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キングコング: 髑髏島の巨神|この島で、人類は最弱。1970年代前半、米政府の調査隊は南太平洋の謎の孤島で驚異の体験へ。

キングコング: 髑髏島の巨神
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キングコング: 髑髏島の巨神(きんぐこんぐ どくろとうのきょじん)は、2017年公開のアメリカ合衆国の映画。アメリカ合衆国の怪獣映画で、キングコングの映画としては通算8作目となる。キングコングを神話上の謎の島に君臨する巨大な神として描いたアドベンチャー大作。島に潜入した調査隊が正体不明の巨大生物と遭遇し、壮絶な死闘を繰り広げる。

キングコング: 髑髏島の巨神 映画批評・評価・考察


キングコング: 髑髏島の巨神(原題: Kong: Skull Island)

脚本:30点
演技・演出:16点
撮影・美術:17点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計79点

ゴジラやモスラをベースにしてあるだけあって、ザ・怪獣映画となっている。子供向けの怪獣映画と異なり残酷な描写や激しい戦闘シーンが随所に見られる。ゴジラシリーズの怪獣映画に魅了されたスタッフがおもいっきり描いたらこうなりました。っていう感じの作品で、従来のキングコング映画の要素がほぼ見られない。サミュエル・L・ジャクソンはディープ・ブルーあたりから、印象的な死に様俳優となりつつある。

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キングコング: 髑髏島の巨神 あらすじ(ネタバレ)

1944年、太平洋戦争中の南太平洋戦域での空戦中、とある島に墜落したアメリカ兵マーロウは、同じく墜落した日本兵イカリから逃れるため島の奥地に入り込み、追って来たイカリと戦う。止めを刺されそうになったマーロウだったが、突然そこに巨大な猿の様な生物が姿を現す。

1973年、アメリカがベトナム戦争からの撤退を宣言した日、特務研究機関モナークの一員であるランダは、ランドサットが発見した未知の島・髑髏島への地質調査の件でウィリス上院議員を説き伏せる。ランダは護衛の部隊を派遣するように要請し、ベトナムから帰還予定だったパッカード大佐の部隊が同行することになる。また、元特殊空挺部隊隊員のコンラッドを島の案内役として雇い入れる。ランダたちの行動を知った戦場カメラマンのウィーバーも調査隊に加わり、一行は髑髏島に向けて出発する。

髑髏島の周囲は暴風雨に覆われて船での接近は不可能な状態だったが、ランダたちはパッカード部隊のヘリコプター数機に乗り換え島へと向かう。暴風雨を突破して島に乗り込んだ調査隊は、地質調査の名目で眼下の地にサイズミック爆弾を次々と投下していく。しかし、その騒ぎを聞き付けたコングが姿を現し、怒り狂うコングによりヘリコプター部隊は全滅して調査隊は散り散りとなる。コンラッドやウィーバーたちは島を脱出するために船との合流地点である島北部に向かい、パッカードは部下を殺したコングを抹殺する武器を手に入れるため、救出も兼ねて部下のチャップマンが落ちた島西部に向かう。

コンラッドたちは北に向かって進む中で島民であるイーウィス族と遭遇し、その際に太平洋戦争以来島に取り残されていたマーロウと出会う。マーロウの招きでイーウィス族の集落を訪れたコンラッドたちは、彼らが神聖視する廃船に案内され、そこでコングが島の守護神であることを聞かされる。コンラッドたちは合流地点に向かおうとするが、マーロウに「徒歩で向かっても間に合わない」と忠告され、彼が脱出用に作っていた小型船グレイ・フォックス号を整備して共に合流地点に向かうことにする。コンラッドやマーロウがグレイ・フォックス号の整備を進める中、ウィーバーは集落の外で撃墜されたヘリコプターの下敷きになっていたスケル・バッファローを助けようとする。そこにコングが現れてスケル・バッファローを助け、彼女に敵意がないことを判断したコングはその場を立ち去る。

