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バイオハザードV リトリビューション|アンデッドとの闘いが繰り広げられる中、ヒロインの謎めいた過去や衝撃の新事実が明らかになる。

バイオハザードV リトリビューション
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バイオハザードV リトリビューションは、2012年公開のイギリス映画。アンデッドとの闘いが繰り広げられる中、ヒロインの謎めいた過去や衝撃の新事実が明らかになる。サブタイトルの Retribution は報復、報いを意味する。本作は前作『IV』のラスト直後から続く形で始まる展開となっている。主な舞台はアンブレラ社の生物兵器研究における最高機密オペレーション施設「アンブレラ・プライム」であるが、その中にある生物兵器のシミュレーション実験場という形でアメリカのニューヨーク(タイムズ・スクエア)、日本の東京(渋谷)、ロシアのモスクワ(赤の広場)の街が登場する。クリーチャーはリッカーや処刑マジニが再登場する他、『バイオハザード4』『バイオハザード5』に登場した寄生虫プラーガが初登場。その他、ゲームでの主要人物である「エイダ・ウォン」「レオン・S・ケネディ」「バリー・バートン」も設定の違いは存在するものの登場する。

バイオハザードV リトリビューション 映画批評・評価・考察


バイオハザードV リトリビューション(原題:Resident Evil: Retribution)

脚本:22点
演技・演出:13点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計65点

バイオハザードシリーズの同窓会的作品になっているものの、ジルがジルだと感じないという没個性となっており、ゲームで活躍する主要人物があくまでも主役のアリスの引き立て役という立場なので、まったくキャラクターの個性を感じない。いつまでたってもB級映画を超えないシリーズなものの、今作は前作に比べればは楽しめる作品に仕上がったと思える。ポール&ミラのバイオハザードというタイトルが似つかわしい。

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バイオハザードV リトリビューション あらすじ

アルバート・ウェスカーとの死闘を終え、生存者達を救出してタンカーの甲板へ出てきたアリス・アバーナシーを、上空からアンブレラ社の戦闘部隊が急襲する。それを率いていたのは、かつてアリスと共に戦った仲間のジル・バレンタインだった。圧倒的な戦力差を前にそれでも一人戦うアリスは、多大な犠牲者を生んだ壮絶な銃撃戦の末に戦闘機の墜落に巻き込まれ、海へ転落する。体が深く沈みゆく中、アリスは絶望感と孤独感に打ちひしがれ、意識が遠のいていった。
意識を取り戻すと、目の前には平和な家庭があった。耳の不自由な娘と頼もしい夫に囲まれ、アリスは主婦として幸せな朝のひと時を過ごしていたが、そこへアンデッドが襲来したことで、周囲はたちまち地獄絵図へ変わる。娘を連れて逃げ出したアリスはとある民家へ落ち延びるが、そこで娘を隠してアンデッドを撃退した直後、新たなアンデッドに襲われる。それは、自宅で身を挺してアンデッドから逃がしてくれた夫の変わり果てた姿だった。
再び意識を取り戻すと、アリスは謎の実験施設の独房に囚われていた。そこでジルから執拗な拷問を受けるが、突然セキュリティシステムが停止し、独房の扉が開く。アリスは逃走の末に施設の制御室へ到着するが、そこでアンブレラ社の元工作員エイダ・ウォンに出会う。アリスがエイダを殺そうとした時、モニター越しにある人物が現れる。それは、死んだはずのウェスカーだった。ここがアリスだけでは脱出が困難な場所であり、エイダがウェスカーの命令で救出に来たことを知ったアリスは、やむなくエイダと行動を共にするが、すぐそこにジル率いるアンブレラの攻撃部隊や強力なアンデッド、そしてB.O.W.が迫っていた。
かつての仲間から攻撃され、かつての敵に助けられるアリスは、果たして実験施設から脱出することができるのか。

バイオハザードV リトリビューション スタッフ

監督:ポール・W・S・アンダーソン
脚本:ポール・W・S・アンダーソン
製作:ポール・W・S・アンダーソン,ジェレミー・ボルト,ドン・カーモディ,サミュエル・ハディダ
製作総指揮:マーティン・モスコウィッツ
音楽:トムアンドアンディ
撮影:グレン・マクファーソン
編集:ニーヴン・ハウィー
製作会社:コンスタンティン・フィルム,インパクト・ピクチャーズ
配給:スクリーン・ジェムズ,ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント

