鳥は、1963年公開のアメリカ合衆国の映画。鳥が人間を嫌い、食いちぎるという残酷な恐怖ドラマ。原作は女流作家ダフネ・デュ・モーリアの「鳥」であり、それを「逢うときはいつも他人」のエヴァン・ハンターが脚色した。1970年代に量産された動物パニック映画の原点でもある。
鳥 映画批評・評価・考察
鳥(原題:The Birds)
脚本:29点
演技・演出:16点
撮影・美術:16点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計75点
元祖アニマルパニック映画になりますが、メロドラマがあるのは時代ですね。内容の5割はパニックドラマなのですが、残り5割は男女の恋愛の駆け引きみたいな内容なんです。そのためスピード感は皆無で怖いかというそうでもない作品になります。
子供の頃は、カラスが襲ってくるシーンの印象が強く、トラウマレベルだったように思いますが、大人になって見ると映画の半分がメロドラマでそんなに怖くないんです。
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鳥 あらすじ(ネタバレ)
突然、舞い降りてきた1羽のかもめが、メラニー・ダニエルズ(ティッピー・ヘドレン)の額をつつき飛び去った。これが事件の発端だった。不吉な影がボデガ湾沿いの寒村を覆った。若い弁護士ブレナー(ロッド・テイラー)は異様な鳥の大群を見て、ただならぬ予感に襲われた。そして、ほどなくブレナーの予感は現実となった。鳥の大群が人間を襲い始めたのだ。アニー(スザンヌ・プレシェット)の勤める小学校の庭では、無数のかもめが生徒を襲撃した。メラニーが恋人ブレナー家へ夕食によばれた夜、暖炉の煙突から、突然、すずめに似たフィンチが何百羽となく舞い込んできた。が、ブレナーがやっとのことで追い払った。どこからともなく飛来してくる鳥の群れは、ますます増える一方だった。そして、ついに鳥による惨死者が出た。農夫が目玉をくり抜かれて死んでいたのだ。授業中のアニーは、ふいにメラニーの来訪を受け、外を見て足がすくんだ。おびただしい鴉の群れが校庭の鉄棒を黒々とうずめていたからだ。鋭い口ばしをとぎ、鴉の大群が小学生を襲った。ブレナーの妹をかばったアニーは、無残にも鴉の群れにつつき殺された。この襲撃を機に、今まで不気味な動きを見せていた鳥の大群が、せきを切ったように人家に殺到してきた。顔といわず手といわず彼らの襲撃は凄絶をきわめた。もはや一刻の猶予もない。ブレナーは失神したメラニーを家族と一緒に車に乗せサンフランシスコへの脱出を決心した。
鳥 スタッフ
監督:アルフレッド・ヒッチコック
脚本:エヴァン・ハンター
原作:ダフニ・デュ・モーリエ
製作:アルフレッド・ヒッチコック
音楽:バーナード・ハーマン(音響コンサルタント),レミ・ガスマン&オスカー・ザラ(電子音制作)
撮影:ロバート・バークス
編集:ジョージ・トマシーニ
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
鳥 キャスト
メラニー・ダニエルズ:ティッピ・ヘドレン
ミッチ・ブレナー:ロッド・テイラー
アニー・ヘイワース:スザンヌ・プレシェット
キャシー・ブレナー:ヴェロニカ・カートライト
リディア・ブレナー:ジェシカ・タンディ
バンディ夫人:エセル・グリフィス
セバスチャン・ショールズ:チャールズ・マッグロー
ダイナーの母:ドリーン・ラング
マクグルーダー夫人:ルース・マクデヴィット
セールスマン:ジョー・マンテル
アル・マローン保安官代理:マルコム・アターバリー
ヘレン・カーター:エリザベス・ウィルソン
ディーク・カーター:ロニー・チャップマン
貸しボート屋:ドゥードゥルス・ウィーヴァー
郵便局員:ジョン・マクガヴァン
酔っ払いの悲観論者:カール・スウェンソン
ミッチの近所の住民・ダン:リチャード・ディーコン
ダイナーのサム:ビル・クイン
誕生パーティに出席した少女:モーガン・ブリタニー
ウエイトレス:ダーレン・コンリー
コックのサム:ダラス・マッケノン
ガソリスタンドの客:マイク・モンテロン
児童:ジャニー・ラッセル
コーヒー店で怖がっていた金髪男児:ロリー・シェヴィン