キング・オブ・エジプトは、2016年公開のオーストラリア・アメリカ合衆国合作映画。「アイ,ロボット」のアレックス・プロヤス監督による冒険ファンタジー。神と人が共生する古代エジプトに砂漠の神セトが君臨。混乱が広がる国を救うため、天空の神ホルスは盗賊ベックと組み、王座を左右する神の眼を奪おうとする。
キング・オブ・エジプト 映画批評・評価・考察
キング・オブ・エジプト(原題:Gods of Egypt)
脚本:25点
演技・演出:16点
撮影・美術:17点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計72点
「アイ,ロボット」「ノウイング」などの個性派監督アレックス・プロヤスが放つ壮大なファンタジー。古代エジプトでは神々と人間が共存していたという設定で、王座をめぐる神々の争いに巻き込まれた人間の青年の大冒険が展開します。数メートルの身長を持った巨人として描かれるセトやホルスなどの神々が、人間とともに一つの画面に違和感なく映し出されるビジュアルが見ものです。主人公の青年役は「ギヴァー 記憶を注ぐ者」のブレントン・スウェイツ、共演にTVドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のニコライ・コスター=ワルドーなど。
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キング・オブ・エジプト あらすじ(ネタバレ)
神々が定命の者たちの中に住んでいる古代エジプトでは、オシリス王はオシリスの息子ホルスの戴冠式の最中に、嫉妬深い兄弟セトによって殺されました。その後、セトはホルスを倒し、彼の目を奪い、自分自身を新しい王であると宣言し、人類にあの世に渡すために富を支払うよう命じます。
1年後、エジプトの大部分がセトによって奴隷化される中、セトの主任建築家ウルシュの奴隷であるザヤは、セトのピラミッドの計画を恋人のベクに渡す。計画を使用して、ベクはセトの宝物庫に侵入し、ホルスの片目を盗みますが、彼とザヤはウルシュに捕らえられ、ウルシュはベクと逃げる途中で矢でザヤを殺します。ベクは自分の遺体を目とともに追放されたホルスのもとに運び、ザヤを死から蘇らせたら相手の捜索を手伝うと約束する。
彼らはホルスの祖父ラーの神の器を訪れます。セトとの対立について中立であり、世界を飲み込む恐れのある影の獣アポフィスと戦争しているラーは、ホルスの力を回復させませんが、セトを弱らせるために神聖な水の小瓶を摂取することを許可します。ラーは、ホルスが力を失ったのは自分の運命を果たさなかった結果であり、ホルスはそれが両親の死に復讐することを意味すると信じていると説明する。
セトはハトホルに冥界へ連れて行ってほしいと頼むが、ハトホルは断り、ベクとホルスと合流する。彼らはセトのピラミッドに潜入する計画を立て、守護者スフィンクスの謎を解くためにトートを雇う。ピラミッドの入り口とスフィンクスの謎を乗り越え、彼らはセトの力の源に辿り着く。神水を使う前に、神水を破壊してトートの脳を奪うセトの待ち伏せに遭うが、ホルスがハトホルとベクを救う。ハトホルはアヌビスにベクを冥界に連れて行くよう呼びかけ、ザヤがあの世へ行く代金として彼女のブレスレットを差し出し、そうすることで彼女を冥界に追放するので自分を犠牲にする。
ネフティスからトートの脳、オシリスの心臓、ホルスの目、翼を吸収したセトは、ソーラーバージに乗ってラーと対峙します。ラーは、セットの虐待は、ラーの代わりにアポフィスに対する世界の防衛者として準備するためのテストだったと説明します。がっかりしたセットは、死後の世界を破壊して不死になることを決意し、新たな力を使ってラーを圧倒する。ラーの槍を手に取り、バージから投げ落としたセトは、アポフィスを解放し、定命の者と冥界の領域を焼き尽くします。
アポフィスの攻撃により、あの世への門は閉ざされてしまいます。ザヤは、ベクのいない死後の世界を望まないという理由でハトホルからの贈り物を拒否したが、ベクに定命の世界に戻り、ホルスがセットを止めるのを助けるよう勧める。ホルスがオベリスクの上でセトと戦う中、ベクはウルシュを倒し、セトの鎧からホルスのもう一方の目を取り除き、その過程で致命傷を負い、高所から転落する。変身する力を取り戻したホルスは、目を回収しようとして転ぶベクを救い、安全な場所へ飛ばし、自分の本当の運命が民を守ることだと悟る。ホルスは再び力を増し、セトを打ち負かして殺します。エーテルでラーが負傷しているのを見つけたホルスは槍を返し、ラーがアポフィスとアヌビスを撃退して門を再開できるようにします。
子供がホルスのもう一方の目を返し、神は亡くなったベクをオシリスの墓のザヤの隣に埋葬します。ラーはその功績に対してホルスにあらゆる力を与えると申し出、ホルスはベクとザヤを生き返らせるよう頼む。ラーは願いを聞き入れ、すでに死後の世界に行っていたホルスの両親を除く他の神々が復活します。ホルスは王として戴冠し、死後の世界へのアクセスは生前の善行によって支払われると宣言します。ベクは首席顧問に任命され、ホルス・ハトホルの腕輪を与える。ホルスは彼女を冥界から救い出すために出発します。
キング・オブ・エジプト スタッフ
監督:アレックス・プロヤス
脚本:マット・サザマ,バーク・シャープレス
製作:ベイジル・イバニク,アレックス・プロヤス
製作総指揮:スティーヴン・ジョーンズ,トファー・ダウ,ケント・クベナ
ナレーター:リンジー・ファリス
音楽:マルコ・ベルトラミ
撮影:ピーター・メンジース・ジュニア
編集:リチャード・リーロイド
製作会社:サミット・エンターテインメント,サンダー・ロード・ピクチャーズ,ミステリー・クロック・シネマ
配給:ライオンズゲート,ギャガ
キング・オブ・エジプト キャスト
ホルス:ニコライ・コスター=ワルドー
ベック:ブレントン・スウェイツ
セト:ジェラルド・バトラー
トト:チャドウィック・ボーズマン
ハトホル:エロディ・ユン
ザヤ:コートニー・イートン
ウルシュ:ルーファス・シーウェル
ラー:ジェフリー・ラッシュ
オシリス:ブライアン・ブラウン
アヌビス:ゴラン・D・クルート
イシス:レイチェル・ブレイク
ネフティス:エマ・ブース
ムネビス:アレクサンダー・イングランド
アスタルテ:ヤヤ・デュン
アナト:アビー・リー
スフィンクス:ケネス・ランサム
小うるさい召使い:ポーラ・アランデル
祭司:マイケル=アンソニー・テイラー
シャリファ:ロビン・ネヴィン
裁判長:ブルース・スペンス
後のベック(声のみ):リンジー・ファリス