プリティ・リーグは、1992年公開のアメリカ合衆国の映画。1943年に創設され54年まで存在した全米女子プロ野球リーグを題材として、女性差別が激しかった時代に自分たち自身(Their Own)の人生の目標を実現しようとする女性たちの姿を描く。
プリティ・リーグ 映画批評・評価・考察
プリティ・リーグ(原題: A League of Their Own)
脚本:32点
演技・演出:16点
撮影・美術:16点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計80点
1943年、男たちが戦場に旅立ったアメリカで、女性だけのプロ野球リーグが誕生する。主婦や元ダンサーと経歴も性格もさまざま、全米各地から集まった女性たちは次第に好プレーをみせ、野球ファンの注目を集めていく…。実在した女子プロ野球リーグの選手たちの奮闘と活躍を、女性監督ペニー・マーシャルが描く感動のドラマ。監督を演じるトム・ハンクスをはじめ、ジーナ・デイビス、マドンナなど、多彩なキャストも魅力的。
主題歌の「マイ・プレイグラウンド」(This Used To Be My Playground)をマドンナが担当し、選手の1人として出演もしている。エンドロールでのクレジットではトム・ハンクス が先頭であるが、ハンクスは助演的役割を担っている。
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プリティ・リーグ あらすじ(ネタバレ)
1943年、第二次世界大戦真只中のアメリカ。プロ野球選手たちも次々と戦場へ駆り出され、大リーグの運営は危機を迎えていた。オレゴンの片田舎に住むソフトボール・リーグ選手、ドティ・ヒンソン(ジーナ・デイヴィス)とキット・ケラー(ロリー・ペティ)の姉妹のところへ、ある日プロ野球のスカウトマン(ジョン・ロビッツ)が訪ねてきて、近く発足する全米女子プロ野球リーグに参加しないかと言う。夫が出征中のドティは乗り気ではなかったが、キットに強引に説得されて、2人は本拠地シカゴに乗り込んだ。
全米から集められた千人の中から64名の選手が選ばれ、4つのチームに振り分けられる。ドティとキットが配属されたのはロックフォード・ピーチズ。ダンサーあがりのメイ(マドンナ)や美女軍団の足を引っ張る器量だが猛打者のマーラ(ミーガン・カバナー)、子連れのエブリン(ビティ・スクラム)など様々な選手の集まったこのチームを率いるのは、元大リーグの強打者だがケガで引退、今は酒びたりのジミー・ドゥーガン(トム・ハンクス)だ。最初は女子野球など馬鹿にしていたジミーも、ドティたちのガッツあふれるプレーで女子大リーグの人気が高まるにつれて、酒もやめ、真剣にコーチするようになる。
チームが一丸となったかに見えたある日、投手交代のトラブルがきっかけとなってドティと口論したキットがチームを飛び出しラシーン・ベルズへとトレード、姉妹の間に亀裂が生じる。そんな頃夫が帰還、ドティはチームから去るが、ピーチズがワールド・シリーズに出場してベルズと対戦するに及んで再びマスクをかぶる。最終回のキットの活躍でベルズが優勝、これを最後にドティは家庭へと戻っていった。
1988年、ニューヨーク州クーパーズタウンの野球殿堂で、1954年に幕を閉じた女子プロ野球リーグの殿堂入りセレモニーが行われ、元選手たちが集まってきた。ドティも懐かしいピーチズの仲間たちと再会するのだった。
プリティ・リーグ スタッフ
監督:ペニー・マーシャル
脚本:ババルー・マンデル,ローウェル・ガンツ
原案:キム・ウィルソン,ケリー・キャンディール
製作:ロバート・グリーンハット,エリオット・アボット
製作総指揮:ペニー・マーシャル
音楽:ハンス・ジマー
主題歌:マドンナ「マイ・プレイグラウンド」
撮影:ミロスラフ・オンドリチェク
編集:ジョージ・バワーズ,アダム・ベルナルディ
配給:コロンビア・トライスター映画社
プリティ・リーグ キャスト
ジミー・デューガン(監督):トム・ハンクス
ドティ・ヒンソン(捕手):ジーナ・デイヴィス
キット・ケラー(投手):ロリ・ペティ
メイ・モーダビート(中堅手):マドンナ
ドリス・マーフィ(三塁手):ロージー・オドネル
マーラ・フーチ(二塁手):ミーガン・カヴァナー
ベティ・ホーン(左翼手):トレイシー・ライナー
エヴリン・ガードナー(右翼手):ビティ・シュラム
シャーリー・ベイカー(左翼手):アン・キューザック
ヘレン・ヘイリーアン(一塁手):アン・ラムゼイ
エレン・スー・ゴッドランダー(遊撃手、投手):フレディ・シンプソン
アリス・ギャスパーズ(左翼手、控え捕手):ルネ・コールマン
ミス・カスバート:ポーリン・ブレイスフォード
アイラ・ローウェンスティーン:デヴィッド・ストラザーン
ウォルター・ハーヴェイ:ゲイリー・マーシャル
アーニー・キャパディーノ:ジョン・ロヴィッツ
ボブ・ヒンソン:ビル・プルマン
チャーリー・コリンズ:ドン・S・デイヴィス
ラシーンの一塁手:ティア・レオーニ