黒い司法 0%からの奇跡｜考察・キャスト・あらすじ（ネタバレ）・映画予告編動画

黒い司法 0%からの奇跡｜司法の闇と闘う逆転劇を描いた“奇跡の実話”！死刑宣告からの前代未聞の逆転劇。手に汗握る感動ドラマ！

2022.11.252024.02.02

この記事は約6分で読めます。

黒い司法 0%からの奇跡は、2019年公開のアメリカ合衆国の映画。1987年に18歳の少女を殺した罪で死刑宣告を受けた、実在の死刑囚ウォルター・マクミリアンと彼を助けるために圧倒的に不利な裁判に挑んだ弁護士ブライアン・スティーブンソンの法廷での闘いを描いた作品。ブライアンは「司法の公正構想（EJI）」の事務局長を務め、これまでにも数十名の死刑囚を釈放を勝ち取っている実在の人物。ブライアン・スティーヴンソンが2014年に発表したノンフィクション『黒い司法死刑大国アメリカの冤罪』を原作としている。

黒い司法 0%からの奇跡　映画批評・評価・考察

黒い司法 0%からの奇跡　映画批評・評価・考察

Amazonで詳細を見る

黒い司法 0%からの奇跡（原題：Just Mercy）

脚本：37点
演技・演出：17点
撮影・美術：16点
編集：8点
音響・音楽：8点
合計86点

アメリカ南部のいまだ根深い差別と司法の歪みを実話に基づいて描いた作品になります。この映画の内容は『ミシシッピー・バーニング』や『グリーンブック』などにも取り上げられている問題になります。この作品、あまり感情的な描き方をされていない静かなドラマなのですが、真実だからこそ込み上げてくる胸糞の悪さや主人公の憤りが伝わってきます。主人公は一貫して闘志があるのですが、それが内に秘めたものであまり派手な演出などはありません。主人公を通して、これはよくない。間違っている。どうしてなんだ。そんな苛立ちを見ている側も感じ取ります。直面している理不尽さを主人公を通して伝わってくるように演出されているからこそ、感動も得られる作品のように思えました。

今作品はAmazonプライムで見ました。(吹替版はこちら）

黒い司法 0%からの奇跡　あらすじ（ネタバレ）

1989 年、ハーバード大学法学部卒業生のブライアン・スティーブンソンは、適切な法的代理人を立てる余裕のない貧しい人々を守るため、アラバマ州を訪れた。エヴァ・アンズリーとチームを組み、州都モンゴメリーで平等正義イニシアチブを結成。彼は、刑法と慣行における社会的不正と闘う試みに着手し、その結果、州および全国で有罪判決を受け、投獄されるアフリカ系アメリカ人の割合が高くなった。

スティーブンソンは州立刑務所に行き、死刑囚に会い、有罪判決または判決の控訴を求めています。その中にはウォルター「ジョニー D.」がいます。マクミリアンは、1986 年に 18 歳の白人少女ロンダモリソンを殺害したとして有罪判決を受けたアフリカ系アメリカ人の男性だ。マクミリアンは無罪を主張していた。スティーブンソンが事件の証拠を検討したとき、彼はそれが有罪判決を受けた重罪人ラルフ・マイヤーズの証言に完全に依存していることを知った。有罪判決を受けた者は、彼自身の保留中の裁判で、司法取引とより軽い判決と引き換えに、非常に矛盾した証言を検察に提供していた。

これらの問題を考慮して、スティーブンソンは現在の検察官であるトミー・チャップマンに援助を求めた。チャップマンは、スティーブンソンのメモを見ずに彼を解雇した。スティーブンソンは、殺人の時、マクミリアンの家族の友人であるダーネル・ヒューストンが別の場所にいて、その後マイヤーズの証言を誤って裏付けた目撃者と一緒にいたことを知った。この証拠は検察の訴訟を崩壊させる原因となり、スティーブンソンはヒューストンに彼の証言を証言するように頼んだ。スティーブンソンがヒューストンの証言を提出すると、警察はヒューストンを偽証罪で逮捕した。スティーブンソンは偽証罪を棄却されたが、ヒューストンは脅迫され、法廷で証言することを拒否した。その直後、スティーブンソンは2人の保安官代理に脅され、銃を突きつけて彼を車から追い出し、不法に車を捜索した。彼らはなぜ彼が引っ張られたのかを彼に話すことを拒否したが、彼を解放した。

この期間中、スティーブンソンは別の死刑囚であるハーバート・リー・リチャードソンに代わって合衆国最高裁判所に控訴した。裁判所は控訴を棄却した。元ガールフレンドの姪を爆弾で殺害したとして有罪判決を受けたリチャードソンは、電気椅子による死刑を宣告された。これを覆すことができなかったスティーブンソンは、最後の瞬間にリチャードソンと一緒にいることを約束し、処刑を目撃した。

マクミリアンに代わって、スティーブンソンはマイヤーズと直接対決した。彼は、警察が彼に死刑を宣告すると脅して証言を強要したことを認めていた。スティーブンソンは、マクミリアンに再審を許可するよう地方裁判所に訴え、マイヤーズに証言台での証言を撤回するよう説得することに成功したが、裁判官は再審を許可することを拒否した。スティーブンソンは60 Minutesに出演して、マクミリアンに有利な世論の支持を集め、裁判所の決定をアラバマ州最高裁判所に上訴した。最高裁判所は巡回裁判所の判決を覆し、マクミリアンに再審を認めた。スティーブンソンは告発を完全に却下しようとしていた。彼は自宅でチャップマンと対峙し、この動きに参加するよう説得しようとした。チャップマンは彼を去らせた。動議の日に、スティーブンソンは裁判官に上訴した。その日、チャップマンは彼の申し立てに加わり、裁判官は起訴を却下し、マクミリアンはついに刑務所から釈放され、家族と再会した。

エピローグは、スティーブンソンとアンスリーが正義のために戦い続けることを指摘しています。マクミリアンは、2013 年に自然死するまでスティーブンソンと友人だった。モリソンの 1986 年の殺人事件の追跡調査により、マクミリアンの無実が確認された。証拠は、白人男性が責任を負う可能性が高いことを示唆しているが、事件は公式に解決されてはいない。マクミリアンの元服役仲間、アンソニー・レイ・ヒントンは、28年間死刑囚監房に留まった。スティーブンソンは彼を弁護し、最終的にすべての告発を取り下げることができた。ヒントンは2015年に釈放された。