ゴジラvsコングは、2021年公開のアメリカ合衆国の映画。人類の生き残りをかけた争いは、ゴジラ対コングという最強対決を引き起こし、人々は史上最大の激突を目にすることとなる…。「モンスター・ヴァース」の4作目であり、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年)と『キングコング:髑髏島の巨神』(2017年)の続編であると共に、「ゴジラ」シリーズの36作目、「キングコング」シリーズの12作目、そしてハリウッドスタジオで製作された4作目のゴジラ映画である。
ゴジラvsコング 映画批評・評価・考察
ゴジラvsコング(原題:)
脚本:28点
演技・演出:17点
撮影・美術:18点
編集:9点
音響・音楽:8点
合計80点
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が超絶面白かったので、今作も期待しながら観ました。キング・コング、ゴジラどちらも譲らない演出。どちらも強いという演出が素晴らしい。ファンに配慮しているということもあるのでしょうが、とても良い演出です。まさにライバル・好敵手としての演出が徹底されています。
そこに現れるメカゴジラ、これまでの描かれたかとはちょっと違ったメカゴジラなのですが、いまひとつと見えるところもありますが、レジェンドのゴジラとキングコングを引き立てるには、今作のような演出になるのは仕方がなかったかなぁ~と。小栗旬・・・の存在感の薄さというかあの演出は可哀そう。芹沢博士の息子の設定は必要なかったでしょ。
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ゴジラvsコング あらすじ
ゴジラが怪獣の王として君臨してから5年後の2024年、コングとゴジラに古くから因縁があることが判明し、怪獣の調査を行っている研究機関「モナーク」は髑髏島に第236前哨基地を設置し、ゴジラから守る名目でコングを収容した。しかし既に基地内では収容できないレベルに巨大化したコングにとっては、ただ苛立ちを募らせるだけだった。
同じころ、陰謀論者のバーニー・ヘイズは、巨大テクノロジー企業「エイペックス・サイバネティクス」が何かを企んでいることを突き止め、5年前から技師としてペンサコーラにある本社に潜入し調査を行っていた。だがそこに突如としてゴジラが襲撃、命からがら生還したバーニーは、破壊し尽くされた社内で謎の装置を発見する。
その後、エイペックスのCEOのウォルター・シモンズと、5年前に亡くなったモナークの生物学者・芹沢猪四郎博士の息子である芹沢蓮は、かつてモナークに所属していたネイサン・リンドのもとへ訪れる。二人はゴジラを倒す新兵器製作のため、怪獣たちの故郷であり彼らの力の源がある地底に存在する空洞を目指しており、それを承諾したネイサンは、かつての同僚であるアイリーン・アンドリュースの協力を経て、コングの帰巣本能を利用して地下空洞世界を探索しようと決める。
調査隊にはネイサンとアイリーンに加え、ウォルターの娘マイア、コングと共に育った少女ジアが加わり、一行は大艦隊でコングを髑髏島から南極へ移送する。だが南極まであと少しとなったタスマン海にて、コングが島から出てきたことを察知したゴジラが襲撃、両者の激しい戦いが幕を開ける。
一方、ゴジラに特別な思いを寄せていたマディソン・ラッセルは、ゴジラが人間たちを襲った理由を突き止めるべく友人のジョシュ・ヴァレンタインとともにバーニーに協力を申し出る。ゴジラに破壊されたエイペックス本社に3人で潜入して陰謀を突き止めようとする中、ひょんなことから香港にあるエイペックスの秘密の研究所へと辿り着く。そこに隠されていたのは、かつてゴジラとの戦いに敗れ死亡した「モンスター・ゼロ」ことギドラの頭を素体としてエイペックスが開発した対ゴジラ兵器・メカゴジラであった。
ゴジラvsコング スタッフ
監督:アダム・ウィンガード
脚本:エリック・ピアソン,マックス・ボレンスタイン
原案:テリー・ロッシオ,マイケル・ドハティ,ザック・シールズ
原作:東宝『ゴジラ』エドガー・ウォーレス,メリアン・C・クーパー『キングコング』
製作:トーマス・タル,ジョン・ジャシュニ,ブライアン・ロジャーズ,メアリー・ペアレント,アレックス・ガルシア,エリック・マクレオド
