ドラゴン・キングダムは、2008年公開の中国・アメリカ合衆国合作映画。現代に暮らすカンフー好きのアメリカ人青年が古代帝国に迷い込み、巨悪に立ち向かうアクション・アドベンチャー。監督は「スチュアート・リトル」シリーズのロブ・ミンコフ。出演はジャッキー・チェン、ジェット・リーほか。西遊記に登場する孫悟空や如意棒、更に八仙や白髪魔女伝のキャラクターをモチーフとしている作品。
ドラゴン・キングダム 映画批評・評価・考察
ドラゴン・キングダム(原題:The Forbidden Kingdom)
脚本:29点
演技・演出:16点
撮影・美術:16点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計76点
家族で見て楽しめる娯楽大作ながら、アジアが世界に誇る2大アクションスター、ジャッキー・チェンとジェット・リーがついに夢の初競演を実現しただけでも映画ファンなら必見の話題作です。特に中盤、チェンとリーが拳を交わして戦う場面は「マトリックス」シリーズにも参加してきたY・ウーピンのアクション演出もあって、思わず息をのむほどの大迫力。「ライオン・キング」や「スチュアート・リトル」第1・2作を手掛けたロブ・ミンコフが監督とあってVFXも素晴らしく、カンフー映画史へのリスペクトに大人の映画ファンも納得の出来栄えです。
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ドラゴン・キングダム あらすじ
現代のアメリカ・ボストン。カンフーオタクの気弱な青年ジェイソン(マイケル・アンガラーノ)は、いつものようにチャイナタウンの老主人オールド・ホップ(ジャッキー・チェン)が経営する質屋でカンフーDVDを物色していた。その帰り、ストリートギャングに絡まれたジェイソンは、質屋の襲撃を手伝うよう脅される。その夜、彼らの銃弾に倒れた老店主は、ジェイソンに古びた金色の棒を渡し、元の持ち主に返してほしいと頼み息を絶つ。自身の身も危うくなったジェイソンは屋上まで逃げるが、ギャングに追いつめられて棒を持ったまま転落してしまう。やがて、ジェイソンは目を覚ますと古代中国の世界に来ていた。ジェイソンは突如現れた黒い兵士たちに襲われるが、酔拳の達人ルー・ヤン(ジャッキー・チェン二役)に救われる。この世界は今、悪の将軍ジェイド(コリン・チョウ)によって牛耳られ、多くの村々が彼の手によって滅ぼされているという。ルー・ヤンは、ジェイソンが持つ金色の棒が将軍の呪いによって石に閉じ込められている孫悟空の如意棒だと悟り、彼を解放する事こそが、ジェイソンが元の世界に戻れる方法だと告げる。ルー・ヤンと共に旅に出ることになったジェイソンは道中、投げ矢を武器とする女性戦士ゴールデン・スパロウ(リュウ・イーフェイ)や謎の僧侶サイレント・モンク(ジェット・リー)と出会い、彼らもまた一緒に旅をすることになる。やがて、ジェイソンはルー・ヤンやサイレント・モンクの指南の元、カンフーの修行を始めるのだった。ある日、ジェイド将軍が雇った暗殺者・白髪魔女(リー・ビンビン)が一行の前に現れ、ルー・ヤンが毒矢を浴び瀕死の重傷を負ってしまう。不老不死の薬を貰うため、如意棒を将軍に渡そうというジェイソンと、孫悟空を解放する方が人間一人の命よりも重要だというサイレント・モンクは真っ向から対立。ジェイソンは夜中にひとり、如意棒を持って将軍の元へと向かうが……。
ドラゴン・キングダム スタッフ
監督:ロブ・ミンコフ
脚本:ジョン・フスコ
製作:ケイシー・シルヴァー
製作総指揮:ライアン・カヴァノー,ユエン・ウーピン,ラファエラ・デ・ラウレンティス
音楽:デヴィッド・バックリー
撮影:ピーター・パウ
編集:エリック・ストランド
制作会社:ケイシー・シルバー・プロダクションズ,レラティビティ・メディア
配給:ライオンズゲート/ワインスタイン,松竹
ドラゴン・キングダム キャスト
ジェイソン・トリピティカス (杰森):マイケル・アンガラノ
ルー・ヤン (酔仙盧炎) / オールド・ホップ (盧炎質屋の店主):ジャッキー・チェン
サイレント・モンク (默僧)、孫悟空:ジェット・リー
ゴールデン・スパロウ (金燕子) / 中華街の女の子:リウ・イーフェイ
ジェイド将軍 (玉疆戦神):コリン・チョウ
ニチャン (白髪魔女・霓裳):リー・ビンビン
ルポ (ギャングのリーダー):モーガン・ブノワ