スノーホワイトは、2012年公開のアメリカ合衆国の映画。世界中で愛されているグリム童話「白雪姫」を大胆にアレンジした、白雪姫と女王が死闘を繰り広げるファンタジー・アドベンチャー。戦術とサバイバル術を身に付けた白雪姫ことスノーホワイトには『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワートがふんし、『モンスター』のシャーリーズ・セロン、『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワースが共演。メガホンを取るのはCMディレクター出身のルパート・サンダース。本作は3部作の1作目として構想され、第2作『スノーホワイト/氷の王国』が2016年に公開された。
スノーホワイト 映画批評・評価・考察
スノーホワイト(原題: Snow White & the Huntsman)
脚本:34点
演技・演出:17点
撮影・美術:18点
編集:8点
音響・音楽:9点
合計86点
グリム童話の「白雪姫」を大胆にアレンジ、剣と魔法、血と戦いに彩られたダークメルヘンとしてよみがえらせたファンタジー大作。魔法の鏡や7人のこびと、毒リンゴなど道具立てとあらすじはそのままに、王国を奪った魔女の軍勢に立ち向かうスノーホワイトの戦いとして物語を再構築しました。
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スノーホワイト あらすじ(ネタバレ)
マグナス王とエレノア王妃の一人娘スノーホワイト(以下スノー)は国中から愛されている心の美しい少女。 エレノアが急逝してしばらく後、マグナス王は黒い甲冑の謎の軍勢と戦い、敵軍の女虜囚ラヴェンナを助ける。マグナスはラヴェンナの美しさに心を奪われ、お妃として迎える。だがラヴェンナの正体は邪悪な魔女で、マグナスを暗殺し、魔軍を引き込んで王国を乗っ取ってしまう。ラヴェンナは逃げ遅れた家臣を皆殺しにしたが、スノーを秘密裏に監禁し生かし続ける。ラヴェンナの悪政と呪いによって、王国はまたたく間に荒廃し、闇に閉ざされてしまう。
数年後、いつものようにラヴェンナが鏡の精に「この世でいちばん美しい者は?」と質問すると、スノーが自分より美しく育ったこと、スノーにラヴェンナの命を奪う力があること、ただしスノーの心臓をラヴェンナが掴めばラヴェンナの美と魔力は永遠となると告げられる。スノーは牢から連れ出された一瞬の隙を突いて城から逃げ出し、闇の森へ逃げこむ。ラヴェンナは妻を喪い自棄的な生活を送っていた猟師のエリックを呼び出し、妻を蘇らせると約束し、強制的にスノー捜索の任務に就かせる。
エリックはラヴェンナの弟フィンとその部下を連れて闇の森に入り、難なくスノーを捕らえるが、ラヴェンナの約束の嘘が露見し、スノーの懇請も受けて、スノーの逃亡に手を貸し、共に追われる身となる。スノーは逃避行の中で小人達と出会い、妖精達や聖獣からの祝福を受け、小人のガスの死と直面し、ハモンド公の息子で幼馴染のウィリアムと再会する。エリックはフィンを倒す。目的地ハモンド公の城が間近になったある朝、ラヴェンナはウィリアムに化けてスノーに近づき、毒りんごを食べさせスノーは倒れる。ラヴェンナが鏡の精の言葉を復唱しつつ、スノーの心臓を掴み出そうとした瞬間、エリックが駆けつけラヴェンナは逃げる。だがりんごの毒が回りスノーは亡くなる。
ハモンド公の城で、スノーの葬儀が行われる。エリックが守りきれなかったことを謝りながらスノーの遺体にキスをすると呪いが解かれ、スノーは蘇生する。スノーはラヴェンナが唱えた言葉を思い出し、自分にはラヴェンナを滅ぼす力があると宣言してハモンド公の民を鼓舞、討伐隊を組織して進軍を開始する。ラヴェンナは篭城して弓隊や投石で応戦するが、小人たちが潜入して城門を開く。スノーはラヴェンナとの一騎打ちの対決で、追い詰められるが、隙をついて短剣で心臓を刺すとラヴェンナはまたたくまに憔悴して滅ぶ。
スノーホワイト スタッフ
監督:ルパート・サンダース
脚本:ホセイン・アミニ,イヴァン・ドーハーティ
原作:グリム兄弟『白雪姫』
製作:ジョー・ロス,サム・マーサー,パラク・パテール
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
撮影:グリーグ・フレイザー
編集:コンラッド・バフ,ニール・スミス
製作会社:ユニバーサル・ピクチャーズ,ロス・フィルムズ
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ,東宝東和
スノーホワイト キャスト
スノーホワイト:クリステン・スチュワート
マグナス王と王妃エレノアの一人娘。誰もが羨む美貌を持つ。
邪悪な女王ラヴェンナ:シャーリーズ・セロン
永遠の若さと美貌を求める魔女。高圧的な性格。国王に取り入り、富と権力を手に入れた。他の女達からの精気を吸い、容姿と命を維持している。スノーホワイトの心臓を狙う。
名前の由来は、不法な利益を司る女神「ラウェルナ」。
猟師エリック:クリス・ヘムズワース
通称ハントマン。最愛の妻を喪った悲しみから盗人のように落ちぶれ、酒浸りの日々を過ごしていたが、スノーホワイトを助け、ラヴェンナを倒す事に加勢する。
ウィリアム王子:サム・クラフリン
ハモンド公の一人息子で、スノーの幼馴染。子供のころは少々意地悪だった。
フィン:サム・スプルエル
ラヴェンナの弟。姉を敬愛し、姉のためにスノーを追う。最後はエリックに倒され絶命する。
ビース:イアン・マクシェーン
小人達のリーダー。
ミューア:ボブ・ホスキンス
小人の長老。真実を見抜く不思議な力を持っている。
ゴート:レイ・ウィンストン
小人。比較的大柄で気が荒い。
ニオン:ニック・フロスト
小人。比較的大柄で妖精の歌が嫌い。痛風持ち。
デューア:エディ・マーサン
小人。コルとペアの斥候役。
コル:トビー・ジョーンズ
小人。デューアとペアの斥候役。喘息持ち。
クワート:ジョニー・ハリス
小人。ミューアの息子。笛や歌が得意。
ガス:ブライアン・グリーソン
最年少の小人。バイオリンを弾く。スノーを一目で好きになる。
ハモンド公爵:ヴィンセント・リーガン
マグナス王の家臣、王国内の一領主。ラヴェンナによるクーデター以後は領地に壁を築き、逃げ延びた民衆を保護している。
マグナス王:ノア・ハントリー
スノーホワイトの父。ラヴェンナに暗殺される。
エレノア王妃:リバティー・ロス
スノーホワイトの母。急逝する。
鏡男:クリストファー・オービ
鏡の精。
グレタ:リリー・コール
王城に連れてこられた女囚。
アンナ:レイチェル・スターリング
湖の岸にある村の長。
リリー:ハッティ・ゴトベッド
アンナの娘。
幼少期のスノーホワイト:ラフィー・キャシディ
幼少期のウィリアム王子:ザビエル・アトキンス
幼少期のラヴェンナ:イジー・メイクル=スモール
ラヴェンナの母:アナスタシア・ヒレ
ラヴェンナに美貌と守護の魔法を与え、征服者達へ復讐するよう仕向ける。
幼少期のフィン:エリオット・リーヴ