ペリカン文書は、1993年公開のアメリカ合衆国の映画。自分の書いた論文が、偶然にも政界の暗部を突いていたために国家的規模の陰謀に巻き込まれ、命を狙われる女子大生の危難を描いたサスペンス・ミステリー。「ザ・ファーム 法律事務所」のジョン・グリシャムの同名小説を、「大統領の陰謀」「推定無罪」のアラン・J・パクラの製作・監督・脚本で映画化。この映画で主演のジュリア・ロバーツは若い法学生を演じ、出世作の一つとなった。デンゼル・ワシントンはワシントン・ヘラルド紙の高名な敏腕記者を演じた。
ペリカン文書 映画批評・評価・考察
ペリカン文書(原題: The Pelican Brief)
脚本:30点
演技・演出:17点
撮影・美術:16点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計78点
後に「エリン・ブロコビッチ」でアカデミー賞の主演女優賞に輝くロバーツが主演し、「ザ・ファーム 法律事務所」の原作者J・グリシャムによるベストセラー小説を、「大統領の陰謀」「推定無罪」の名匠A・J・パクラ監督が映画化。「フィラデルフィア」のデンゼル・ワシントンの共演も話題になり、全米公開時はクリスマスシーズンNo.1ヒットに輝いた、緊迫感満点のポリティカルサスペンスです。グリシャムならではの大胆な着想は一度スイッチを入れたら止まらない時限爆弾さながら。スリリングな展開は普通のサスペンスに留まらないものでした。
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ペリカン文書 あらすじ(ネタバレ)
ワシントンD.C.で、一夜のうちに2人の最高裁判事が暗殺された。なぜ彼らが殺害されたのかは謎だった。ニューオリンズの法学部の女子大生ダービー・ショウ(ジュリア・ロバーツ)は事件に興味を覚え、ある仮説を打ち立ててレポートに書き上げた。彼女は恋人の大学教授キャラハン(サム・シェパード)にレポートを渡すが、それを読んだ彼は驚き、友人のFBI特別法律顧問ヴァーヒーク(ジョン・ハード)に渡す。それは24時間もたたぬうちにFBI長官(ジェームズ・B・シッキング)、CIA長官(ウィリアム・アサートン)から大統領補佐官(トニー・ゴールドウィン)、そして大統領(ロバート・カルプ)の手に渡った。論文はペリカン文書と呼ばれて厳重に保管された。そうとは知らぬダービーの眼前で、キャラハンの自動車が爆発炎上して彼は死亡した。車を降りていて危うく難を逃れたダービーは、何者かに命を狙われていることを確信する。論文は偶然にも事件の真実を突いていた。ヴァーヒーク、そして暗殺事件の実行犯の男(スタンリー・トゥッチ)が彼女のそばで殺されるに及んで、ダービーは敏腕新聞記者グレイ(デンゼル・ワシントン)に、何もかも話す。事件の裏には、ペリカンなどの野鳥が生息する湿地帯の開発を巡る訴訟問題があり、環境保護派の2人の判事は、開発推進派の支持者の手によって殺されたのだ。だが黒い影は、執拗に彼女とグレイの後を追う。2人は政府の高官と取り引きし、彼女の命を保証してもらう。グレイのスクープがTVをにぎわしている頃、彼女は南の島でその模様を見ていた。
ペリカン文書 スタッフ
監督:アラン・J・パクラ
脚本:アラン・J・パクラ
原作:ジョン・グリシャム
製作:ピーター・ヤン・ブルッジ,アラン・J・パクラ
音楽:ジェームズ・ホーナー
撮影:スティーヴン・ゴールドブラット
編集:トム・ロルフ,トゥルーディ・シップ
配給:ワーナー・ブラザース
ペリカン文書 キャスト
ダービー・ショウ:ジュリア・ロバーツ
グレイ・グランサム記者:デンゼル・ワシントン
トーマス・キャラハン教授:サム・シェパード
ギャヴィン・ヴァーヒークFBI顧問:ジョン・ハード(John Heard)
スミス・キーン編集長:ジョン・リスゴー
フレッチャー・コール大統領首席補佐官:トニー・ゴールドウィン
アメリカ大統領:ロバート・カルプ
デントン・ヴォイルズFBI長官:ジェームズ・B・シッキング
ボブ・グミンスキーCIA長官:ウィリアム・アザートン
カーメル:スタンリー・トゥッチ
ローゼンバーグ裁判官:ヒューム・クローニン
マシュー・バー:ジョン・フィン
カーティス・モーガン / ガルシア:ジェイク・ウェバー
サラ・アン・モーガン:ミシェル・オニール
エドウィン・F・スネラー:スタンリー・アンダーソン
エドワード・リニー:ピーター・カーリン
アリス・スターク:シンシア・ニクソン
ルーパートCIA非合法工作員:クリストファー・マレー
エドウィン・ニューマン:本人