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グリーン・ゾーン|イラクに大量破壊兵器は実在したのか否か? 114分間、あなたは最前線へ送り込まれる

グリーン・ゾーン
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グリーン・ゾーンは、2010年公開のアメリカ合衆国の映画。イラク中心部にある米軍駐留地域で巨大な陰謀に立ち向かう男の戦いを、臨場感溢れる手持ちカメラの映像で描く。『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アルティメイタム』のマット・デイモンとポール・グリーングラス監督が、3度目のタッグを組んだサスペンス・アクション。

グリーン・ゾーン 映画批評・評価・考察

グリーン・ゾーン(原題:Green Zone)

脚本:30点
演技・演出:17点
撮影・美術:18点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計80点

イラクの戦場で、合衆国が開戦の根拠とした大量破壊兵器が存在する可能性。疑惑の真相を追求すべく、イラク戦争のさなか、人気俳優マット・デイモン演じる米軍兵は独自の調査を開始。その孤独な闘いをスリリングに描写した、社会派サスペンス大作。常にリアルな体感型の映像スタイルを志向するポール・グリーングラス監督らしく、本作では「ユナイテッド93」「ハート・ロッカー」の撮影監督バリー・エイクロイドと組み、ハンディ・カメラをダイナミックに活用。臨場感あふれる戦闘場面など、緊迫感と臨場感がたっぷりに映し出されています。


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グリーン・ゾーン あらすじ(ネタバレ)

2003年3月19日、イラク陸軍のモハメッド アル ラウィ将軍はバグダッドの砲撃の最中に住居から逃亡しました。敷地を出る前に、彼は側近のセイエドにノートを渡し、部下の士官たちに隠れ家に行って合図を待つよう警告するよう指示した。

4週間後、米陸軍 CBRN 首席准尉ロイ・ミラーと彼の小隊は、イラクの大量破壊兵器の倉庫を検査した。ミラー氏が驚いたことに、第101空挺師団の兵士たちは体力があまりにも限られているため、倉庫は確保されておらず、略奪者たちが出入りしている。狙撃兵ミラーとの銃撃戦の結果、倉庫が空であることが判明した。これで公式任務は3回連続で行き詰まりとなった。その後の報告会で、ミラーは彼に与えられた情報の大部分が不正確で匿名であると主張します。高官たちは彼の懸念をすぐに無視した。その後、CIA職員のマーティン・ブラウンは、次に捜索する場所は2か月前に国連チームによって査察され、そこも空であることが確認されたと告げた。

一方、米国防総省当局者のクラーク・パウンドストーン氏は、帰国したイラク亡命政治家アハメド・ズバイディ氏を空港で出迎えた。そこでパウンドストーンはウォール・ストリート・ジャーナルの記者ローリー・デインから尋問を受ける。彼女は「マゼラン」(実在の情報提供者「カーブボール」に基づく)と直接話す必要があると言うが、パウンドストーンは彼女を無視する。

一方、別の見込みのないサイトをチェックしていたミラーは、「フレディ」と名乗るイラク人から近づき、近くの家でバース党のVIP数人が会合しているのを見たと告げられる。その中にはバグダッドにいるアルラウィ氏とその将校や側近も含まれており、彼らは現在の状況について話し合っている。アル・ラウィはアメリカ側が取引を持ちかけてくるのを待ち、応じなければ攻撃することを決意する。会議が終わると、ミラーと部下たちが家に乱入した。アル・ラウィは間一髪で逃げ出すが、セイエドは捕らえられる。ミラーが多くの情報を引き出す前に、セイエドは特殊部隊のオペレーターに連れ去られ、ミラーのチームと戦闘になるが、ミラーはアル・ラウィのノートを保管していた。デインは再びパウンドストーンに苦情を言いますが、彼は、賭け金は新聞販売における彼女の役割よりもはるかに大きいと述べています。

ミラーはグリーンゾーンにあるブラウンのホテルに行き、そこで何が起こったのかを話し、ノートを渡します。ブラウンはミラーがセイエドが尋問されている刑務所に入るように手配する。その後、ミラーはデインに近づき、大量破壊兵器の誤報について質問される。ミラーはハッタリをかけてセイエドに会いに侵入する。拷問を受けて死に瀕した彼はミラーに、彼らは「会議で私たちに求められたことはすべて実行した」と語った。ミラーが何の会議について話しているのかと尋ねると、彼は一言「ジョーダン」と答えた。その後、ミラーはデインが公開した偽情報について問い詰めるが、デインは情報源であるマゼランを特定することを拒否する。ミラーがアル・ラウィがマゼランではないかと疑っていると告げると、デインはしぶしぶマゼランが2月にヨルダンで高官と面会したことを認めた。