バイオハザードV リトリビューション キャスト

アリス・アバーナシーミラ・ジョヴォヴィッチ
シリーズの主人公で元アンブレラ社の特殊部隊工作員。T-ウイルスに汚染されたハイブから感染なしで生き延びた唯一の人間である。「アリス計画」と称されるアンブレラ社の実験で、注入されたT-ウイルスに完全適合し、ウイルスを細胞レベルで取り込んだことによって、テレキネシスや超人的な身体能力を得た。しかし、前作でウェスカーに体内のT-ウイルスを中和する血清を打たれたため、本作ではそれらの能力を失ってしまっている。前作の直後から始まったアンブレラの強襲部隊との銃撃戦で海面に叩きつけられて意識を失い、アンブレラ社に囚われ、ロシアの海底実験施設「アンブレラ・プライム」に幽閉されていたが、ウェスカーによって窮地を救われる。そして画面越しのウェスカーに導かれるまま彼の派遣したアリス救出チームと合流し、アンブレラ・プライムからの脱出を試みる。アンブレラ・プライムでは、精密に再現された渋谷、ニューヨーク、モスクワ等の世界中の都市を巡り、そこでT-ウイルスや、アンブレラが開発した寄生生物「プラーガ」によって生み出された生物兵器、クローンとして蘇ったかつての仲間であるレイン、ワン、カルロス、そして洗脳されたジルと攻防を繰り広げることになる。また、自分を母親と慕うクローンの少女ベッキーとの出会いや、『III』でアイザックス博士が製作したアリスのクローンとは異なる自身のクローンがここで製作され、様々な役割を与えられては、生物兵器の餌食となっていることを知る。かつての敵であるウェスカーが味方になり、かつての仲間であるレイン、ジル、カルロスが敵になるという不可思議な状況をいくつも経験する。紆余曲折の末に、不可思議な状況下を潜り抜け、アンブレラ・プライムから脱出した後は、ワシントンD.C.に赴き、自身を救ったウェスカーと直に再開を果たす。そこで、直に対面したウェスカーから特殊な薬品を強引に注入されたことで、失われていた能力を取り戻すことになり、彼に促される形でアンブレラやレッドクイーンとの最終決戦に臨むことになった。本作では、洗脳やプラーガ寄生体の影響で超絶的な能力を有したジルやレイン達を相手に力が及ばず、強いキャラクターとして描かれていたこれまでのシリーズ作品とは異なり、全体的に劣勢を強いられる場面が多い。

アルバート・ウェスカーショーン・ロバーツ
アンブレラ社の元上級幹部で、アンブレラでは各支部からなる委員会の議長を務めており、前作でアリス達に倒されたかに見えたが生存していた。生存した理由に関しては、本作の小説版では前作に登場したウェスカーは、彼のクローンだったと語られているが、映画でも同様の理由なのかは語られていない。本作では、アンブレラ社の全実権を握って全人類を滅亡させようと目論むレッドクイーンに反旗を翻し、アンブレラを離脱したと語る。その際、アンブレラで自身の部下であったエイダ・ウォンを引き抜いている。文明社会最後の砦であるワシントンD.C.のホワイトハウスで、大統領の代わりの地位についており、ワシントンD.C.でレッドクイーンとの攻防戦の陣頭指揮を執っている。しかし、状況は劣勢であり、これを打破するために、T-ウイルスの完全適合者であり、強力な潜在能力を持つアリスを戦いに参加させる計画を立案する。これを実現するために、合衆国の大統領直属の特別エージェントで、救出任務のエキスパートであるレオン・S・ケネディをリーダーに据えたアリス救出チームを編成し、救出チームメンバー6人をアリスが囚われているロシアの生物兵器のシミュレーション施設「アンブレラ・プライム」に派遣した。自身はホワイトハウスの大統領執務室の中から救出作戦に参加し、アンブレラ・プライムの外部から施設のセキュリティに不正アクセスを仕掛け、拘束室919で拷問を受けていたアリスを救い出した。その後モニター越しにアリスと再会し、自分のことを全く信用しようとしないアリスに対して救出作戦の概要と、アンブレラ・プライムの施設情報を伝えた。映画の終盤でアリスが無事に救出され、大統領執務室にやってきた際は、アリスに対して強引に薬品を注射し、彼女の失われた特殊能力を引き出した。そしてレオン、エイダ、ジル、アリスと共にレッドクイーンとの最終決戦に臨む。

