チップス先生さようならは、1969年公開のイギリス・アメリカ合衆国の合作映画。イギリスの作家ジェームズ・ヒルトンの代表作「グッドバイ・ミスター・チップス」のミュージカル映画化。演出を手がけたのは「フットルース」などのハーバート・ロス。主演のピーター・オトゥールは、第27回ゴールデングローブ賞 主演男優賞と1969年度ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 男優賞を受賞した。
チップス先生さようなら 映画批評・評価・考察
チップス先生さようなら(原題:Goodbye, Mr. Chips)
脚本:36点
演技・演出:18点
撮影・美術:17点
編集:7点
音響・音楽:10点
合計88点
名優ピーター・オトゥールの演技が素晴らしくて素晴らしくて、名優と評価されるだけのことはある素晴らしい好演でした。また、この映画、映画音楽の神であるジョン・ウィリアムズが本格的に映画音楽を作り始めた初期の作品ですし、ジョニー・ウィリアムズからジョン・ウィリアムズ名義になった最初の年の作品でもあります。
チップス先生のキャラクターが浦沢直樹の漫画のキャラクターに出てきそうだな?とふと思いました。もしかしたらこの作品の影響受けてるかも。イギリスの風景や寄宿学校の様子なんかも参考にしてそう。
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チップス先生さようなら あらすじ(ネタバレ)
イングランド南部の田園の町ブルックフィールドにあるブルックフィールド・スクール。ここに勤めるアーサー・チッピング(ピーター・オトゥール)は親しい人々にチップス先生と呼ばれていた。彼は教育熱心ではあったが、生徒たちの受けはよくなかった。まだ独身のチップス先生は、夏休みを利用して、イタリアへの旅に出かけた。途中、ロンドンで1泊した際、俳優のキャサリン(ペトゥラ・クラーク)と知り合った。そして、その後、ポンペイの遺跡で再会した2人の心は急速に打ち解けあった。そしてあるパーティの席上彼女から愛を打ち明けた。ブルックフィールドに戻った時、チップス先生のそばにはキャサリンがいた。校長(マイケル・レッドグレイヴ)をはじめ学園中が目を丸くして驚いたが、たちまちキャサリンは人気者になってしまった。しかし学校の有力者サタウィック卿(ジョージ・ベイカー)はチップスを学校から追い出すよう脅迫した。キャサリンはこの強力な反対に会い、身を引こうとしたが、チップス先生の愛に支えられ、2人の幸福な生活が続いた。そして、この頃から生徒達も、チップス先生の魅力にひかれはじめてきた。だが、やがて戦争が始まり、キャサリンは空軍の慰問に出かけて行った。チップス先生の校長就任が決まった時、彼女は帰らぬ旅路に発った後だった。そして戦争は終わった。チップス先生は生徒たちに別れを惜しまれながら職を退いた。しかし町を去るにしのびず、学校の近くに居を構えることにした。そして、そこには毎日のように、生徒の明るい顔がみられるのだった。
使用楽曲
レスリー・ブリッカス(作詞・作曲)、ジョン・ウィリアムズ(スコア、指揮)
序曲 (オーケストラ演奏、ジョン・ウィリアムズ指揮)
テーマ曲:世界を愛で (少年合唱、オーケストラ演奏)
私の幼年時代はどこへ (ピーター・オトゥール)
ロンドンはロンドン (ペトゥラ・クラーク)
空もほほえむ (ペトゥラ・クラーク)
アポロ (ペトゥラ・クラーク)
大人になれば (少年合唱)
二人で歩むこの世界 (ペトゥラ・クラーク)
世界を愛で (ペトゥラ・クラーク、少年合唱)
“Entr’Acte/What Shall I Do With Today?” (ペトゥラ・クラーク、オーケストラ演奏)
“What a Lot of Flowers” (ピーター・オトゥール)
“What a Lot of Flowers (反復)” (ピーター・オトゥール)
空もほほえむ (反復) (ペトゥラ・クラーク)
学校時代 (ペトゥラ・クラーク、少年合唱)
あなたと私 (ペトゥラ・クラーク)
“Fill the World With Love (Reprise)” (ピーター・オトゥール、少年合唱)
エンディング:あなたと私 (オーケストラ演奏)
なつかしき青春 (ピーター・オトゥール) (サウンドトラックにのみ収録)
楽曲の一部がCD「『ボーイフレンド / チップス先生さようなら』オリジナル・サウンドトラック」(EMI、TOCP-6234)に収められている。
チップス先生さようなら スタッフ
監督:ハーバート・ロス
脚本:テレンス・ラティガン
原作:ジェームズ・ヒルトン
製作:アーサー・P・ジェイコブス
音楽:レスリー・ブリッカス(歌),ジョン・ウィリアムズ(スコア)
撮影:オズワルド・モリス
編集:ラルフ・ケンプレン
製作会社:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
配給:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
チップス先生さようなら キャスト
チップス先生:ピーター・オトゥール
キャサリン:ペトゥラ・クラーク
校長:マイケル・レッドグレイヴ
アーシュラ:シアン・フィリップス