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バトル・ロワイアル|ねえ、友達殺したことある?|今世紀最大の問題小説ついに映画化!

バトル・ロワイアル
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バトル・ロワイアルは、2000年公開された日本映画。新法の下、無人島で殺し合いをさせられることになった中学生たちの混乱と、やがてそこから生まれる生きる力を、メッセージ色豊かに描いたバイオレンス・アクション。高見広春による同名小説を、深作健太が脚色。キャッチコピーは『ねえ、友達殺したことある?』。興行収入30億円を超えるヒット作品になり続編も製作されました。第24回日本アカデミー賞最優秀編集賞、第74回キネマ旬報日本映画ベストテン第5位、第43回ブルーリボン賞作品賞、新人賞(藤原竜也)受賞作品。

バトル・ロワイアル 映画批評・評価・考察


バトル・ロワイアル

脚本:34点
演技・演出:16点
撮影・美術:17点
編集:9点
音響・音楽:8点
合計84点

公開当初に、中学生が殺しあうことから政治家、マスメディアなどで問題視された作品であるものの、話題となったことから興行的に大成功しています。また、出演者も若手で構成されていることから注目を集め、数多くの出演者が後に人気俳優に成長を遂げています。公開当初は、柴崎コウ、塚本高史、高岡 蒼佑、栗山千秋などは、無名に等しく、本格的に売れっ子になったのは今作以降の作品になります。
この映画が深作欣二監督の事実上、最後の作品になります。続編のBRⅡについては、連名になっているものの実質、息子の深作健太が監督をしていますし、作品の質からして歴然とした差があります。中学生だからといって一切妥協の無い演出が深作監督らしく、情熱的でもあり、シュールに感じるシーンも多くあります。臨場感・緊迫感のある撮影シーンの数々と、あっさり感は、さすが深作欣二でした。

深作は本作品を制作するに至ったきっかけを問われ、太平洋戦争中に学徒動員によりひたちなか市の軍需工場で従事していた中学3年生当時(旧制中学校の教育課程制度下であるが、学齢は現制度での中学3年生と同じ)、米軍の艦砲射撃により友人が犠牲になり、散乱した死体の一部をかき集めていた際に生じた「国家への不信」や「大人への憎しみ」が人格形成の根底にあったこと、今日の少年犯罪の加害者少年の心情を思うと他人事でないという感情を抱いてきたことから、いつか「中学三年生」を映画の主題に取り上げたいと考えていたところに、深作の長男で助監督だった深作健太がすすめた原作本の帯にあった「中学生42人皆殺し」のキャッチコピーを見て、「あ、こりゃいけるわ」と思い立ったと答えている。
中学生同士が殺し合うという原作の内容から、青少年への悪影響を危惧され、また上映開始年となった2000年は西鉄バスジャック事件を初めとする少年犯罪が社会的注目を集めている時期でもあったことから、当時の衆議院議員の石井紘基が中心となりこの映画の規制を求める運動が行われ、石井は2000年11月17日、国会(第150回国会文教委員会)で大島理森文部大臣にこの映画に対する政府の見解を求める質疑を行った。これがマスコミに取り上げられることになり社会の関心を集めた。報道によって逆に話題を呼び、興行収入31.1億円の大ヒット作となった(2001年度の邦画興行収入ランキング第3位)。

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バトル・ロワイアル あらすじ

新世紀の初め、ひとつの国が壊れた。経済的危機により完全失業率15%、失業者1,000万人を突破。大人を頼れない世界に子供達は暴走し、学級崩壊や家庭崩壊が各地で発生。少年犯罪は増加の一途をたどり、不登校児童・生徒は80万人。校内暴力による教師の殉職者は1,200人を突破した。自信を失くし子供達を恐れた大人たちは、やがてある法案を可決し、施行する。それが、新世紀教育改革法、通称「BR法」だ。誰もが恐れる「死」を利用して、恐怖による支配によって大人の威厳を取り戻す目的で施行されたこの法律は、年に一度全国の中学校3年生の中から選ばれた1クラスに、コンピュータ管理された脱出不可能な無人島で、制限時間の3日の間に最後の一人になるまで殺し合いを強いるという法律である。

