西の魔女が死んだは、2008年公開の日本映画。第44回小学館文学賞など数々の賞に輝いた梨本花歩のベストセラー小説を映画化。おばあちゃんと少女の、愛と驚きに満ちたかけがえのない時間を描いたヒューマンドラマ。祖母を演じるのは名女優シャーリー・マクレーンの実娘サチ・パーカー。
西の魔女が死んだ 映画批評・評価・考察
西の魔女が死んだ(英題:The Witch of the West Is Dead)
脚本:37点
演技・演出:18点
撮影・美術:18点
編集:9点
音響・音楽:9点
合計91点
第44回小学館文学賞をはじめ数々の文学賞を受賞し、今日に至るまで10年以上もの間、愛され、読まれてきた梨木果歩の同名小説を『8月のクリスマス』の長崎俊一が監督しました。アカデミー賞女優シャーリー・マクレーンの愛娘、サチ・パーカーが本作で日本映画デビューを飾っています。
おばあちゃんがくれた最後の宝物
中学に進んでまもない夏の初めに、学校へ行けなくなったまいは、森で暮らす“西の魔女”のもとで過ごすことに。西の魔女とはまいのママのママ、英国人の祖母のこと。大好きなおばあちゃんから「早寝早起き、食事をしっかりとって、よく運動し、規則正しい生活をすること」の大切さを教わる。そして何より一番大事なのは「何でも自分で決めること」だった。まいは戸惑いながらも、料理、掃除、洗濯、庭づくり・・・と、毎日励んでいく。実はその生活は、“魔女修行”の始まりだった。大自然の中で暮らす日々の中で、まいは“楽しく生きる力”を取り戻していく・・・。
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西の魔女が死んだ あらすじ
中学3年になったまい(高橋真悠)の元に“魔女”が倒れたという知らせが届く。祖母の家に向かう車の中で、まいの母(りょう)から祖母の訃報を聞く。魔女とは、英国人で、まいの母方の祖母のことだ。まいは2年前のことを思い出す。中学に入学したまいは、登校拒否になる。母は、“西の魔女”と呼ぶ祖母(サチ・パーカー)の家にまいを預ける。祖母は魔女の血筋で、草木についての知恵や知識を受け継ぎ、物事の先を見通す能力を持っているという。まいは自分も魔女になりたいと思い、修行を始める。魔女の修行とは、『早寝早起きをし、食事をしっかりとり、運動をし、規則正しい生活をする』ということと、『何事も自分で決める』といことだった。草原で摘んだワイルド・ストロベリーでジャムを作ったり、野菜やハーブを育てる生活は、まいの閉ざしていた心を解きほぐしていった。しかし近所に住むゲンジ(木村祐一)の言動に、まいは心をかき乱される。それでも彼に寛大に接する祖母を、まいは理解できない。遂にある出来事により、2人は心にわだかまりを残したまま、まいは祖母の家を離れることになった。まいは久々に祖母の家を訪れる。静かに横たわる祖母を前にして、不本意な別れ方をしたことを後悔するまい。しかし、祖母との約束を思い出したまいは死んだ西の魔女から、最後のメッセージを受け取るのだった……。
西の魔女が死んだ スタッフ
監督:長崎俊一
脚本:矢沢由美,長崎俊一
原作:梨木香歩
製作:柘植靖司,谷島正之,桜井勉
製作総指揮:豊島雅郎
音楽:トベタ・バジュン
主題歌:「虹」手嶌葵
撮影:渡部眞
編集:阿部亙英
制作会社:アスミック・エース
製作会社:「西の魔女が死んだ」製作委員会
配給:アスミック・エース
西の魔女が死んだ キャスト
おばあちゃん:サチ・パーカー
まい:高橋真悠(公開時SPLASHのサブリーダー)
ママ:りょう
パパ:大森南朋
ゲンジ:木村祐一
郵便屋さん:高橋克実