キャットウーマンは、2004年公開のアメリカ合衆国の映画。猫のようなスタイルで超人的能力を授かったスーパー・ヒロインが活躍するアクション・ドラマ。監督は「ヴィドック」のピトフ。脚本は「ターミネーター3」のジョン・ブランカート&マイケル・フェリス、「ザ・コア」のジョン・ロジャーズ。原作はボブ・ケイン創作のコミック。DCコミックスから出版されている『バットマン』のキャラクターのひとりキャットウーマンを主人公としているが、本作は映画『バットマン』シリーズとの接点は無い。
キャットウーマン 映画批評・評価・考察
キャットウーマン(原題:Catwoman)
脚本:28点
演技・演出:15点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計73点
今作品は、ハル・ベリーがキャットウーマンを演じましたが振るわず、作品賞・監督賞・脚本賞・主演女優賞の4部門でラジー賞を受賞しました。ベリーはこの授賞式に出席し、「他人の助力なしにアカデミー賞(ラジー賞)は取れないわ」「最高(最低)のスタッフに囲まれたおかげよ」と泣きはらし、アカデミー賞を受賞した時のスピーチを全く同じく再現してみせました 。ベリーの懐の大きさに、観客は拍手喝采を送りました。
米国では、バットマンに登場するキャラクターなのに、バットマンと無関係に終始した内容だったことから本編の内容やハル・ベリーの演技に関係なく酷評されている感じがします。個人的にラジー賞は批評家の傲慢さを感じ、差別的なところもあるので嫌いです。
今作品はAmazonプライムで見ました。
キャットウーマン あらすじ(ネタバレ)
広告デザイナーのペイシェンス(ハル・ベリー)は、うだつのあがらない内気な女性。高慢な社長ジョージ・ヘデア(ランバート・ウィルソン)とイメージモデルも務める社長夫人ローレル(シャロン・ストーン)が実権を握る巨大化粧品会社ヘデア社に勤めているが、才能を仕事に生かせないでいた。
そんなある日、ペイシェンスはまもなく発売になる若返りクリーム”ビューリン“の広告デザインを届けに、ヘデア社の工場にまで足を運ぶ。だが彼女がそこで目にしたのは、”ビューリン“がもたらす恐ろしい副作用と、それを知りつつ発売を強行しようとしているヘデア社の陰謀だった。会社の人間に見つかったペイシェンスは、追われるうちに廃水と共に海に流され、命を落としてしまう。だが彼女は、超人的な能力を持つキャットウーマンとして新しい命を授かる。
やがて自由奔放に夜の街を飛び回るキャットウーマンの存在は、トム・ローン刑事(ベンジャミン・ブラット)の関心を引くことになる。ペイシェンスとトムは恋仲に発展していった。そんな時、ローレル夫人は、自分をイメージモデルの座から引きずりおろした夫ジョージを殺害。その濡れ衣をキャットウーマンに着せようとする。トムは苦しみながらも、ペイシェンスを逮捕。
新社長になったローレルは予定通り”ビューリン“を発売するが、キャットウーマンと対決し、ローレルは転落死。”ビューリン“は発売中止となるが、ペイシェンスはトムに別れを告げ、キャットウーマンとして生きることを選択するのだった。
キャットウーマン スタッフ
監督:ピトフ
脚本:ジョン・ブランカトー,マイケル・フェリス,ジョン・ロジャース
原案:テレサ・レベック,ジョン・ブランカトー,マイケル・フェリス
原作:キャラクター創造 ボブ・ケイン
製作:デニーズ・ディ・ノヴィ,エドワード・L・マクドーネル
製作総指揮:ブルース・バーマン,マイケル・フォトレル,ロバート・カービー,ベンジャミン・メルニカー,マイケル・E・ウスラン
音楽:クラウス・バデルト
撮影:ティエリー・アーボガスト
編集:シルビー・ランドラ
製作会社:ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ
配給:ワーナー・ブラザース
キャットウーマン キャスト
ペイシェンス・フィリップス/キャットウーマン:ハル・ベリー
トム・ローン刑事:ベンジャミン・ブラット
ジョージ・ヘデア:ランベール・ウィルソン
オフィーリア・パワーズ:フランセス・コンロイ
ローレル・ヘデア:シャロン・ストーン
サリー:アレックス・ボースタイン
アーマンド:マイケル・マッシー
ウェスリー:バイロン・マン