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もののけ姫|室町時代の日本を舞台に人間と自然(荒ぶる神々)の戦いを壮大なスケールで描く

もののけ姫
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もののけ姫は、1997年公開の日本映画。室町時代の日本を舞台に人間と自然(荒ぶる神々)の戦いを壮大なスケールで描いた、スタジオジブリの宮崎駿監督が贈る名作アニメ。太古の深い森の中には、人語を解する巨大な山犬や猪などの神獣たちが潜み、荒ぶる神々として恐れられていた。エミシの末裔のアシタカは、タタリ神と化した猪神に呪いをかけられ、それを解くために訪れた国で数奇な運命に巻き込まれていく…。興行収入193億円を記録し、当時『E.T.』が保持していた日本の歴代興行収入記録を塗り替えた

もののけ姫 映画批評・評価・考察

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もののけ姫(英題: Princess Mononoke)

脚本:40点
演技・演出:20点
撮影・美術:20点
編集:10点
音響・音楽:10点
合計100点(満点)

劇場公開当時に、映画館で観ました。大好きな子と初映画デートでテンション爆上がり状態だったのですが、内容が内容だけに作品に見入ってしまったことや、面白かった!感動した!というような単純な感想が持てる作品でもなかっただけに、二人とも放心状態で、デート映画ではなかったと後悔してました。『タイタニック』は逆だったんですけどね。

主人公がアシタカではなくサンだと思われた原因について

鈴木プロデューサーのもとに宮崎が訪ねてきて「鈴木さん、タイトル変えようと思うんだけど、『アシタカ𦻙記』でいこう」ということになり話はそこで終了しました。鈴木敏夫プロデューサーは直感的に『もののけ姫』というタイトルが気に入っていたので、金曜ロードショー内で放送した製作告知CMの初報を『もののけ姫』のタイトルで強行して制作しました。しばらくしてことの次第を聞き付けた宮崎はさらに食い下がることはありませんでした。しかし、このタイトル変更が視聴者に内容が正しく伝わらず、サンが主人公でアシタカは主人公ではなく主役の1人に過ぎないと視聴者が誤解しており、オープニングタイトルの土面はアシタカの伝説をアシタカの故郷であるエミシの村で誇示する伝承をしたものであるので、アシタカ伝説(アシタカせっき)がタイトルとして正しいのですが、鈴木敏夫が強引にもののけ姫にしてしまったことで視聴者側の誤認が発生したとする意見があります。しかし、宮崎駿は「の」の法則と呼ばれるほど、タイトルに「の」の字を多用し、いずれもヒットしている(しかも『風の谷のナウシカ』と本作『もののけ姫』は2回のを使用)ので、のがつくタイトルに変更したことが良かったとする意見もあります。

もののけ姫 あらすじ(ネタバレ)

中世(室町時代の頃)と思われる[要出典]日本が舞台。東と北の間にあると言われるエミシの村に住む少年アシタカは、村を襲ったタタリ神と呼ばれる化け物を退治した際、右腕に死の呪(のろ)いを受けてしまう。その正体は、何者かに鉛のつぶてを撃ち込まれ、人への憎しみからタタリ神と化した巨大な猪神(ナゴの守)であった。アシタカは呪いの為村を追われ、呪いを絶つ為にも猪神が来た西の地へと旅立つ。

アシタカは旅の道中、乱妨取りに奔る地侍との戦いや謎の男ジコ坊との出会いを経て、古い神が棲むという”シシ神の森”に向かう。谷川の岸に着くと、そこには谷に落ち川に流され、気絶している男達がいた。彼らを岸に助け上げ対岸を見ると、そこには傷ついた山犬と1人の少女の姿があった。山犬と少女はアシタカをにらみつけ、その場を去っていく。
その後アシタカ達は、森の端でコダマに会う。案内されるように森の中を進み、奥の池の岸に辿り着くと、そこには金色に光る鹿のような生き物(シシ神)の姿があった。その姿をとらえた瞬間、アシタカの腕のあざが激しく反応する。
シシ神の森を抜けて男達の村に着くと、そこは「タタラ場」と呼ばれる、鉄を作る村であった。その地を治めるエボシは「石火矢」と呼ばれる火砲を村人に作らせており、それを使って森に棲む「もののけ」や、村の鉄を狙う地侍達から村を守っていた。
彼らは鉄を作るために自然を破壊しているという自覚はあったが、シシ神やもののけ達を敬っている訳ではなかった。アシタカはそこで村人達の話を聞くにつれ、彼らにとってエボシという存在は、生きる希望を与えてくれるものであることを知る。そして同時に、自分に呪いを与えた猪神に鉛のつぶてを撃ち込んだのも実はエボシである、という事実を知ることになる。

