ターミナル・ベロシティは、1994年公開のアメリカ合衆国の映画。1万5千フィート上空からのスカイダイビングをフィーチャーした、スパイアクション・スリラー。時速270kmで落下する車から人間を救出するクライマックス場面をはじめ、題材に添ったアクションの見せ場がたっぷり。監督は「ブルージーン・コップ」「ガンメン」と活劇を得意とするデラン・サラフィアン。
ターミナル・ベロシティ 映画批評・評価・考察
ターミナル・ベロシティ(原題:Terminal Velocity)
脚本:31点
演技・演出:18点
撮影・美術:18点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計83点
公開当時はかなり話題になった映画です。思わず身がすくむ高度1万5000フィートもの上空で、生身の人間同士が迫力たっぷりな空中アクションを展開。冒頭のショッキングなダイバー墜落事故に始まって、時速270キロで落下する自動車のトランクから人間を救出しようとするクライマックスまで、高所恐怖症ならずとも思わずどきどきのアクションシーンが続きます。主演は、当時は「メジャーリーグ」「ホット・ショット」シリーズで人気があったハンサムスター、チャリー・シーン。また、やはり当時は人気があった、「テス」の美人女優ナターシャ・キンスキーが初めて本格アクションに挑んだのも話題になりました。
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ターミナル・ベロシティ あらすじ(ネタバレ)
アリゾナ州フェニックス。荒っぽいが腕は一流のスカイダイビングのインストラクター、リチャード“ディッチ”ブロディ(チャーリー・シーン)は、初心者の金髪美女クリス(ナスターシャ・キンスキー)の指導に当たる。だが、彼が目を離した隙に、飛行機からクリスが飛び出し、彼はすぐに後を追ったが、彼女は地面に叩きつけられた。責任を問われた彼の前に、検察局から来たというピンクウォーター(ジェームズ・ギャンドルフィーニ)が現れて協力を約束する。不審な状況に納得できないディッチは真相を探るべく彼女の部屋を訪ねるが、そこで暴漢の襲撃を受ける。危うく難を逃れた彼は、事故の瞬間を撮影したビデオを検証したが、落下するクリスの上空に別の機体が映っていた。
ちょうどその時、上空に現れた謎の飛行機を追ったディッチは、さびれたガソリンスタンドで死んだはずのクリスに出会う。彼女は自分がCIAの工作員で、事故は偽装だったと打ち明ける。彼女に生存証明をしてもらいたい彼は、任務に協力することに。
その夜、ある工場に潜入した2人はCD-ROMを入手するが、敵の襲撃を受けて逃亡する。しかもピンクウォーターも敵の1人だった。ディッチに真の信頼を寄せ始めたクリスは、本当は旧KGBの工作員でロシア・マフィアの密輸を追っていることを明かす。CD-ROMの情報を読み取った2人は、砂漠の飛行場に放置されているジャンボ機が密入国機であり、その中に大量の金塊があることを知る。
ディッチはいつまでも事件が解決しないことにいらだち、クリスへの協力を断るが、たった1人で戦おうとする彼女を放っておけず引き返す。一味は拉致した彼女をキャデラックのトランクに閉じ込め、車を軍用機に積んで離陸した。ディッチは急遽チャーターした複葉機で接近し、軍用機の後部格納口へ飛び移る。敵との戦いのさなか、2人を乗せたキャデラックは空中に飛び出し、高空から落下する。空中でトランクのキーを開けて彼女を救出した彼のパラシュートが開き、2人は地上に着地する。墜落した軍用機から生き残ったピンクウォーターと対決したディッチは、相手を倒した。数カ月後、モスクワでクリスと勲章を授かるディッチの姿があった。
ターミナル・ベロシティ スタッフ
監督:デラン・サラフィアン
脚本:デヴィッド・トゥーヒー
製作:スコット・クルーフ,トム・エンゲルマン
製作総指揮:テッド・フィールド,デヴィッド・トゥーヒー,ロバート・W・コート
音楽:ジョエル・マクニーリー
撮影:オリヴァー・ウッド
編集:フランク・J・ユリオステ
製作会社:ハリウッド・ピクチャーズ,インタースコープ・コミュニケーションズ,ポリグラム・フィルムド・エンターテインメント
配給:ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ,ブエナ ビスタ インターナショナル
ターミナル・ベロシティ キャスト
ディッチ・ブロディ:チャーリー・シーン
クリス・モロー:ナスターシャ・キンスキー
ベン・ピンクウォーター:ジェームズ・ガンドルフィーニ
カー:クリストファー・マクドナルド
サム:ハンス・R・ハウズ
レックス:ゲーリー・ブロック
ロボカム:シューリ・マカロー
マックス:ソフィア・シャイナス
チャック(曲芸飛行士):ランス・ハワード
カレン:キャスリン・デ・プラム
ジョリーン:マーガレット・コリン