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7月4日に生まれて|ベトナム帰還兵の苦悩と再起を描くトム・クルーズ主演の社会派ドラマ!

7月4日に生まれて
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7月4日に生まれては、1989年公開のアメリカ合衆国の映画。アメリカ独立記念日に生まれたれヴェトナム帰還兵の青年が、さまざまな心の葛藤を経て反戦運動に身を投じてゆく姿を実話を基に描くドラマ。ロン・コーヴィックの同名小説を基に製作・監督・脚色は「プラトーン」のオリバー・ストーン、共同製作はA・キットマン・ホー、共同脚色はR・コーヴィック、撮影はロバート・リチャードソン、音楽はジョン・ウィリアムス。

7月4日に生まれて 映画批評・評価・考察


7月4日に生まれて(原題: Born on the Fourth of July)

脚本:33点
演技・演出:17点
撮影・美術:16点
編集:7点
音響・音楽:10点
合計83点

今や人気・実力ともに認められたトム・クルーズですが、本作までは「ハスラー2」「カクテル」「トップガン」など、アイドル男優止まりという声もありました。しかし本作では、後半のほとんどが車椅子に乗ったままという主人公ロン・コーヴィック(実在のベトナム帰還兵で本作の原作と脚本を執筆)の役で、まさに一世一代というべき大熱演を披露しました。初めてアカデミー賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞に輝くなど、実力派へのイメージチェンジに成功し、彼にとっては記念すべき映画となりました。

この映画の別の見所して、大作映画、B級映画で現在も活躍しているベテラン俳優達の新人時代を観れる作品でもあります。あの人、この人、みんな若い。

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7月4日に生まれて あらすじ(ネタバレ)

1946年7月4日、アメリカの独立記念日に生をうけたロン・コーヴィックは、ロングアイランド州マサピークアでその少年時代を送っていた。ケネディ大統領の、自由の存続と繁栄についての演説の中、7歳のロン(ブライアン・ラーキン)は、野球に夢中になる一方、戦争ごっこにその愛国心を芽生えさせていた。すっかりスポーツマンに成長した高校時代のロン(トム・クルーズ)は、ある日学校にやってきた海兵隊の特務曹長(トム・ベレンジャー)の言葉に感銘をうけ、プロムの夜、憧れていたドナ(キーラ・セジウィック)とのダンスの思い出を胸に、64年9月、子供の頃からの夢であった海兵隊に入隊した。そして13週間の訓練を経て、ロンはヴェトナムの戦場に身を投じるのだった。

67年10月、軍曹になったロンは、激しい銃撃戦の後、部下を率いて偵察に出かけ、誤まってヴェトナムの農民を惨殺してしまったことを発見し、ショックをうける。そしてこの混乱に乗じて襲いかかかってきたヴェトコンの姿にパニック状態に陥ったロンは、部下のウィルソン伍長(マイクル・コンポターロ)を射殺してしまう。罪の意識にさいなまされるロンに、上官は口外を禁じるのだった。そして68年1月、激しい攻防のさ中、ロンはヴェトコンの銃弾の前に倒れ、下半身不随の重傷を負ってしまう。ブロンクス海兵病院に運び込まれたロンは、怪我をしても人間らしい扱いをしてもらえないここでの苛酷な現実に、ただ絶望感を募らせるだけだった。

69年、故郷のマサピークアに戻って来たロンは家族に温かく迎えられるが、ヴェトナム戦争を批判し、反戦デモを繰り広げている世間の様相に大きなショックをうけるのだった。この年の独立記念日に、在郷軍人会主催の集会の壇上に立ったロンは、戦場のトラウマが蘇りスピーチを続けることができなかった。シュラキース大学にロンはドナを訪ねるが、彼女も反戦運動に加わっていた。世間の冷たい風当たりに、ロンは次第に酒に溺れ、両親(レイモンド・J・バリー)(キャロライン・カヴァ)の前でも乱れ続けるのだった。苦しみから逃れるように、70年にメキシコに渡ったロンは酒と女で孤独を紛らわせる。しかしここで知りあったチャーリー(ウィレム・デフォー)の厳しい言葉に目が覚めたロンは、自堕落な生活と訣別し、ウィルソンの両親を訪ね罪を詫びるが、返ってきたのは優しい慰めの言葉だった。

72年、苦しみの中で人生の意味を誰よりも強く知ったロンは、反戦運動の先頭に立ち、マイアミのニクソンを支持する共和党大会に乗り込み、戦争の悲惨さを訴えた。そして76年、自らの戦争体験を綴った『7月4日に生まれて』という本を出版し、大反響を呼び、その年の民主党大会で彼は演説をするため、その壇上に立つのだった。

7月4日に生まれて スタッフ

監督:オリバー・ストーン
脚本:オリバー・ストーン,ロン・コーヴィック
原作:ロン・コーヴィック
製作:A・キットマン・ホー,オリバー・ストーン
音楽:ジョン・ウィリアムズ
撮影:ロバート・リチャードソン
編集:デヴィッド・ブレナー,ジョー・ハッシング
配給:ユニバーサル映画,UIP

7月4日に生まれて キャスト

ロン・コーヴィック:トム・クルーズ
ロンの父:レイモンド・J・バリー
ロンの母:キャロライン・カヴァ
ドナ:キーラ・セジウィック
ティミー:フランク・ホエーリー
スティーヴ・ボイエル:ジェリー・レヴィン
チャーリー:ウィレム・デフォー
ヘイズ軍曹:トム・ベレンジャー
ビリー・ヴォルソヴィッチ:スティーヴン・ボールドウィン
若き日のロン:ブライアン・ラーキン
退役軍人:トム・サイズモア
退役軍人:マイケル・ウィンコット
軍団長:エド・ローター
歩兵大佐:デイル・ダイ
ニュースレポーター:オリバー・ストーン
海兵隊少佐:ジョン・ゲッツ
副官:デヴィッド・ウォーショフスキー
マルティネス:ジェイソン・ゲドリック
兵士:ウィリアム・ボールドウィン
医者:ボブ・ガントン
売春婦:ヴィヴィカ・A・フォックス
ジェイミー・ウィルソン:リリ・テイラー
ジョーイ・ウォルシュ:リチャード・パネビアンコ
職員:ジョン・C・マッギンリー
職員:ウェイン・ナイト
パレードの退役軍人:ロン・コーヴィック(クレジットなし)

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