ラビリンス/魔王の迷宮は、1986年公開のアメリカ合衆国の映画。魔王に誘拐された弟を捜しに出た少女の冒険を描くファンタジー。魅惑の迷宮へ誰もを誘う製作総指揮:ジョージ・ルーカス、監督:ジム・ヘンソンが贈るファンタジック・アドベンチャー大作。デヴィッド・ボウイが迷宮の主ジャレス魔王を演じ、劇中楽曲も手がける!
ラビリンス/魔王の迷宮 映画批評・評価・考察
ラビリンス/魔王の迷宮(原題:Labyrinth)
脚本:28点
演技・演出:18点
撮影・美術:18点
編集:7点
音響・音楽:10点
合計81点
終始ファンタジー色が強く、幻想的で夢を見ているような作品です。多くの方が視聴している映画だと思うのですが、内容はいまひとつ覚えていないという方が多いんじゃないかな?ただし、主人公のジェニファー・コネリーと、圧倒的な存在感と色気を放つデヴィッド・ボウイが演じる魔王は、その後の魔王像のイメージを植え付けるほど強烈な印象を残したように思います。
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ラビリンス/魔王の迷宮 あらすじ(ネタバレ)
アメリカのある都市に住む空想好きな少女セイラ(ジェニファー・コネリー)は15歳、女優を夢見ていた。家族は両親とまだ赤ん坊の弟トビーと4人。ママは継母でしっくりいっていなかった。ある土曜日、両親は連れだって外出し、彼女はトビーの助話をいいつけられた。泣き喚くトビーに彼女は愛読書『ザ・ラビリンス<迷宮>』の一節を読んできかせる。「泣きやまないと、ゴブリン王に連れていかれるよ」。その時、人形と本で埋もれたトビーの部屋の片隅から突然、黒い何者かが動き始める。「ザ・ラビリンス」に登場する悪鬼ゴブリンたちだった。邪悪で恐ろしいクリーチャーの大群は、たちまち彼女の部屋を占拠した。やがてフクロウの姿をした怪鳥が窓ガラスを破って飛び込んできて、黒マント姿に変身した。彼こそ<迷宮>に魔王として君臨するジャレス(デイヴィッド・ボウイ)だった。ジャレスは、<夢の曲界>を映し出す水晶球と引き換えにトビーを自分のものにしたいと、彼女に迫った。そして、<迷宮>の果てにあるゴブリン・キャッスルに13時間以内でたどり着けば、トビーは解放すると言って、姿を消した。ただ、1秒でも遅れるとトビーはあの醜いゴブリンそのものになってしまう、とも。彼女が足をふみ入れた迷宮は、文字通り複雑に入り組んだ迷路だった。そしてそこには、迷宮の案内人ホルグや、炎の狼ファイアリーズ、迷宮の守護神ヒューモンガス、独眼の戦士サー・ディディモンス、岩を呼ぶモンスターのルドなど奇怪な生物たちがひしめいていて、彼女の行く手をさえぎった。しかし、ホルグ、サー・ディディモンス、ルドの協力で何とか宮殿の人口にたどりつき、ジャレスと対決した。複雑にねじれた階段が交錯する魔王の部屋。目に見えるものはすべて錯覚で、すぐそこにいるトビーにも手が届かない。その多次元空間を自由にとび回るジャレスは自分のそばにいてほしいと彼女に愛を訴えた。だが弟を救い出さなければならない彼女は「あなたに支配されはしない」と拒否するが、その瞬間、ジャレスと共に魔宮も崩れ落ちていく。そして、彼女とトビーは元の自分の部屋に戻っていた。その体験が夢なのか現実だったのか、彼女には判断がつかなかった。
ラビリンス/魔王の迷宮 スタッフ
監督:ジム・ヘンソン
脚本:テリー・ジョーンズ
製作:エリック・ラトリー
製作総指揮:ジョージ・ルーカス
音楽:トレヴァー・ジョーンズ
撮影:アレックス・トムソン
編集:ジョン・グローヴァー
製作会社:ルーカスフィルム
配給:トライスター ピクチャーズ,コロンビア ピクチャーズ
ラビリンス/魔王の迷宮 キャスト
魔王ジャレス:デヴィッド・ボウイ
ゴブリンの世界を支配する王。他のゴブリンとは違って容姿は人間に近く、長い金髪を持つ男性の姿をしている。物語冒頭でサラの「本当の願い」と「弟を連れ去って」という呟きを聞き、トビーを自分の城へ連れ去るが、サラに弟を帰して欲しいと懇願されたため、サラに迷宮を13時間以内に抜けるという試練を課す。水晶玉を媒介にして様々な魔法を操れるほか、白いフクロウに変身できる。デヴィッド・ボウイはヘンソン社の前作「ダーククリスタル」のファンであったため、「ラビリンス」への出演依頼を快諾。多くの挿入曲を提供すると共に、魔王ジャレスの性格付けにも多大な貢献をしている。
サラ:ジェニファー・コネリー
本作の主人公。空想の世界が好きな多感な少女。「ラビリンス」という愛読書を常に持ち歩いている。元女優だった母に憧れており、義母との仲は良くない。父と共に出かけた養母に、義理の弟・トビーの子守を押し付けられてうんざりしていた時、「ラビリンス」に出てくるおまじないを口にしてしまったためにトビーを魔王ジャレスにさらわれ、トビーを取り戻すためにジャレスの迷宮に挑むことになる。
トビー:トビー・フラウド
サラの弟。サラの父と義母との間に生まれた子供で、サラの異母兄弟。物語冒頭でサラが唱えた「ラビリンス」の一説を真に受けたジャレスにさらわれてしまう。トビーを演じたトビー・フロウドは、ゴブリンのデザインを手がけたブライアン・フロウドの実子である。
サラの父:クリストファー・マルコム
サラの義母:シェリー・トンプソン