デッドフォールは、1989年公開のアメリカ合衆国の映画。キャッチコピーは「Let’s do it.」(やってやろうぜ)。ロサンゼルスの対照的なふたりの敏腕刑事の活躍を描くアクション映画。
デッドフォール 映画批評・評価・考察
デッドフォール(原題:Tango & Cash)
脚本:28点
演技・演出:12点
撮影・美術:13点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計67点
日本のドラマ『相棒』がコンセプトを参考にしたのかな?と思えるような作品ですが、スタローンが珍しくお堅い役を演じるかと思えば、あらあら脱いじゃいましたでマッチョ路線に結局なってしまいます。役作りが完璧ではないように見えますし、カート・ラッセルとキャラが被ってしまうという迷走演出が面白さを半減さしているようにも思えてきます。セリフやアクションは魅力的でこの時代の楽観主義を表していて楽しめる映画ではあります。ただ、この頃からライバルであるシュワルツェネッガーを意識した役作りや作風で迷走するスタローンの暗黒時代が始まったようにも思えます。
デッドフォール あらすじ(ネタバレ)
ロサンゼルス市警察でそれぞれ別の分署に所属するレイモンド・タンゴとガブリエル・キャッシュは、片やスリーピース・スーツでスマートに、片や強行突破も辞さないファンキーそのもののカジュアルスタイルと、服装も捜査の手法も正反対だが、共に市警No.1を競うライバル同士の麻薬取締担当刑事である。
そんなタンゴとキャッシュから散々煮え湯を飲まされた犯罪組織のボスのイブ・ペレは、2人を抹殺できないまでも失脚させるべく罠を仕掛け、押収品を横流しする悪徳刑事として、果てにはFBI捜査官殺しにまで仕立て上げた。
そして裁判でも、ふたりが組織に関与していたかのような不利な証拠が続々と提出され、ついに監獄に送り込まれてしまう。そこは、かつて彼らが逮捕した凶悪犯であふれていた。危険を敏感に察知したタンゴとキャッシュは、受刑者たちが張りめぐらした罠をかいくぐり、命からがら刑務所から脱獄する。
そしてキャッシュは、逃亡先のクラブでダンサーをしているタンゴの妹キキ(テリー・ハッチャー)と恋におちる。こうして友情の芽生えたタンゴとキャッシユは態勢を立て直し、ペレのアジトを襲撃、壊滅させて、汚名を晴らすのだった。
デッドフォール スタッフ
監督:アンドレイ・コンチャロフスキー
脚本:ランディ・フェルドマン
製作:ジョン・ピーターズ,ピーター・グーバー
製作総指揮:ピーター・マクドナルド
音楽:ハロルド・フォルターメイヤー
撮影:ドナルド・E・ソーリン
編集:ハバート・C・デ・ラ・ブリエリ,ロバート・A・フェレッティ
配給:ワーナー・ブラザース
デッドフォール キャスト
“レイ”レイモンド・タンゴ:シルヴェスター・スタローン
刑事。刑事としてはブランドスーツ姿のインテリなど知的な印象。マスコミからは「ビバリーヒルズの伊達男」と呼ばれている。妹には過保護。
“ゲイブ”ガブリエル・キャッシュ:カート・ラッセル
刑事。刑事としてはワイルドで荒唐無稽なタイプ。ただし防弾チョッキをちゃんと着用する用心深さもある。フランクで気取らない性格で地元の子供たちから人気がある。タンゴのことは「アルカーニのおっさん」と呼んでいた。マスコミからは「下町の暴れん坊」と呼ばれている。
“キキ”キャサリン・タンゴ:テリー・ハッチャー
タンゴの妹。
イブ・ペレ:ジャック・パランス
犯罪シンジゲートのボス。タンゴとキャッシュに犯罪を阻止され、煮え湯を飲まされ、復讐として二人を陥れる。
フェイス:ロバート・ツダール
序盤に登場した犯罪者。タンゴに逮捕される。
レカン:ブライオン・ジェームズ
中国人のガンマン:フィリップ・タン
クワン:ジェームズ・ホン
オーウェン:マイケル・J・ポラード
ロペス:マーク・アライモ
ワイラー:ルイス・アークエット
ホームズ分署長:エドワード・バンカー
シュローダー分署長:ジェフリー・ルイス
スリンキー:クリント・ハワード
デイヴィスFBI捜査官:ロイ・ブロックスミス
ノラン:リチャード・ファンシー
スキナー:マイケル・ジェッター
巡査:グレン・モーシャワー
囚人:ビリー・ブランクス