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I am Sam アイ・アム・サム|知的障害を持つ父親と、幼い娘との純粋な愛をビートルズの曲とともに描く。

I am Sam アイ・アム・サム
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I am Sam アイ・アム・サムは、2001年公開のアメリカ合衆国の映画。知的障害を負っている父親と、幼い娘の純粋な愛を描いた感動作。監督・製作・脚本は「コリーナ、コリーナ」のジェシー・ネルソン。サラ・マクラクラン、シェリル・クロウら豪華アーティストがビートルズの名曲をカバーし、深い余韻を残す。

I am Sam アイ・アム・サム 映画批評・評価・考察


I am Sam アイ・アム・サム(原題:I am Sam)

脚本:40点
演技・演出:20点
撮影・美術:20点
編集:10点
音響・音楽:10点
合計100点(満点)

知的障害があるばかりに父親失格と判断され、愛する娘との仲を無理やり引き裂かれてしまったサム。そんな彼が娘を取り戻そうと懸命に奔走する姿を、女性監督のジェシー・ネルソンが心温かいまなざしでじっくりと描写しました。ショーン・ペンがピュアな心の持ち主である主人公を鮮やかに演じ切ってアカデミー主演男優賞にノミネートされたほか、娘役ダコタ・ファニングの可憐な好演は、多くの賞を受賞するほど評価されています。この映画には、多くのビートルズの楽曲が使われています。これは、取材先の障害者施設の利用者の多くがビートルズが好きであったためでした。しかし、ビートルズの楽曲を使うには膨大な予算が生じてしまうため、多くの豪華アーティストによるビートルズのカヴァーを行った結果、逆にそれが話題となりました。

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I am Sam アイ・アム・サム あらすじ(ネタバレ)

スターバックスで働く7歳の知能しか持っていない中年男サム(ショーン・ペン)は、ホームレスの女性が出産した自分の娘、ルーシー・ダイアモンド(ダコタ・ファニング)と幸せに暮らしていた。

しかし7歳になったルーシーはサムの知的能力を追い抜いてしまい、サムは父親として養育能力がないという判断をソーシャル・ワーカーに下されてしまう。ルーシーは施設で保護されることになり、サムは失意にくれる。

彼は法廷で闘う決意を固め、エリート弁護士のリタ(ミシェル・ファイファー)に依頼。自分が社会奉仕の仕事もできることを見せつけるために弁護を引き受けたリタだったが、どう考えてもサムには不利な裁判。彼の障害者の友人たちは裁判で普通の証言ができず、隣人アニー(ダイアン・ウィースト)も外出恐怖症を乗り越え証言台に立つのだが、相手の弁護士にやり込められて落ち込んでしまう。

一方、サムとルーシーは親子の絆をますます深める。サムは結局、条件付きで親権は認められたものの、ルーシーは里親のランディ(ローラ・ダーン)らと一緒に暮らすことに。だがサムはその家の近所に引っ越して、ルーシーは毎日のように彼に会いにいく。2人の愛情の深さに気づいた周囲は、ようやくその親子関係を認めるのだった。

I am Sam アイ・アム・サム スタッフ

監督:ジェシー・ネルソン
脚本:クリスティン・ジョンソン,ジェシー・ネルソン
製作:マーシャル・ハースコビッツ,エドワード・ズウィック
製作総指揮:マイケル・デ・ルカ,クレア・ラドニック・ポルスタイン,デヴィッド・ルービン
音楽:ジョン・パウエル
撮影:エリオット・デイヴィス
編集:リチャード・チュウ
配給:ニュー・ライン・シネマ,松竹/アスミック・エース

I am Sam アイ・アム・サム キャスト

サム・ドーソン:ショーン・ペン
知的障害者のある青年。コーヒーショップのスターバックスで働きながらシングルファーザーとしてルーシーを育てている。職場では客に商品を渡したり消耗品の補充したり店内の掃除などの雑務をこなしている。職場では客が注文した飲み物を渡す時に「いいのを選びましたね」と言うのが口癖。明るく穏やかで子煩悩な性格だが、自分の意見が通らない時や他人に見下された時などは声を荒らげることもある。ビートルズが好きで時々会話に彼らにまつわる話を取り入れることもある。レストランチェーンのアイホップの朝食セットが大好き。養育権の審理までの約1ヶ月間、ルーシーと週2回監視付きで2時間だけ会うことが許される。

リタ・ハリソン・ウィリアムズ:ミシェル・ファイファー
法律事務所所属の優秀な弁護士。裁判の弁護を依頼に来たサムをテキトーに断るはずが、同僚の前でつい「私の依頼者で無料奉仕で弁護するつもり」と言ってしまう。渋々弁護を引き受けるが、父親としてルーシーを思うサムのひたむきさを目の当たりにして、次第に真剣に取り組み始める。仕事で忙しくしていることもありイライラしていることが多く、サムの話も手短に切り上げようとしたり車を運転する時は他の車に暴言を吐いている。ビートルズの中では、ジョージ・ハリスンが一番好き。

