スーパー・マグナムは、1985年公開のアメリカ合衆国の映画。旧友を惨殺したストリート・ギャングに敢然と立ち向かう主人公の活躍を描く。『狼よさらば』『ロサンゼルス』に続く、Death Wishシリーズ全5作の3作目にあたるのが今作。前2作で無法者たちに対し、法律を無視して対抗した“自衛市民”カージーだが、本作が生まれた1980年代のハリウッドは「ランボー」シリーズなどをきっかけにタフガイヒーローが人気だった時代で、そんな中、カージーの活躍もぐっとスケールアップ。邦題はカージーが手にする大口径の拳銃“ウィルディ”を指すが、カージーはブローニングM1919重機関銃も撃ちまくり、飛び交う銃弾の数は前2作と桁違い。
スーパー・マグナム 映画批評・評価・考察
スーパー・マグナム (原題:Death Wish 3)
脚本:30点
演技・演出:14点
撮影・美術:12点
編集:8点
音響・音楽:6点
合計70点
チャールズ・ブロンソンVSギャヴァン・オハーリー(悪役俳優)という明確な対立軸がはっきしている作品。個人的にはシリーズ最高傑作だと思う。どんなところが面白いかというと、ブロンソン率いる市民が立ち上がり、悪人達を個性的な方法で撃退していく様が心地よい。また、終わり方も良く清々しい気持ちになる。殺っちまえカージー、ぶっ殺せカージーっていうムード感は今作も健在。
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スーパー・マグナム あらすじ(ネタバレ)
ポール・カージー(チャールズ・ブロンソン)はロサンゼルスから、ニューヨークに引っ越してきた。かつての友チャーリーに会いに彼のアパートへ出かけるが、旧友はストリート・パンク・ギャングの一団に惨殺されていた。その場でカージーは逮捕され74分署へ連行される。
署の主任シュライカー(エド・ローター)は、カージーが10年前、この街の殺人鬼やレイプ魔を一掃した男であることを知っており、釈放する代わりにギャングたちを始末しろと持ちかける。そんないきさつを知らない官選弁護士のキャサリン・デービス(デボラ・ラフィン)は、警察の不当逮捕に抗議し人権を主張するようカーシーに勧めた。
フレーカー(ギャバン・オハーリー)らギャングたちは、ニューヨークの一角を完全に支配しており、レイプ、殺人、強盗と善良な市民を徹底的にいたぶり尽くしていた。カージーは、チャーリーの親友だったベネット(マーチン・バルサム)に街の状況を聞き、宣戦を布告する。スーパーマグナム(475口径のウィルディ.マグナム)を手に、罠を仕掛けてはギャングどもを有無を言わさず撃ち倒していく。ところが、こんな街を出ようと決め、カージーと一夜を共にしたキャサリンがフレーカーたちの襲撃に遭い命を落とす。
激しい抗争のあまり一度は署に保護されたカージーだったが、そこを抜け出しギャングとの闘いに挑んでいく。最初は温厚で被害者に甘んじていた住民たちも、ついに銃を持って立ち上がる。
カージー、住人、警察が協力してギャングの大群と闘う白昼の市街戦の末、街は平和を取り戻す。
スーパー・マグナム スタッフ
監督:マイケル・ウィナー
脚本:マイケル・エドモンズ
製作:マイケル・ウィナー,メナヘム・ゴーラン,ヨーラン・グローバス
音楽:マイク・モーラン
撮影:ジョン・スタニアー
製作会社:キャノン・フィルムズ
配給:日本ヘラルド映画
スーパー・マグナム キャスト
ポール・カージー:チャールズ・ブロンソン
キャサリン・デイビス弁護士:デボラ・ラフィン
シュライカー署長:エド・ローター
ベネット:マーティン・バルサム
フレイカー(ギャングのリーダー):ギャヴァン・オハーリー
マリア:マリーナ・サーティス
ヘルモサ:アレックス・ウィンター
キューバ人:リッコ・ロス
エンジェル:トニー・スピリダキス
ギグラー:カーク・テイラー