ウィル・スミス)は世間から嫌われていた。事件が起こると助けに現れるが、被害を考えないため、周りに迷惑をかけていた。
レイ・エンブリー(ジェイソン・ベイトマン)はハンコックに列車に轢かれかけた所を救われる。レイは新しい慈善活動「オールハート」のPRに失敗した。レイはハンコックのためにヒーローになるためのイメージ戦略を持ちかけた。
レイは、訴訟を起こされたハンコックを刑務所へ収監させた。しばらくして、ハンコックが居なくなったロサンゼルスでは犯罪発生率が上昇し、世間はハンコックの必要性を考える。そしてハンコックの元に警察署長から救援の連絡が入る。レイが用意したコスチュームを着たハンコックは、銀行強盗犯のケネス・“レッド”・パーカー(エディ・マーサン)を捕まえ、人質を救出した。ハンコックは市民に拍手を持って迎えられた。
ハンコックは、レイと妻のメアリーとディナーする。ハンコックは80年前から記憶が無いこと、ポケットに入っていた『フランケンシュタイン』のチケット二枚とチューインガムを大切にしていることを語る。メアリーは涙を流した。レイの家に戻ったハンコックは、メアリーとキスをしようとするがメアリーは怪力でハンコックを吹き飛ばした。メアリーにそのことを聞くと、自分達は遙か昔から存在していたこと、同じ力を持った者は他にいたが今では自分たちだけであること、元は夫婦であったことを明かされる。
ハンコックは、立ち寄った店で強盗に合う。力が失われ銃撃を受ける。病院に駆けつけたメアリーから、自分たちは神から男女一対の存在として創られ、近づけば力を失い、普通の人間のように暮らせることを聞く。80年前、『フランケンシュタイン』を見に行ったハンコックとメアリーは強盗に襲われ重傷を負い、ハンコックは記憶を失った。メアリーは彼のためハンコックの元を去った。
脱獄したケネスが病院に現れ、メアリーを射撃した。ハンコックも重傷を負わされるが、レイのおかげでハンコックは助けられた。離れれば力が戻ると聞いたハンコックは、彼女を救うため、体を引きずりながら、メアリーの元を去った。
それから一ヶ月後、ハンコックからレイに電話が入った。促されて夜空を見上げると、月には「オールハート」のシンボルマークが描かれていた。
ハンコック スタッフ
監督:ピーター・バーグ
脚本:ヴィンセント・ノー,ヴィンス・ギリガン
製作:アキヴァ・ゴールズマン,マイケル・マン,ウィル・スミス,ジェームズ・ラシター
製作総指揮:イアン・ブライス,ジョナサン・モストウ,リチャード・サパースタイン
音楽:ジョン・パウエル
撮影:トビアス・シュリッスラー
編集:ポール・ルベル,コルビー・パーカー・ジュニア
製作会社:レラティビティ・メディア,オーバーブック・エンターテインメント
配給:コロンビア映画
ハンコック キャスト
ジョン・ハンコック:ウィル・スミス
メアリー・エンブリー:シャーリーズ・セロン
レイ・エンブリー:ジェイソン・ベイトマン
アーロン・エンブリー:ジェイ・ヘッド
ケネス・“レッド”・パーカー:エディ・マーサン
ホッティ:ヘイリー・マリー・ノーマン
ミッシェル:ダエグ・フェアーク
バス停の少年:アッティカス・シェイファー
マイク:トーマス・レノン
ジェレミー:ジョニー・ガレッキ
重役:マイケル・マン
マウンテン:デイビット・マティ
重役:ブラッド・リーランド
囚人:マーティン・クレバ
巡査:ダレル・フォスター