マイ・ボディガードは、2004年公開のアメリカ合衆国の映画。暗殺のプロフェッショナルが、純真な少女との出会いを通して新たな使命に目覚めるハード・アクション。監督・製作は「トップガン」「トゥルー・ロマンス」のトニー・スコット。クションエンタテインメントの名手トニー・スコット監督が20年間熱望していた企画を実現。主演は名優デンゼル・ワシントンに、名子役ダコタ・ファニング。
マイ・ボディガード 映画批評・評価・考察
マイ・ボディガード(原題:Man on Fire)
脚本:30点
演技・演出:18点
撮影・美術:16点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計78点
トニー・スコット悲願の映画なのですが、思いが溢れた影響なのか内容を詰め込み過ぎたことで賛否の分かれる映画になってしまいました。それもあって、原作ファンから否定的に評価されています。ですが、トニー・スコットファンからすると、いかにも彼らしい映像と演出が詰まった作品でもあります。最近のテンポ良すぎるアクション映画に見慣れてしまうと、こういった作品では、ストーリーの進行が停滞しているようにも感じてしまう人が多いんですよね。まぁ、おっさんからすると、これはこれで味やスパイスみたいな感じなんですけどね。名演技を見せるダコタ・ファニングとデンゼル・ワシントンの掛け合いを楽しめますしね。感動の源でもあります。
今作品はAmazonプライムで見ました。
マイ・ボディガード あらすじ(ネタバレ)
米軍で16年間も対テロ活動に明け暮れてきた暗殺のプロ、ジョン・クリーシー(デンゼル・ワシントン)は、人を愛することができなくなり、生きる希望を失っていた。
そんな時、今はメキシコで護衛の仕事をしている部隊の先輩レイバーン(クリストファー・ウォーケン)の紹介で、実業家サムエル・ラモス(マーク・アンソニー)と妻リサ(ラダ・ミッチェル)の9歳の娘、ピタ(ダコタ・ファニング)のボディガードとして働くことになる。最初は義務的に仕事をこなしていたクリーシーだったが、やがて純粋なピタとの交流の中で、生きる希望を取り戻していく。
だがある日、何者かにピタが誘拐されてしまう。ラモス家では、弁護士のジョーダン(ミッキー・ローク)が犯人との交渉を仕切ろうとするが、司法警察が強引に介入。事件の背後には、政府の幹部や汚職警官の巨大犯罪組織エルマンダーが絡んでいた。クリーシーは事件の全貌を解明するために立ち上がり、黒幕関係者を次々と殺害していく。そして実は、ピタの父であるサムエルもグルだったことが判明。彼は借金返済のために娘の誘拐を承諾してしまったのだ。それが妻リサにバレて、サムエルは自殺。
クリーシーはさらに犯人組織を追い詰めていき、一度死んだと聞かされたピタがまだ生きていることを知る。そして自らの身と引き替えに、ピタをリサのもとへと返し、自分はエルマンダーの手に渡り息絶えるのだった。
マイ・ボディガード スタッフ
監督:トニー・スコット
脚本:ブライアン・ヘルゲランド
原作:A・J・クィネル『燃える男』
製作:ルーカス・フォスター,アーノン・ミルチャン,トニー・スコット
製作総指揮:ランス・フール,ジェームズ・W・スコッチドープル
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ,リサ・ジェラルド
撮影:ポール・キャメロン
編集:クリスチャン・ワグナー
製作会社:リージェンシー・エンタープライズ,スコット・フリー・プロダクションズ
配給:20世紀フォックス,松竹,日本ヘラルド映画
マイ・ボディガード キャスト
ジョン・W・クリーシー:デンゼル・ワシントン
元CIA工作員。ラモス家にボディーガードとして雇われる。
ピタ・ラモス:ダコタ・ファニング
リサとサムエルの娘。愛称は「ピタ」。クリーシーと心を通わせていく。
ポール・レイバーン:クリストファー・ウォーケン
クリーシーの旧友。彼にボディーガードの仕事を紹介する。
リサ・ラモス:ラダ・ミッチェル
ルピタの母親。
サムエル・ラモス:マーク・アンソニー
ルピタの父親。会社の社長。
ミゲル・マンサーノ:ジャンカルロ・ジャンニーニ
連邦捜査局の長官。誘拐事件を捜査する。
マリアナ・ガルシア・ゲレロ:レイチェル・ティコティン
新聞記者。クリーシーに協力する。
ジョーダン・カルフス:ミッキー・ローク
サムエルの顧問弁護士。
ダニエル・サンチェス:ロベルト・ソーサ
誘拐グループのボス。通称「ボイス」。
ヴィクター・フエンテス:ヘスス・オチョア
連邦司法警察の誘拐対策部の警部補。裏では汚職警官グループのボス。
ホルヘ・ゴンザレス:マリオ・サラゴサ
汚職警官グループの一員。誘拐実行犯の一人。