その夜、エボシの命を「もののけ姫」が狙いに来る。その正体はアシタカが川岸で会った、山犬に育てられた人間の娘、サンであった。アシタカは窮地に陥ったサンを救うが、同時に瀕死の重傷を負ってしまう。アシタカは倒れながら「生きろ」とサンに語りかけるも、人を憎むサンは聞く耳を持たず、アシタカを殺そうとする。しかしその時、サンはアシタカから「美しい」と言われて動揺し、思い留まる。
その後サンは、アシタカを生と死を司る神であるシシ神の前に連れて行く。シシ神がアシタカの傷を癒すのを見た彼女は、アシタカを生かすことと決め、介抱する。アシタカは次第に心を開いていくサンの姿を見て、森と人が争わずに済む道は無いのか、と思い悩むようになる。

その頃タタラ場には、エボシにシシ神殺しをさせようとする怪しげな装束の男達が集結していた。彼らを率いるのはジコ坊である。男達は天朝よりシシ神殺しを許可され、不老不死の力があると噂されるシシ神の首を狙っていた。エボシ達もまた、森を切り開くのをもののけ達に邪魔されたくなかったため、協力を約束したのである。タタラ場を出発したエボシ達は、人間との最終決戦を行おうとする猪神の大群と大戦争を始める。ところが、エボシが留守にしたタタラ場は、鉄を狙っている侍の集団に襲われてしまう。
日が暮れる中、森の中でアシタカはシシ神の池に向かうエボシに会い、神殺しを止めて侍に襲われている村に帰るよう伝える。彼女と別れたアシタカはサンを探しに森の奥へ行くが、エボシは構わず池に向かうのであった。

池で月光を浴び、夜の姿に変わろうとするシシ神を見つけたエボシは、気絶したサンを抱えたアシタカが止めるのも構わず、遂にその首を取る。するとシシ神の体から不気味な体液が大量に飛び散り、それに触れた者達は死に、木は枯れてしまう。やがて体液は津波のような勢いで山を埋め尽くし、森は枯れ果てて、タタラ場も壊滅してしまうのであった。
目覚めたサンは、森を見て森が死んだと絶望し、人間に対する憎しみを爆発させる。しかし、アシタカはまだ望みはあるとサンを説得し、二人は協力して、シシ神の首を持って逃げようとするジコ坊を押し留め、首をシシ神に返す。シシ神は首を取り戻したが、朝日を浴びると同時に地に倒れて消える。その瞬間に風が吹き、枯れ果てた山にはわずかながら緑が戻り、アシタカの腕の呪いも消えた。

アシタカのプロポーズに対し、サンは「アシタカは好きだが、人間を許す事は出来ない」と答える。アシタカは「それでもいい、サンは森で私はタタラ場で暮らそう、共に生きよう」と語る。エボシもタタラ場の村人達に、「新たに良い村を作ろう」と語りかけるのであった。
最後に、倒れた一本の大木の上に芽生えた若木の横に、1体のコダマが現れて、頭を動かしカラカラと音を立てる場面で終わる。

もののけ姫 スタッフ

監督:宮崎駿
脚本:宮崎駿
原作:宮崎駿
製作:鈴木敏夫
製作総指揮:徳間康快
音楽:久石譲
主題歌:米良美一「もののけ姫」
撮影:奥井敦
編集:瀬山武司
制作会社:スタジオジブリ
製作会社:徳間書店,日本テレビ放送網,電通
配給:東宝,ミラマックス

もののけ姫 キャスト

アシタカ:松田洋治ビリー・クラダップ
サン:石田ゆり子クレア・デインズ
カヤ:タラ・ストロング
エボシ御前:田中裕子ミニー・ドライヴァー
ジコ坊:小林薫ビリー・ボブ・ソーントン
モロの君:美輪明宏ジリアン・アンダーソン
乙事主:森繁久彌キース・デイヴィッド
甲六:西村雅彦ジョン・デミータ
ゴンザ:上條恒彦ジョン・ディマジオ
トキ:島本須美ジェイダ・ピンケット=スミス
山犬:渡辺哲
ヒイ様:森光子デビ・デリーベリー
タタリ神:佐藤允
牛飼い頭:名古屋章
病者の長:飯沼慧
キヨ:香月弥生
ジバシリ:冷泉公裕
牛飼い:近藤芳正,坂本あきら,斉藤志郎
たたら場の女:藤貴子,山本郁子トレス・マクニール,サリー・リン,デニース・ポワリエ,メアリー・エリザベス・マクグリン(歌声)
エミシの少女B:飯沼希歩
ナレーター(乙事主):キース・デイヴィッド

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