翌朝、コンラッドたちは整備が完了したグレイ・フォックス号に乗り込み出発する。その途中でパッカードやランダたちと合流するが、島から脱出しようとしていたコンラッドは部下のチャップマン救出を主張するパッカードに押し切られ、共にチャップマンのいる西部の山に向かうことになる。しかし西部の山は島の怪物たちの棲み処となっており、コンラッドたちは島で最も凶悪な生物であるスカル・クローラーに襲われる。ランダをはじめ多数の犠牲者が出たものの、何とかスカル・クローラーを倒した一行だったが、直前にスカル・クローラーが吐き出したチャップマンの認識票が巻き付いた頭蓋骨を目の当たりにして彼が死んだと判明。だが、それでもパッカードはコングへの復讐を理由に西部へ進むと断言し、コンラッドやコング抹殺に反対のマーロウたちと対立する。最終的にコンラッドたち民間人はグレイ・フォックス号に戻り、パッカードたち軍人はコングを攻撃することに決まり、二手に分かれる。

その夜、コンラッドとウィーバーはグレイ・フォックス号を探すため山に向かい、そこでコングと出会う。ウィーバーと触れたコングはその場を立ち去ろうとするが、パッカードがサイズミック爆弾を爆発させたため、怒り出したコングはパッカードたちの元に向かう。コンラッドとウィーバーはマーロウと共にパッカードを止めるためコングの後を追う。パッカードは誘い込んだコングを火攻めにし、弱って倒れ込んだコングを爆薬で吹き飛ばそうとするが、それを阻止しようと現れたコンラッドたちと対峙し状況は一触即発となる。三人の説得にパッカード以外の兵士たちは説き伏せられるが、そこに大型のスカル・クローラーが出現。コンラッド達がその場から逃げていく中、コングは一人になってもその場から逃げようとせず自身を抹殺しようとしたパッカードを葬りスカル・クローラーに立ち向かう。

コンラッドたちは先にグレイ・フォックス号に乗り込んだブルックスとサンの元に合流しようとするが、スカル・クローラーに追い付かれてしまう。だが、後を追ってきたコングに攻撃を仕掛けられ、再び2体は戦いを開始。コンラッドたちもコングを援護する。コングは廃船のスクリューを武器にスカル・クローラーを倒し、戦いの衝撃で川に投げ出されたウィーバーを助け出して姿を消す。コンラッドたちは無事に合流地点に到着し、髑髏島から脱出する。

アメリカに帰国後、マーロウは出征以来生き別れとなっていた妻子と無事に再会を果たした。一方、コンラッドとウィーバーはモナークに招かれ、ブルックス、サンと再会して調査への協力を依頼される。ブルックスは「王はコングだけではない」と語り、モナークが集めた古代生物が描かれた壁画の資料を見せる。その壁画には巨大な恐竜、翼竜、蛾、三つ首の竜の姿が描かれていた。

キングコング: 髑髏島の巨神 スタッフ

監督:ジョーダン・ヴォート・ロバーツ
脚本:ダン・ギルロイ,マックス・ボレンスタイン,デレク・コノリー
ストーリー:ジョン・ゲイティンズ
製作:トーマス・タル,メアリー・ペアレント,ジョン・ジャシュニ,アレックス・ガルシア
製作総指揮:エリック・マクレオド
共同製作 / VFXプロデューサー:トム・ピッツマン
撮影監督:ラリー・フォン
美術監督:ステファン・デシャント
音楽:ヘンリー・ジャックマン
特殊視覚効果:インダストリアル・ライト&マジック,ムービング・ピクチャー・カンパニー
VFXシニアスーパーバイザー:スティーブン・ローゼンバウム
VFXスーパーバイザー:ジェフ・ホワイト
VFXアドバイザー:ジョン・ダイクストラ
編集:リチャード・ピアソン
衣装デザイン:メアリー・ポート
ゴジラ / モスラ / キングギドラ / ラドン原案 :東宝
製作会社:レジェンダリー・ピクチャーズ,テンセント・ピクチャーズ
配給:ワーナー・ブラザース