レッドクイーンミーガン・シャルパンティエ(声:アヴェ・マーソン・オブライアン
シリーズ第一作『I』に登場したアンブレラ社が開発した最先端の人工知能。本作ではアリスを捕らえた施設「アンブレラ・プライム」の全システムを支配下に置き、アンブレラ社の全実権を握る事実上のボスキャラクターとなっている。施設内でのアリスや彼女の救出チームの動きを逐一監視し、ジル率いる攻撃部隊に命令を下したり、生物兵器を刺客として差し向けたりするなど、目的のためには何人でも躊躇なく犠牲にする冷酷非情を持つ。文明社会最後の砦であるワシントンD.C.に攻撃を仕掛けており、ウェスカー曰く、暴走して全人類を抹殺しようと目論んでいるとのことである。

レオン・S・ケネディヨハン・アーブ
ウェスカーにより派遣されたアリス救出チームのリーダー。元は警察官で、現在はアメリカ合衆国の特別エージェントという肩書を持ち、世界中のアンブレラの施設の場所を把握している。また、とある救出任務において多大な成果を上げたことから、救出任務のスペシャリストであるとも解説されている。ワシントンD.C.のホワイトハウスで、合衆国大統領の代わりを務めていたアルバート・ウェスカーの命を受けて、アリス救出のためにロシアに存在する施設アンブレラ・プライムに派遣される。ウェスカーに関しては、素性が不明な点が多く、完全に信用しているわけではないが、レッドクイーンの攻撃によって文明社会最後の砦であるワシントンD.C.が壊滅寸前になったため、やむを得ずウェスカーの言葉を信じ、この窮地を打破することができるアリスの救出に来たと劇中で語っている。救出チームメンバーの一人であるエイダ・ウォンとは昔から付き合いがあり、彼女に絶大な信頼を寄せている。彼女がアンブレラに捕まって生死不明の状態になり、アリスやメンバーの全員が生存を絶望視していた中でも一人彼女の生存を信じていた。アリス一人の救出のために仲間が多く犠牲になっていることに不満を持ち、クローンの少女ベッキーが巨大リッカーに連れ去らわれた際に、単独で行動しようとするアリスと意見がぶつかる一幕もあったが、最終的にアリス達と共にアンブレラ・プライムからの脱出に成功した。その後、地上に追撃してきたクローンレインとの肉弾戦で、骨折させられて戦闘不能に陥ったが、アリスやジルの活躍によって窮地を打破し、アリス達と共に生還した。その後に訪れたワシントンD.C.でレッドクイーン率いるアンデッド軍団との最後の戦いに臨んだ。劇中ではレインが寄生生物「プラーガ」を注射して自身を強化した際に、「プラーガ寄生体(The Las Plagas parasite)」とつぶやいて正式名称を把握していた他、小説版ではプラーガの詳細な効能も把握していたことなど、プラーガに関する造詣は深く、過去に何か因縁があったことが示唆されている。小説版では、警察官時代の情報も記載されており、原作同様、ラクーンシティ警察(R.P.D.)所属の警官で、ラクーンシティ壊滅前に、シティ郊外にあるアークレイ山地で発生していた地猟奇殺人事件の捜査中に消息を絶ち、表向きは事故による殉職となっていた。同事件を追っていたジルはアンブレラ社の正体を知ったが、レオンが死亡した(と思われていた)ことの責任を追及されて停職(圧力)を受けてしまう。原作ゲームシリーズでは複数の作品で主人公などを務める重要人物の一人であり、実写映画版シリーズでは本作で初登場となった。本作における合衆国エージェントといった肩書や衣装などの設定は、主に原作ゲーム『4』に準じており、カムチャッツカ半島の雪原に初登場した際には、原作『4』の序盤で彼が着用していたボンバージャケット姿で登場する。アンブレラ・プライムに潜入した後は、ジャケットを脱ぎ捨て、『4』のChapter1-3以降の姿と同様の出で立ちになった。

