ペイバックは、1999年公開のアメリカ合衆国の映画。裏切られ、全てを失った男の復讐を描いたハードボイルド・アクション。原作はリチャード・スタークの犯罪小説の名作『悪党パーカー』シリーズの一編「人狩り」(ハヤカワミステリ文庫・刊)で、67年のジョン・ブアマン監督、リー・マーヴィン主演「ポイント・ブランク 殺しの分け前」に次ぐ二度目の映画化となる。監督は「陰謀のセオリー」「L.A.コンフィデンシャル」の脚本を手掛け、これが初演出となるブライアン・ヘルゲランドで、脚本は彼と「マッドマックス サンダードーム」のテリー・ヘイズの共同。
ペイバック 映画批評・評価・考察
ペイバック(原題: Payback)
脚本:32点
演技・演出:17点
撮影・美術:16点
編集:9点
音響・音楽:7点
合計81点
かつて「殺しの分け前 ポイント・ブランク」として映画化もされた、ミステリー界の巨匠R・スタークによる《悪党パーカー》シリーズの第1作を再映画化。メル・ギブソンが復讐に燃えるアクの強いアウトローを演じています。強大なマフィアの組織やボスを相手に、彼らから見ればはした金にすぎない7万ドルを取り戻すため、大袈裟とも思えるほど情け無用の行動を起こして行きます。脇を大物の役者たちが固めていることも話題となりました。
ペイバック あらすじ(ネタバレ)
しがない盗み専門のプロ、ポーター(メル・ギブソン)は妻のリン(デボラ・カーラ・アンガー)、相棒のヴァル(グレッグ・ヘンリー)と共にチャイニーズ・マフィアから14万ドルを奪うが、ヤク中でヴァルの言いなりになっていた妻のリンに撃たれる。命は取り留めたが心に深い傷を負ったポーターは、復讐のため街に帰ってきた。彼はスタッグマン(デイヴィッド・ペイマー)というヤクの売人の語で、ヴァルが奪った金を“⊆組織‰アウトフイツト⊇”からの借金の返済にあてたことを知った。ポーターはかつて惚れていた娼婦ロージー(マリア・ベロ)からの情報で、ヴァルが中国系の娼婦パールとしけこんでいたホテルを急襲、ヴァルに自分の取り分の7万ドルの返済を約東させる。面倒を嫌う“組織”はポーターを殺すようヴァルに命じた。一方、悪徳刑事たち(ビル・デューク、ジャック・コンレイ)も問題の金に目をつけた。ポーターはロージーを襲ったヴァルを痛めつけ、“組織”の幹部であるフェアファックス(ジェームズ・コバーン)とカーター(ウィリアム・ディヴェイン)の名前を聞き出すと、ヴァルの息の根を止める。“組織”の事務所に乗り込んだポーターはカーターをあっさり殺したあと、ボスのブロンソン(クリス・クリストファーソン)の息子ジョニーを誘拐する。だがパールの属するチャイニーズ・マフィアに命を狙われ、フェアファックスに捕まって拷問を受けてしまう。ポーターに息子の居場所を吐かせたブロンソンたちはそのホテルへ。だが、それはポーターの罠だった。部屋に仕掛けた爆弾で“組織”の一党はは全滅。ポーターはロージーと共に街を去った。
ペイバック スタッフ
監督:ブライアン・ヘルゲランド
脚本:ブライアン・ヘルゲランド,テリー・ヘイズ
製作:ブルース・デイヴィ
製作総指揮:スティーヴン・マクヴィーティ
音楽:クリス・ボードマン
撮影:エリクソン・コア
編集:ゲウィン・ステット
配給:パラマウント映画,日本ヘラルド映画
ペイバック キャスト
ポーター:メル・ギブソン
ヴァル・レスニック:グレッグ・ヘンリー
ロージー:マリア・ベロ
アーサー・ステッグマン:デヴィッド・ペイマー
ヒックス警部:ビル・デューク
リン・ポーター:デボラ・カーラ・アンガー
フィル:ジョン・グローヴァー
カーター:ウィリアム・ディヴェイン
パール:ルーシー・リュー
ブロンソン:クリス・クリストファーソン
ジャスティン・フェアファックス:ジェームズ・コバーン
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