ミラーはパウンドストーンの部下たちがアル・ラウィを追っていることに気づき、その理由はただ一つ考えられる。それは、アル・ラウィはイラクの大量破壊兵器計画は存在しなかったことを認めており、今や重大な責任となっているということだ。パウンドストーンはマーティンからノートを没収する。そこにはアル・ラウィの隠れ家の場所が含まれています。ミラーはアル・ラウィとの会談を手配しようとしたが、パウンドストーンによるイラク軍全体の解散決定の発表を受けて、アル・ラウィの手下たちに拉致されてしまう。アルラウィはミラーに、第一次ペルシャ湾岸戦争後に大量破壊兵器計画が廃止されたことをパウンドストーンに伝えたと語った。しかしパウンドストーン紙は、アルラウィ氏が米国政府に侵略の口実を与えるために大量破壊兵器の存在を確認したと報じた。パウンドストーンの部下がノートに記載されている場所を攻撃する。彼らが将軍の隠れ場所に到着すると、将軍は逃走し、ある男にミラーを殺すよう命じた。ミラーはなんとか捕虜を殺し、アル・ラウィを追いかけ、最終的に彼を捕まえますが、フレディが突然現れて将軍を撃ち、ミラーに「ここで何が起こるかを決めるのはあなたではない」と言いました。パウンドストーンに対する唯一の証人が死亡したため、ミラーはフレディに逃げるように告げる。

その後、ミラーは痛烈な報告書を書きます。彼は会議でパウンドストーンと対峙し、報告書を渡すが、パウンドストーンはそれを却下し、大量破壊兵器は重要ではないとミラーに告げた。その後、パウンドストーンは会議に再び参加するが、イラクの各派指導者が米国がイラク指導者に選んだズバイディを米国の傀儡として拒否し、飛び出していくのを目にするだけだった。その後、デインはミラーからの報告を電子メールで受け取ります。受信者のリストには、世界中の主要通信社の記者が含まれています。

グリーン・ゾーン スタッフ

監督:ポール・グリーングラス
脚本:ポール・グリーングラス,ブライアン・ヘルゲランド
原案:ラジーフ・チャンドラセカラン
製作:ティム・ビーヴァン,エリック・フェルナー,ロイド・レヴィン,ポール・グリーングラス
製作総指揮:デブラ・ヘイワード,ライザ・チェイシン
音楽:ジョン・パウエル
撮影:バリー・アクロイド
編集:クリストファー・ラウズ
製作会社:ワーキング・タイトル,スタジオカナル,レラティビティ・メディア,Antena 3
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ,東宝東和

グリーン・ゾーン キャスト

ロイ・ミラー:マット・デイモン
CIAによる大量破壊兵器調査を補佐するアメリカ陸軍上級准尉でMET隊隊長
マット・デイモンは2007年から2008年にかけての全米脚本家組合ストライキの厳しい撮影スケジュールの最中であっても、スティーヴン・ソダーバーグ監督の映画『インフォーマント!』の撮影が始まる2008年4月15日に間に合う、2008年4月14日までに撮影が終わると確信してこの映画に参加した。

クラーク・パウンドストーン:グレッグ・キニア
アメリカ国防総省のバグダッド駐在高官。CIAのブラウンと対立し、彼の意見を「中東に長くいすぎて、冷静で正確な判断が出来なくなっている」と決めつけている。フセイン政権下のイラクから亡命して以来30年のズバイディを、欧米では有名な反フセイン運動家であるという理由でイラク政府の首班にしようとする。聡明とは言い難い無能な人間であり、アル・ラウィ将軍を執拗に殺そうとする。

マーティ・ブラウン:ブレンダン・グリーソン
CIAに所属している。中東歴が長い。パウンドストーンの考えとは異なる、「フセイン体制が崩壊した現状では、30年も亡命し、イラクでは誰も知る人がいないズバイディよりも、大規模な組織であるイラク軍を活用すべき」を唱え、対立する。

ローリー・デイン:エイミー・ライアン
「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙のバグダッド特派員。一見すると「取材対象にしつこく付きまとってでも情報を得る、貪欲なジャーナリスト」そのものだが、実はイラク戦争開戦前にパウンドストーンによってリークされた大量破壊兵器の存在について、まったく裏付けの調査をせずにたびたび記事を書いていた。

ファリド・ラーマン(フレディ):ハリド・アブダラ
イラク人。元イラク軍人で、イラン・イラク戦争で片足を失い、現在は義足。英語を話すことができ、後述のミラーに協力する一環として通訳を担当する。過去の戦争体験でフセイン政権下の軍幹部を含めた当時の上層部に反感を持ち、その矢先にアル=ラーウィー将軍らの密会現場を目撃したことからミラーに協力する。

ブリッグス:ジェイソン・アイザックス
アメリカ陸軍少佐。米軍特殊部隊の隊長。パウンドストーンには従順で、彼の命ならばいかなる任務もこなす。

大佐:アントニ・コロン
ミラーの上司。

ムハンマド・アル=ラーウィー将軍:イガル・ノール
旧イラク軍の高級将校。イラクのお尋ね者トランプカードにおける『クラブのジャック』(実際のクラブのジャックはサイフッディーン・フライイフ・ハサン・ターハー・アッ=ラーウィー)。混乱の中にある無秩序なイラクの現状に対し、「アメリカはこれを自力で抑えることは出来ない。いずれ我々に協力を求める」と考え、他の将軍達に説くが、やがて反米組織の首領と化す。

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