コーダ あいのうたは、2021年公開のアメリカ合衆国の映画。サンダンス映画祭4冠に輝き、映画祭史上最高額の約26億円で落札されたヒューマンドラマ。仏映画「エール!」のハリウッドリメイク版。家族の中で唯一耳が聞こえるルビーは歌の才能に恵まれ、音大進学を夢見るが、その才能を信じられない両親に反対される。耳が聞こえない家族と、家族の“通訳”として生きる健聴者少女の絆を描いた人間ドラマ。
コーダ あいのうた 映画批評・評価・考察
コーダ あいのうた(原題:CODA)
脚本:40点
演技・演出:20点
撮影・美術:20点
編集:10点
音響・音楽:10点
合計100点(満点)
歌の力もさることながら、演じる力もすごいものがあります。歌の歌詞と作品の内容が合致し心情が痛いほど伝わってきます。聴覚障害者から見たコンサートシーンは鳥肌物で、コンサートの音が途中から止み静寂になった事で、聾唖の人たちの戸惑いを一瞬だけ感じる事ができる演出があります。
第94回アカデミー賞作品賞ほかを受賞した感動作。CODA(ろうあの親を持つ子供)の少女が家族との絆ゆえに将来に悩み、夢に向きあい、さらに絆を強くする姿に胸が熱くなります。 父親役のトロイ・コッツァーをはじめ、実際に聴覚障害を持つ俳優陣がろう者役を務め、ろう者のイメージを変える自由でパワフル、ユーモアあふれる魅力的な家族を表現しました。
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コーダ あいのうた あらすじ(ネタバレ)
豊かな自然に恵まれた海の町で、両親と兄と暮らす高校生ルビー(エミリア・ジョーンズ)は、家族の中で一人だけ耳が聞こえる。ルビーは幼いころから、陽気で優しい家族のために通訳となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。
新学期、ルビーは秘かに憧れるクラスメイトのマイルズ(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)と同じ合唱クラブに入部する。顧問の先生から歌の才能を見出されたルビーは、都会の名門音楽大学の受験を強く勧められる。しかし、ルビーの歌声を聴くことができず、娘の才能を信じられない両親は、家業の方が大事だと大反対する。
通訳の仕事と音楽のレッスンの両立が図れず悩むルビー。マイルズとデートする時間も欲しい。ある朝ついに、無断で漁を怠けてしまうルビー。だが、聾唖者だけで出漁した父と兄は沿岸警備隊に通報され、罰金の上に、必ず聴者を乗船させるよう命令を受けてしまった。悩んだ末に進学を諦めるルビー。
合唱サークルの発表会に参列するルビーの家族。ルビーは見事な歌声を披露するが、家族にそれは聞こえない。しかし、ルビーの思いを汲み取った父フランクは、ルビーをバークリー音楽大学の試験会場に送り届けた。家族の為に手話を交えて歌うルビー。試験に合格したルビーを、家族は笑顔で大学生活へと送り出すのだった。
コーダ あいのうた スタッフ
監督:シアン・ヘダー
脚本:シアン・ヘダー
原作:『エール!』ヴィクトリア・ベドス,トマ・ビデガン,スタニスラス・キャレ・ドゥ・マルベリ,エリック・ラルティゴ
製作:ファブリス・ジャンフェルミ,フィリップ・ルスレ,ジェローム・セドゥ,パトリック・ワックスバーガー
製作総指揮:サラ・ボルチ=ヤコブセン,アルダヴァン・サファエ
音楽:マリウス・デ・ヴリーズ
撮影:パウラ・ウイドブロ
編集:ジェロード・ブリッソン
製作会社:ヴァンドーム・ピクチャーズ,パテ・フィルムズ
配給:Apple TV+,ギャガ
コーダ あいのうた キャスト
ルビー・ロッシ:エミリア・ジョーンズ
フランク・ロッシ:トロイ・コッツァー
レオ・ロッシ:ダニエル・デュラント
ジャッキー・ロッシ:マーリー・マトリン
ベルナルド・ヴィラロボス / V先生:エウヘニオ・デルベス
マイルズ:フェルディア・ウォルシュ=ピーロ
ガーティー:エイミー・フォーサイス
ブレディ:ケヴィン・チャップマン