チェンジング・レーンは、2002年公開のアメリカ合衆国の映画。些細な接触事故をきっかけに2人の人生が激しく交錯する、異色サスペンス・ドラマ。監督は「ノッティングヒルの恋人」のロジャー・ミッチェル。脚本はこれが初となるチャップ・テイラーと、「ディープ・インパクト」のマイケル・トルキン。
チェンジング・レーン 映画批評・評価・考察
チェンジング・レーン(原題:Changing Lanes)
脚本:35点
演技・演出:17点
撮影・美術:16点
編集:9点
音響・音楽:7点
合計84点
若手敏腕弁護士とアル中の中年サラリーマン。一生知り合うはずのない二人の男が、高速道路で車の接触事故を起こしたことをきっかけに、互いの人生に決定的な影響を与えてしまうサスペンス・ドラマ。社会的に正反対の立場にいる2人の男を通して、エスカレートしていく憎しみを描き出す。
アルコール依存を克服した矢先、思いもよらない事故から再びすべてを失う男性の葛藤をサミュエル・L・ジャクソンが好演。監督は「ノッティングヒルの恋人」のロジャー・ミッシェル。監督としても知られるシドニー・ポラックや、実力派ウィリアム・ハートらが脇を固めています。
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チェンジング・レーン あらすじ(ネタバレ)
マンハッタン。若手敏腕弁護士のギャヴィン(ベン・アフレック)は、担当している裁判に出廷するため、ハイウェイを飛ばしていた。一方、アルコール依存症で妻子と別居中のギプソン(サミュエル・L・ジャクソン)は、子供の親権をめぐる裁判に遅れないよう、同じく車を走らせていた。ところがギャヴィンが強引な車線変更をしたため、2人は接触事故を起こす。急ぐあまり一方的に走り去ってしまったギャヴィンに対し、彼が落としたファイルを拾ったギプソンは怒りに震えていた。
やがてファイルを落としたことに気づいたギャヴィンと、彼に邪魔されたせいで家族との絆を失ったギプソンの、激しい駆け引きが繰り返される。
やがてギャヴィンは、上司で義父のデラーノ(シドニー・ポラック)に、ファイルを偽造して事なきをえるよう指示される。葛藤するギャヴィンだが、結局偽造ファイルで一件を片づけてしまった。まもなくギプソンがファイルを届けに現われ、2人は謝罪しあう。
そしてギャヴィンは法律家としての良心に目覚め、ギプソンのために、彼の妻ヴァレリー(キム・スタウントン)に掛け合って事情を説明する。そのおかげでギプソンのもとに、家族が戻ってくるのだった。
チェンジング・レーン スタッフ
監督:ロジャー・ミッシェル
脚本:チャップ・テイラー,マイケル・トルキン
原案:チャップ・テイラー
製作:スコット・ルーディン
製作総指揮:ロン・ボズマン,アダム・シュローダー
音楽:デヴィッド・アーノルド
撮影:サルヴァトーレ・トティーノ
編集:クリストファー・テレフセン
製作会社:パラマウント映画,スコット・ルーディン・プロダクションズ
配給:パラマウント映画,UIP
チェンジング・レーン キャスト
ギャビン・バネック:ベン・アフレック
若手敏腕弁護士。法律事務所を義父たちと共同経営。傲慢な性格だが、妻の両親には頭があがらない。ドイルの車と軽い接触事故を起こして、時間がなかったことから、その場しのぎで小切手を渡したが、そのときに重要ファイルもおいてきてしまったのが事の発端となる。
ドイル・ギプソン:サミュエル・L・ジャクソン
保険セールスマン。 アルコール依存症で妻子(10歳と7歳)と別居した過去を持つが、現在は酒を断っている。家族とよりを戻すために家を買う手筈を整えるなど、積極的な姿勢を見せている。
ヴァレリー・ギプソン:キム・スタウントン
ドイルの妻。夫との別居から2人の息子とオレゴンに移り住む。
ミシェル:トニ・コレット
ギャビンの同僚で愛人。
スティーヴン・デラーノ:シドニー・ポラック
ギャビンの経営パートナー(実質上司)で養父。
デラーノ夫人:ティナ・スローン
スティーヴンの妻。
ウォルター・アーネル:リチャード・ジェンキンス
デラーノの経営パートナーで共に不正を働いている。
シンシア・デラーノ・バネック:アマンダ・ピート
ギャビンの妻。夫の全てを理解している。
ドイルの身元引受人:ウィリアム・ハート
ドイルの更生を支援している。