今回BR法に選ばれたのは、岩城学園中学3年B組の生徒たちだった。修学旅行のためにバスに乗ったはずが催眠ガスで眠らされ、無人島に連れてこられた生徒達に元担任・キタノの指導の下、食料と武器がそれぞれに渡されゲームが開始。極限状態に追い込まれた生徒たちは、様々な行動に出る。昨日までの友人を殺害する者、諦めて愛する人と死を選ぶ者、力を合わせて事態を回避しようとする者。自分から志願してゲームに参加する転校生の桐山和雄に殺戮される者……。

そんな中、生徒のひとりである七原秋也は、同じ孤児院で育った親友・国信慶時がほのかな想いを寄せていた中川典子を守るため、武器を取ることを決意。当て馬としてゲームに参加した転校生の川田章吾と共に島から脱出しようとする。

バトル・ロワイアル スタッフ

監督:深作欣二
脚本:深作健太
原作:高見広春 『バトル・ロワイアル』
製作:片岡公生,深作健太
製作総指揮:高野育郎
音楽:天野正道
主題歌:劇場公開版 / 特別篇 Dragon Ash「静かな日々の階段を」 3D版土屋アンナ「CHECKMATE mash up ANTY the 紅乃壱, VOLTA MASTERS」
撮影:柳島克己
編集:阿部浩英
配給:東映

バトル・ロワイアル キャスト

城岩学園中学校3年B組 男子

赤松義生 – 日下慎
飯島敬太 – 松沢蓮
大木立道 – 西村豪起(現・豪起
織田敏憲 – 山口森広
川田章吾 – 山本太郎
桐山和雄 – 安藤政信
国信慶時 – 小谷幸弘
倉元洋二 – 大西修
黒長博 – 増田裕生
笹川竜平 – 郷志郎
杉村弘樹 – 高岡蒼佑
瀬戸豊 – 島田豊
滝口優一郎 – 内藤淳一
月岡彰 – 広川茂樹
七原秋也 – 藤原竜也
新井田和志 – 本田博仁
沼井充 – 柴田陽亮
旗上忠勝 – 横道智
三村信史 – 塚本高史
元渕恭一 – 新田亮
山本和彦 – 佐野泰臣

城岩学園中学校3年B組 女子

稲田瑞穂 – 木下統耶子
内海幸枝 – 石川絵里
江藤恵 – 池田早矢加
小川さくら – 嶋木智実
金井泉 – 三原珠紀
北野雪子 – 金澤祐香利
日下友美子 – 加藤操
琴弾加代子 – 三村恭代
榊祐子 – 日向瞳
清水比呂乃 – 永田杏奈
相馬光子 – 柴咲コウ
谷沢はるか – 石井里弥
千草貴子 – 栗山千明
天堂真弓 – 野見山晴可
中川典子 – 前田亜季
中川有香 – 花村怜美
野田聡美 – 神谷涼
藤吉文世 – 井上亜紀
松井知里 – 金井愛砂美
南佳織 – 関口まい
矢作好美 – 馬場喬子

前回優勝者の少女(舞(後の次作に登場する反BR法組織ワイルドセブンのメンバー)) – 岩村愛
キタノの娘・栞(キタノシオリ(次作でのBRの参加者))(声) – 前田愛
川田の恋人・慶子 – 美波
レポーター – 山村美智子
安城三尉 – 竜川剛
七原の父 – 谷口高史
林田先生 – 中井出健
バスガイド – 深浦加奈子
ビデオのお姉さん – 宮村優子
キタノ – ビートたけし

幼い光子 – 利根川鈴華
中年の男 –
光子の母 – 片岡礼子
光子の友達 – 大田ななみ野口綾奈
A組 担任 – 益田てつ
バスケットボール審判 – 横山一敏
A組バスケットボール選手
鬼頭穣 – 上条公太郎
沖山浩介 – 関克文
田中信一郎 – 松本清之

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