ルーシー・ダイアモンド・ドーソン:ダコタ・ファニング
サムの娘。12月6日生まれの6歳で、作中で7歳になる。幼いながらも利口で芯が強く父親思いな性格だが、周りから時々サムの障害についてからかわれたり好奇の目で見られることに心を痛める。夜寝る前にサムにドクター・スースの絵本などを読んでもらっている。審理期間中サムと離れて暮らすが、ある日の面会で友達のお母さんが親権争いに負けて6年間母子で会えなくなった話をして、自分たちもそうなることを恐れてサムと逃げようとする。

アニー・カッセル:ダイアン・ウィースト
サムの向かいのマンションに暮らすおばさん。サムの部屋とは同じ階なため窓を隔ててお互いのリビングの様子を窺える状態。ルーシーが生まれた直後から子育てに不慣れなサムに色々と助言したり、彼の勤務時間中に面倒を見るようになりルーシーにとって母親代わりのような存在となる。ピアノが得意で、ジュリアード音楽院を首席卒業している。広場恐怖症、後日サムの養育権の審理に証人として出廷する。

ランディ・カーペンター:ローラ・ダーン
ルーシーが施設で保護された後彼女を預かることになった女性。一軒家で夫と二人暮らししており、ルーシーを養子に迎えることを考え始める。ルーシーの父親としてサムと出会うも、彼女との接触を試みる彼に「親としてのけじめがつかない」と苦言を呈する。夫婦でルーシーと親しくなろうと努力する。

マーガレット・キャルグローブ:ロレッタ・デヴァイン
児童福祉局の職員。ルーシーを育てられるかを見に偶然ルーシーの誕生日にサムの自宅に訪れるが、直後にサムがトラブルを起こして父親失格と判断する。後日審理期間中に2時間だけの約束でルーシーと会ったサムが、規則を破って父子で出かけてしまい、駆けつけたリタに文句を言う。

Mr.ターナー:リチャード・シフ
検事。サムの裁判で、彼がルーシーを育てられないことを証言者などの証言から証明しようとする。ブレイクを育てたのは母親ではなく母方の祖父母であると論じる。

コナー・ローズ:メイソン・ルセロ
ルーシーの小学校のクラスメイト。教育熱心な父親がいる。ルーシーの家に遊びに来るが、サムの話し方を真似して彼女をからかう。ルーシーの誕生日パーティに父親と共に招待されるがサムとトラブルを起こし、ルーシーとサムが離れ離れになるきっかけを作ってしまう。

ウィリー・ハリソン:チェイス・マッケンジー・ベバック
リタの息子。年はルーシーと同じくらい。広い家で暮らし裕福な家庭に育つが、仕事で忙しいリタからあまりかまってもらえず親の愛情に飢えており、わざとリタの目の前で食べ物で汚れた手をソファで落とそうとするなどの行動を取ることがある。

レベッカ:キャロライン・キーナン
ルーシーの母。ホームレスだったらしく一晩ほど寝泊まりできる場所を求めてサムとベッドを共にした。その時ルーシーを妊娠するが、サムと結婚する気も母親になるつもりもなく、出産した直後に2人を置いて去っていく。

フィリップ・マクニーリー:ケン・ジェンキンス
サムの審理の裁判官。リタやターナーがそれぞれ主張に熱が入りすぎるためその都度冷静になるよう促す。

ジョージ:ボビー・クーパー
サムの雇い主。サムをスターバックスで時給8ドルで雇っており、後日彼からコーヒーを淹れる担当にして給料を上げるよう頼まれる。

ブレイク:メアリー・スティーンバージェン
医者。母親は知的障害者だったらしく、子供の頃は母方の祖父母の家で暮らしていた。審理の証人として出廷し、ルーシーと似たような立場として、サムと彼女が一緒に暮らすことに理解ある言葉をかける。

リリー:ロザリンド・チャオ
アイホップの客。偶然そばの席に座っていたサムに話しかけて親しくなり「私と一緒に来て」と店を出るよう誘うが、実は娼婦。店内で客引きを行ったのを警察に目撃され、彼女に声をかけられたサムも買春容疑で警察署に連行される。

ライト:ウェンディ・フィリップス
イフティ:ダグ・ハッチソン
ロバート:スタンリー・デサンティス
ブラッド:ブラッド・シルバーマン
ジョー:ジョセフ・ローゼンバーグ
ジャスロウ:マイケル・B・シルバー

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