キングコング: 髑髏島の巨神 キャスト

ジェームズ・コンラッド
演 – トム・ヒドルストン
元SAS大尉。現在はベトナムを拠点にフリーランスの傭兵として活動している。その優れた戦闘能力やサバイバル能力、密林などにおける追跡能力等を目につけたランダとブルックスから直々に今回の調査に案内役兼サバイバルアドバイザーとして雇われる。金と依頼に忠実ではあるが、状況を的確に判断し、分断された調査チームのメンバーを先導していく。
メイソン・ウィーバー
演 – ブリー・ラーソン
戦場カメラマン。同業者である知人の伝手で今回の調査を知り、スクープを狙って半ば強引にカメラマンとして同行する。ベトナム戦争中に従軍記者として経験したことから反戦主義な思想を持ち、今回の調査についても当初から表向きの理由である地質調査以外に何か別の意図があると踏んで疑っていた。当初はコングを怪物と見做していたが、イーウィス族の村に滞在中にコングと遭遇したことをきっかけに、彼が本当は心優しい性格であることを知り、コング抹殺に執心するパッカードを止めようとする。
ウィリアム・”ビル”・ランダ
演 – ジョン・グッドマン
特別研究機関MONARCH(モナーク)に所属する地質学者。第二次大戦に従軍していた1944年に起きた戦艦U.S.S.ロートンの沈没事故(軍は敵軍の攻撃による撃沈と発表していた)で唯一生き残った経験をきっかけに、地球に人間以外の何かがいることを知り、地球空洞説に執心。調査の中で発見した髑髏島に自らの説を立証する存在=巨大生物がいることを確信し、旧知の仲であるウィリス上院議員の手配の下、髑髏島への調査チームを編成する。
長年、自分の唱える説を学会をはじめとする周囲から冷笑されてきたために反骨心が非常に高く、自分の思想を証明するためには周囲を欺くことも厭わない一面もあり、コンラッドやパッカードに対しても調査の目的を「地質調査」としか述べておらず、結果的にスカル・クローラーの覚醒や、コングの襲撃とそれによるスカイデビルズの壊滅の遠因となってしまった。
プレストン・パッカード大佐
演 – サミュエル・L・ジャクソン
米国陸軍第三強襲ヘリコプター部隊・スカイデビルズ指揮官。ベトナム戦争を通して数々の激戦をくぐりぬいた猛者で、部下からも信頼されるなどの優秀且つ冷静沈着な人物であるが、一方で戦争で多くの部下を亡くしたことや、半ば不本意な形で帰国することになったことに虚しさを胸に秘めている。
ベトナムから引き上げる直前に急遽上層部から与えられた任務として今回の調査の警護及び輸送役としてヘリ部隊を先導するが、髑髏島に到着早々、コングの襲撃で全てのヘリを撃墜され、目の前で多くの部下を失ったことをきっかけにコングに対して狂気に似た激しい憎悪を抱き、周囲からの意見や忠告を聞き入ろうとせず、コングを抹殺するという目的だけに執着するようになってしまう。
ハンク・マーロウ中尉
演 – ジョン・C・ライリー
第二次世界大戦中に米国空軍に属していたが、1944年に日本軍の敵機との戦闘で相打ちとなり、その乗組員であったグンペイと共に髑髏島に不時着。以来、和解し義兄弟の契りを交わしたグンペイや先住民たちと暮らしていた。
妻と子供を残した故郷シカゴに帰ることを夢見ており、島から脱出するためにグンペイと共に両者の搭乗機や漂着した船、飛行機の残骸を使ってグレイ・フォックス号を完成させるも、その矢先にグンペイがスカル・クローラーに殺されたため、一時は失意に暮れて島からの脱出を諦めかけていたが、調査隊の来島とコンラッドとの出会いで、島の脱出を決意する。
島での暮らしの経験からコングやスカル・クローラーをはじめとする島の動物達の事情に詳しく、故に島の守り神であるコングを殺害しようと企むパッカードに対して真っ先に異を唱え、彼の暴挙を止めようとする。
ヒューストン・ブルックス
演 – コーリー・ホーキンズ
MONARCHに所属する地質学者。ランダの助手。イェール大学出身で、学会で地球空洞説を主張した際に周囲から一蹴される中でランダに認められたことをきっかけに彼の下で働くようになる。そのことからランダを尊敬しており、変人扱いされることが多い彼と周囲の人間との間の仲介役を買って出ることも多い。
サン・リン
演 – 景甜(ジン・ティエン