製作総指揮:ジェイ・アッシェンフルター,ハーバート・W・ゲインズ,ダン・リン,ロイ・リー,坂野義光,奥平謙二
音楽:ジャンキーXL
主題歌:MAN WITH A MISSION「INTO THE DEEP」
撮影:ベン・セレシン
編集:ジョシュ・シェーファー
製作会社:ワーナー・ブラザース,レジェンダリー・ピクチャーズ,東宝
配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ,東宝
ゴジラvsコング キャスト
ネイサン・リンド:アレクサンダー・スカルスガルド
本作品の主人公。元モナークの地質学者で、現在はデナム論理科学大学に勤務している。地球空洞説を唱え、地下空洞世界の調査を夢見ていたが、共同研究者だった兄が地下空洞世界の特殊な重力によって事故死したために断念してきた。渋々とした性格ながらも、ウォルターたちの説得を受け、地下空洞世界への探索とコングの移送の責任者として一行をまとめる。
マディソン・ラッセル:ミリー・ボビー・ブラウン
前作のヒロインで、本作品ではもう一人の主人公として登場。5年前の戦いで結果的にゴジラに救われたため、突如として彼が人類を襲うようになった理由を解明しようとする。
アイリーン・アンドリューズ:レベッカ・ホール
モナークの人類言語学者で、髑髏島にてコングの研究・監視を行っている。孤児となったジアを養子にし、彼女を守ることを誓った。元同僚であるネイサンの計画については、コングを利用するつもりかと当初は反対するものの、最早髑髏島では彼を収容できないことも理解していたので、コングを本来の故郷に返そうと協力することになる。
バーニー・ヘイズ:ブライアン・タイリー・ヘンリー
怪獣たちに関する陰謀を主張する陰謀論者。ポッドキャスト「大怪獣の真実」を配信しながら持論を語っており、マディソンもその視聴者の一人。エイペックス・サイバネティクスが怪獣に関係した何かを企んでいることに気付き、5年前から技術者として潜入して調査を行ってきた。エマ・ラッセルを信奉しており、当初は協力を申し出てきたマディソンらを追い返そうとするも、彼女がエマの娘だと知ると一転して受け入れ、3人で真実を明らかにしようとする。
ウォルター・シモンズ:デミアン・ビチル
大手テクノロジー企業であるエイペックス・サイバネティクスのCEOで、マイアの父親。2019年の騒動以降、モナークとは協力関係にある。
芹沢蓮 / レン・セリザワ:小栗旬
かつてモナークの主要メンバーだった芹沢猪四郎博士の息子で、エイペックス・サイバネティクスの主任研究員。
マイア・シモンズ:エイザ・ゴンザレス
ウォルターの娘で、エイペックス・サイバネティクスの重役。男勝りな性格のキャリアウーマン気質。ネイサンたちと共にコングの地下空洞世界への移送に協力するが、コングのことはただの猿と見下していた。
ジョシュ・ヴァレンタイン:ジュリアン・デニソン
マディソンの友人で、彼女に好意を抱いている。マディソンやバーニーと共に、ゴジラの暴れる原因やエイペックスの陰謀を突き止めようとする。
マーク・ラッセル:カイル・チャンドラー
前作の主人公で、マディソンの父親。本作品では再びモナークに復帰し、生物学者としてゴジラが暴れる原因を突き止めようとする。演じたチャンドラーは2005年の『キング・コング』でブルース・バクスターを演じており、本作品はコングとの16年ぶりの共演となった。
ジア:カイリー・ホットル
髑髏島の先住民イーウィス族の少女。耳に障害を抱えており、アイリーンから教えてもらったアメリカ手話で会話する。
彼女の両親を含めた他のイーウィス族は『Kingdom Kong』にて髑髏島を襲撃した怪獣・カマソッソが呼び寄せた嵐によって全滅しており、以来アイリーンが養母となって彼女を養育してきた。そのカマソッソ襲来の際にコングに助けられ、以来彼とは特別な絆を築いでいる。
ギラーミン:ランス・レディック
現在のモナークの指揮官で、元政治家。
ウィルコックス提督:ハキーム・ケイ=カジーム
コング輸送艦隊の司令官。
ジェイ・ウェイン:ロニー・チェン
ベン:クリス・チョーク
エマ・ラッセル:ヴェラ・ファーミガ(カメオ出演)
マディソンの母親で、マークの妻。前作にてギドラを復活させて世界を危機に陥れた張本人。本作品では既に故人。全人類を抹殺しようとした大悪党として知られる一方、バーニーのように英雄と信奉する者も多い。