どろろ(実写版)は、2007年1月27日公開の日本映画、手塚治虫の漫画どろろの実写映画である。興行収入34億5000万円!邦画ではめずらしく大作規模の製作費20億円を費やした。原作は室町時代後期から戦国時代前期を舞台にしていたが、本作は架空の異世界を舞台にし所々に現代的な物品が盛り込まれ、ジャパニーズ・ファンタジーとも言うべき内容となっている。キャッチフレーズは「運命を、ぶった斬れ。」、「物語が、動き出す。」、「必死に生きて、何が悪い!」。手塚作品で初のPG-12指定を受けている。
どろろ 映画批評・評価・考察
どろろ
脚本:20点
演技・演出:14点
撮影・美術:12点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計60点
PG-12指定になった割に、ファンタジー色が強く怖さや気持ち悪さは感じられない。
俳優陣としては、主役の妻夫木聡と中井貴一は上々の演技で難しい役をそつなくこなしている。
微妙だったのは、どろろを演じた柴咲コウで、どろろ?なんかしっくりこないなぁ。。。という違和感が最後まであった。
妖怪を実写化するのは、かなり難しいんだなとこの作品を見て感じるところが多い、CGでも着ぐるみみたいになるし、迫力が今一つで、妖怪より中井貴一の方が迫力があった。
どろろ あらすじ(あらすじ)
乱世に終止符を打つべく天下統一を目指す武将・醍醐景光(中井貴一)は、地獄堂に封印されていた四十八の魔物たちと契約をかわす。天下統一を成す力を授かるかわりに、実の子である赤子の体の四十八箇所を捧げたのだった。それから二十年の後、男装の野盗・どろろ(柴咲コウ)ははぐれ者として一人旅をしていたが、砂漠の街で百鬼丸(妻夫木聡)と出会う。百鬼丸はどろろの目の前で酒場に潜んでいた化け物を切り伏せた。その途端、彼の義足が抜け落ち新たな足が生えてくる。百鬼丸は地獄堂で捧げものにされた赤子の後の姿であった。彼は奪われた自分の体を取り戻す為、四十八の魔物を倒す旅を続けていたのだった。どろろは、魔物を粉砕した百鬼丸の“破魔の刀”を狙い、旅の道連れとして彼につきまとい始める。次々に現れる魔物たちと切りむすび、共に幾多の危機を乗り越えながら友情を感じ始める二人。どろろの真の目的は、“破魔の刀”を手に入れ、両親の仇に復讐を果たす事であった。仇の名は、今や乱世に終止符を打ちつつある武将・景光。百鬼丸は、切り伏せた魔物の末期の声で、自分を生贄に捧げた実の父がかの景光であった事を知る。一方、天下統一を急ぐ景光もまた、かの赤子が統一への道の障害として舞い戻りつつある事を予感していた。やがて、実の父子でありながら刀を切りむすぶ事になる景光と百鬼丸。しかし景光は、今や脅威的に力をつけた両者の共倒れを目論む魔物たちの狙いを察知し、百鬼丸とその実弟・多宝丸に天下統一を託して自死を選ぶに至った。本来居るべき場所への帰還を果たした百鬼丸を見て、再び寂しい一人旅に出ようとするどろろ。しかし、百鬼丸は残りの体を取り戻す旅を続けると言い出し、二人の旅はまだまだ続くのであった。
どろろ スタッフ
監督: 塩田明彦
アクション監督: 程小東(チン・シウトン)
アクション指導: 下村勇二
プロデューサー: 平野隆
原作: 手塚治虫
脚本: NAKA雅MURA、塩田明彦
撮影: 柴主高秀
照明: 豊見山明長
録音: 井家眞紀夫
美術監督: 丸尾知行
編集: 深野俊英
音楽プロデューサー: 桑波田景信
音楽: 安川午朗、福岡ユタカ
VFXディレクター: 鹿住朗生
衣裳デザイン: 黒澤和子
共同プロデューサー: 下田淳行
アソシエイトプロデューサー: 岡田有正、辻本珠子、原公男
助監督: 李相國
どろろ キャスト
百鬼丸 – 妻夫木聡(幼少期:鈴木宗太郎)
どろろ – 柴咲コウ(幼少期:橋本くるみ)
多宝丸 – 瑛太(永山瑛太)
醍醐景光 – 中井貴一
百合 – 原田美枝子
琵琶法師 – 中村嘉葎雄
寿海 – 原田芳雄
火袋(どろろの父) – 菅田俊
お自夜(どろろの母) – 麻生久美子
地獄堂の住職 – 山谷初男
鯖目 – 杉本哲太
鯖目の奥方 – 土屋アンナ
チンピラ – 劇団ひとり
チンピラ – インスタントジョンソン
占い師 – きたろう
飯屋の親父 – 寺門ジモン
子捨て村の住民夫婦 – でんでん、春木みさよ