MONARCHに所属する生物学者。ブラジルのジャングルにて未知のクリーチャーを発見した功績を認められ、ランダにスカウトされ今回の調査に加わる。
ヴィクター・ニエベス
演 – ジョン・オーティス
NASAの地球資源探査衛星・ランドサット現地調査団責任者。良くも悪くも保守的な性格を持った典型的な研究者気質な人間で、パッカードらスカイデビルズ隊員のことはあまり快く思っていない。
荒天状態の島の周囲の気候を見て、調査の中止を訴えていたが、ランダに強引に押し切られたことで調査に同行する羽目になる。
スティーブ・ギヴソン
演 – マーク・エヴァン・ジャクソン
ランドサット衛星データ収集担当調査員。ランドサット調査員の中ではニエベスを除く唯一の生存者となり、ランダと共にパッカードらスカイデビルズ隊員と行動を共にする。後にコンラッドら専門家とパッカードら軍人が別行動をとることになった際にも引き続きパッカードらに同行し、彼のコング抹殺作戦に協力する。
ジャック・チャップマン少佐
演 – トビー・ケベル
スカイデビルズ副官。帰国後は退役してアトランタで航空会社に就職する予定であり、先に同地に転居している息子のビリーに手紙をしたためることを日課にしている。そのため、スカイデビルズ隊員の間ではこの手紙の一節である「ビリーへ」を隊共通のジョークとしている。
コング襲撃時に搭乗していたシー・スタリオンが島の西側に墜落し、彼以外の搭乗員も全滅したため、一人パッカードらの救援を待つことになる。
アール・コール大尉
演 – シェー・ウィガム
スカイデビルズ隊員。隊員達の中では唯一M16の代わりに、ベトナム軍との戦闘で敵から鹵獲したAK-47を所持している。
数々な戦場や修羅場を経験してきた故に独自の観察眼や感性を持っており、コングに襲撃された後も物怖じない態度を崩さず、周囲がパッカードに対して不信感を寄せるようになっても、 唯一彼の意志に忠実に従おうとする。
グレン・ミルズ兵曹長
演 – ジェイソン・ミッチェル
スカイデビルズ隊員。隊員の中では誰よりも故郷へ戻ることを待ち望んでいた。それ故に、撤退直前になって急遽課せられることとなった今回の任務に対しては当初から不服に思っていた。
バンブー・スパイダーに襲われた際には触手に絡め取られて、危うく捕食されそうになりながらもコールたちの尽力により九死に一生を得た。
コングの襲撃をはじめ、次々に島で待ち受ける災難に翻弄されながらも、次第にコング抹殺に執着していくパッカードの挙動に不信感を抱くようになる。
レグ・スリフコ兵曹長
演 – トーマス・マン
スカイデビルズ隊員。コンラッドのヘリを操縦していたため、墜落後は彼らと行動を共にする。実家は整備工であるために自身も機械に強く、グレイ・フォックス号の修理に貢献する。
コンラッドやマーロウと行動を共にしたことで彼らに感化され、最終的に生き残っていた隊員の中ではいち早くパッカードに対して叛意を見せる。
ジョー・レルス特技上等兵
演 – ユージン・コルデロ
スカイデビルズ隊員。大柄で威圧的な風貌や口数の少なさに反し、仲間思いな性格で、コングの襲撃後は大勢の仲間を失ったことに悲壮感を隠せないでいた。
アル・ウィリス上院議員
演 – リチャード・ジェンキンス
ランダの旧友。彼が主張する地球空洞説や巨大生物の存在を信じておらず、MONARCHの設立・存在にも否定的である。ランダやブルックスが持ち込んできた髑髏島の実地調査手配の要請を最初は断ろうとするが、ブルックスの説得に同意し手配を承認する。
グンペイ・イカリ(碇 軍平)
演 – MIYAVI
元日本軍の航空兵。マーロウとの空中戦の末に共に撃墜されて髑髏島に漂流し、熾烈な殺し合いを繰り広げていたが、その矢先にコングと遭遇。以来、共に島での生活を経て和解し、「兄弟」と呼び合う仲になった。
マーロウと共に自身の戦闘機や迷い込んだB-29の残骸を使ってグレイ・フォックス号を合作し協力して脱出しようとしたが、その矢先にスカル・クローラーに殺される。
彼の形見となった軍刀は墓標代わりとなっていたが、島からの脱出に伴いマーロウが持ち出し、サイコバルチャーやスカルクローラーとの戦いで大いに役立てることになる。

キングコング: 髑髏島の巨神 予告編


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