ダイヤルMは、1998年公開のアメリカ合衆国の映画。アルフレッド・ヒッチコックの傑作スリラー「ダイヤルMを廻せ!」をリメイク、舞台をロンドンからニューヨークに移し、ストーリー、人物設定ともに現代風にアレンジしたサスペンス。監督は「沈黙の戦艦」「逃亡者」などを手がけたアンドリュー・デイヴィス。キャッチ・コピーは「愛さえも殺しの道具。」
ダイヤルM 映画批評・評価・考察
ダイヤルM(原題:A Perfect Murder)
脚本:38点
演技・演出:18点
撮影・美術:18点
編集:9点
音響・音楽:8点
合計91点
アルフレッド・ヒッチコック監督の名作「ダイヤルMを廻せ!」の舞台を、現代のニューヨークに移してリメイク。マイケル・ダグラス、グウィネス・パルトロウ、ヴィゴ・モーテンセン競演の、都会的なサスペンス・スリラー映画『ダイヤルM』。往年の名作のファンにはいくつもの驚きが待っています。パルトロウ演じるヒロインが、資産家の娘で美しい若妻と役どころこそ同じですが、米国大使の側近として働く行動力のある女性というように、随所に現代的なアレンジが施されました。オリジナル版と同様に鍵と電話を使ったトリックが扱われますが、このリメイク版ではどのように料理されているか、見てのお楽しみです。
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ダイヤルM あらすじ(ネタバレ)
莫大な財産を持ち、米国大使の側近として働くエミリー(グウィネス・パルトロー)は、自分を高価なアクセサリーのように取り扱う実業家の夫であるスティーヴン(マイケル・ダグラス)に愛情が持てなくなり、才能はあるが無名の画家であるデイヴィッド(ヴィゴ・モーテンセン)と人目を忍んで逢引を重ねていた。
スティーヴンはすでにふたりの仲を知っており、デイヴィッドが前科者で、まだ露見していない犯罪があることも調べ尽くしてた。破産寸前のスティーヴンは、エミリーを殺して遺産を手にいれるため、デイヴィッドに50万ドルの報酬で妻殺しを依頼する。デイヴィッドは犯罪の露見を恐れてエミリー殺しを承知してしまう。
スティーヴンはアリバイを作るためカードクラブに出かけ、夜10時にエミリーを電話口に呼び出しデイヴィッドに強盗を装って殺害させようと計画した。携帯電話から聞こえるエミリーの争う声に計画が成功したと確信したスティーヴンであったが、自宅へ戻ってみると死んでいるのはエミリーではなく、会ったこともない見知らぬの男だった。デイヴィッドも自分で手を下すことができず、他人に殺人を依頼していたのだ。
スティーヴンはデイヴィッドにもう一度エミリー殺害を依頼するが、殺害依頼の会話を録音したテープをネタに報酬金をゆすり取られてしまう。怒ったスティーヴンはニューヨークを離れようとするデイヴィッドを列車内で殺害する。スティーヴンが自分を殺そうと企んでいたことに感づいたエミリーは、自宅に戻ったスティーヴンと争い、彼を射殺するが正当防衛だと認められる。三角関係の末、エミリーひとりが生き残ったのだ。
ダイヤルM スタッフ
監督:アンドリュー・デイヴィス
脚本:パトリック・スミス・ケリー
製作:ピーター・マクレガー=スコット,クリストファー・マンキウィッツ,アーノルド・コペルソン,アン・コペルソン
製作総指揮:スティーブン・ブラウン
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
撮影:ダリウス・ウォルスキー
編集:ドヴ・ホーニグ,デニス・ヴァークラー
配給:ワーナー・ブラザース
ダイヤルM キャスト
スティーヴン・テイラー:マイケル・ダグラス
エミリー・ブラッドフォード・テイラー:グウィネス・パルトロー
デイヴィッド・ショー:ヴィゴ・モーテンセン
モハメド・カラマン:デヴィッド・スーシェ
ラケル・マーティニーズ:サリタ・チョウドリー
ボビー・フェイン:マイケル・P・モラン
アリス・ウィルス大使:ノベラ・ネルソン
サンドラ・ブラッドフォード:コンスタンス・タワーズ
ジェイソン・ゲイツ:ウィル・ライマン
アン・ゲイツ:メイブ・マグワイア