劇場版 マクロスF 恋離飛翼 サヨナラノツバサは、2011年公開の日本映画。人気SFアニメ『マクロス』シリーズの劇場版2部作完結編。移民船団マクロスでパイロットを目指す少年と2人の歌姫による三角関係と、強敵バジュラとの戦いを描く。監督は、前作「劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~」の河森正治。
映画批評・評価・考察
劇場版 マクロスF 恋離飛翼 サヨナラノツバサ
脚本:34点
演技・演出:18点
撮影・美術:19点
編集:8点
音響・音楽:10点
合計89点
TVアニメ「マクロスF」の劇場版2部作・完結編。重機甲生命体バジュラの襲撃に隠された陰謀と、主人公たちの三角関係の行方をTV版と異なる新規ストーリーで描く。
「マクロス」シリーズの25周年記念作として2008年に放送された「マクロスF(フロンティア)」TV版全25話を再構築した劇場版。2部作の完結編となる本作では、大量の新規カットと新規ストーリーでTV版とは異なる結末へとなだれ込みます。パイロットとして成長していく主人公アルト、スターへの階段を上る少女ランカ、一方病に侵され死を覚悟する歌姫シェリル。3人の恋の決着は? そしてバジュラ襲撃をめぐる陰謀の真相とは? 三角関係に謎、歌にバトルとマクロス史上屈指の密度を誇る作品となりました。
非情によくできた劇場版シリーズだったと思います。短絡的なテレビ版のダイジェスト版になってないところはファンを意識したものでもあり挑戦的でもありました。
今作品はAmazonプライムで見ました。
劇場版 マクロスF 恋離飛翼 サヨナラノツバサ あらすじ(ネタバレ)
西暦2059年、移民船団“マクロス・フロンティア”は、新天地を求めて銀河を航海していた。未知なる重機甲生命体“バジュラ”から襲撃を受けるが、S.M.Sの命懸けの死闘や、シェリル・ノーム(声:遠藤綾)とランカ・リー(中島愛)という2人の歌姫の活躍で交戦は終わりを迎えた。
3か月後、バジュラを操り銀河系征服をもくろむ為政者の野望があらわとなる。フロンティア政府は難民船団に潜むギャラクシー船団幹部のクーデター計画を制圧し、歌姫の力を利用してバジュラネットワークを掌握する。バジュラを物理的に支配し、希少資源フォールドクォーツが眠るバジュラ母星へと侵攻するが、土壇場でギャラクシー勢力の再蜂起にあい船団を乗っ取られる。S.M.Sは人類の暴虐を食い止めるため、旗艦マクロス・クォーターで単独追撃する。
決戦を迎えてランカはアルトに思いを告白し、アルトはシェリルとの縁(えにし)を知る。アルトはふたりの歌声をバジュラに伝えるためYF-29デュランダルに乗り、大空に黄金色の舞を描く。群れの中枢たるバジュラクイーンをギャラクシーの支配から解放するが、直後に援軍から一斉砲撃を浴びる。爆発間際、アルトはシェリルとランカに己の気持ちを伝え、バジュラクイーンと共に超空間転移(フォールド)して姿を消す。
1か月後、フロンティア市民はバジュラ母星への入植作業を行う日々を過ごしている。生命を賭して歌ったシェリルは静かに眠り続け、ランカはアルトの帰還とシェリルの目覚めを信じて歌を捧げる。
劇場版 マクロスF 恋離飛翼 サヨナラノツバサ スタッフ
監督:河森正治
脚本:吉野弘幸,河森正治
音楽:菅野よう子
制作会社:サテライト,エイトビット
製作会社:ビックウエスト,劇場版マクロスF製作委員会
配給:クロックワークス
劇場版 マクロスF 恋離飛翼 サヨナラノツバサ キャスト
早乙女 アルト(さおとめ アルト):中村悠一
本作の主人公。フロンティアの学校の1つ、美星学園高等部の航宙科に通う2年生の少年。歌舞伎役者の家に生まれ幼少から舞台に立っていたが、本当の自分が解らなくなる恐怖から舞台を去り、パイロットを志す。バジュラ襲撃による混乱の中、偶然乗り捨てられたVF-25Fに搭乗したことがきっかけで、S.M.Sスカル小隊のパイロットとなる。
シェリル・ノーム:遠藤綾 / 歌 – May’n
ギャラクシー船団出身のトップシンガー。ギャラクシーからフロンティアへのライブツアーの最中、アルトに出会う。
ランカ・リー:中島愛
フロンティアの聖マリア学園に通う女子高生。シェリルに憧れ自らも歌手を志す。中華飯店の「娘娘(ニャンニャン)」でアルバイト中。
ミハエル・ブラン:神谷浩史
アルトの同級生。眼鏡を架けた二枚目。スカル小隊所属のパイロットでもあり、狙撃用に調整された青いVF-25Gに搭乗する。
ルカ・アンジェローニ:福山潤
アルトの後輩。ミハエルと同じくスカル小隊のパイロットであり、電子戦用に調整された緑色のRVF-25に搭乗する。超大手企業L.A.I技研の御曹司でもある。
オズマ・リー:小西克幸
ランカの義兄でスカル小隊の隊長。グレーに黄と黒のラインが特徴の指揮官機VF-25Sに搭乗する。
クラン・クラン:豊口めぐみ
ミハエルの幼馴染であるゼントラーディ人女性。S.M.Sピクシー小隊の隊長でもあり、真紅のクァドラン・レアに搭乗する。
グレイス・オコナー:井上喜久子
シェリルのマネージャー。正体はギャラクシー船団のエージェントで、本名はグレイス・ゴドゥヌワ。
ブレラ・スターン:保志総一朗
シェリルの護衛を務める男。サイボーグ専用機VF-27γ ルシファーのパイロット。
ボビー・マルゴ:三宅健太
S.M.Sの母艦マクロス・クォーターの操舵手。身体は男性だが、心は女性。
レオン・三島(レオン・みしま):杉田智和
新統合政府大統領府主席補佐官。
キャサリン・グラス:小林沙苗
新統合軍参謀本部所属の中尉。フロンティア船団大統領ハワード・グラスの一人娘。
カナリア・ベルシュタイン:桑島法子
S.M.S所属の衛生兵兼パイロット。重可変爆撃機VB-6 ケーニッヒモンスターに搭乗する。
ジェフリー・ワイルダー:大川透
S.M.S母艦マクロス・クォーターの艦長。
モニカ・ラング:田中理恵
マクロス・クォーターのオペレーターで策敵を担当。オレンジ色のショートヘアの女性。
ミーナ・ローシャン:平野綾
マクロス・クォーターのオペレーターで艦内ステータス管理を担当。紫の髪の女性。
ラム・ホア:福原香織
マクロス・クォーターのオペレーターで火器管制を担当。髪はピンク。
エルモ・クリダニク:大川透
芸能プロダクション「ベクター・プロモーション」の社長。ランカをスカウトし、プロデュースを担当する。