エイダ・ウォンリー・ビンビン
アンブレラ社の元工作員(スパイ)。色白肌のアジアンビューティー。アンブレラではウェスカー直属の部下で、ウェスカーがアンブレラを離脱した際に共にアンブレラから離脱した。社会に溶け込み、諜報機関や情報施設に潜入することを得意とし、救出チームの中ではレオン達より先んじてアンブレラ・プライムに派遣された。さまざまな小型道具を扱うことに長け、原作ゲーム『4』に登場したフックショットや、施設の情報などがHUDとして表示されるメガネ等を所持している。なお、フックショットに関しては、本作では本来の使い方以外にも、敵に向かって発射し、引き寄せるなどの攻撃にも使用している。先んじて潜入した実験施設で救出したアリスと共に、施設から脱出すべく共闘する。戦闘力はアリスに負けず劣らずで、ハイヒールを履いたまま華麗に戦う。中盤でアリスを逃がすために囮となって戦うが、ジルに人質として捕らわれる。アリスを追ってきたジルに捕虜として連行された際、クローンレインに殴られて気絶する。アリス達がレインを退けた後は、レオンによって救出されて生還した。赤いカクテルドレスとハイヒールという彼女の衣装は、主に原作ゲーム『4』の衣装に準じている。

バリー・バートンケヴィン・デュランド
レオン率いるアリス救出チームの一員。原作ゲームと同様にマグナム銃を愛用している。チームの前衛を任されており、危険地帯には基本的にバリーが突入してから、レオン達が続くという形をとっている。潜水艦ドックでアンブレラの兵隊を一掃し、モスクワエリアでプラーガ・アンデッドや巨大リッカーの襲撃を生き延びてアリスの救出に成功するが、終盤で再び巨大リッカーに襲われ、重傷を負いながらもクローンワンらと激しい銃撃戦を繰り広げる。最後は人質に捕らわれたエイダを助けるため、無抵抗で敵の眼前に赴き銃撃を受けるが、クローンワンが油断した隙を狙い、最後の力を振り絞って切り札のマグナム銃でクローンワンを射殺して一矢報いた。その後、クローンカルロスの銃撃を浴びて死亡する。原作ゲームシリーズでは初代『1』に登場する特殊部隊S.T.A.R.S.の隊員の一人である。本作における彼の纏う衣装は、『1』で彼が着用していた赤を基調とした特殊部隊S.T.A.R.S.の制服に準じている。ただし、原作と異なり本作にはS.T.A.R.S.に所属している設定がないため、原作の衣装からS.T.A.R.S.に関するロゴや刺繍などを取り除いた形となっている。

ルーサー・ウエストボリス・コジョー
レオン率いるアリス救出チームの一員。前作でマジニの襲撃を受けた際にアリス達と離れ離れになったが生還しており、今作ではアリス救出チームの一員として登場する。終盤でアンブレラ・プライムからの脱出に成功し、レオンと共にクローンレインと肉弾戦を繰り広げるも、プラーガ寄生体を注射した彼女に終始圧倒され、強烈な掌底打ちを受けて心停止したために死亡する。

セルゲイ・ウラジミールロビン・カシヤノフ
レオン率いるアリス救出チームの一員。チーム内では電子端末による現在地の確認や救出ルートの計算を担当する。アンブレラ・プライムのモスクワエリアにおいて、プラーガ・アンデッド部隊の攻撃から逃げ切るための迂回ルートを探し出すも、迂回先のルートで巨大リッカーに捕えられ、頭部を喰いちぎられて死亡する。映画劇中ではファーストネームである「Sergei(セルゲイ)」としか呼ばれないが、映画序盤の潜水艦ドッグにレオン達が潜入した際に、レッドクイーンに感知される場面で、画面に救出チーム全員のフルネームが表示されており、ラストネームが「Vladimir(ウラジミール)」であることが確認できる。なお、原作ゲーム『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ』にも、アンブレラ社のロシア支部、コーカサス研究所に所属するアンブレラの幹部として「セルゲイ・ウラジミール大佐」というキャラクターが登場している。アンダーソン監督は、ファミ通のインタビューにて、本作の舞台である生物兵器のシミュレーション施設「アンブレラ・プライム」は、上記のコーカサス研究所のオマージュであると語っているため、彼の名前もそれに因んだと思われる。ただし同姓同名である以外に両キャラクターに共通点は無い。

トニー・ロサトオフィリオ・ポルティージョ
レオン率いるアリス救出チームの一員。アンブレラ・プライムのモスクワエリアにおけるプラーガ・アンデッド部隊との銃撃戦の最中、銃器のリロード中にプラーガ・アンデッド(チェーンソー男)に殺害される。

クローンアリスミラ・ジョヴォヴィッチ
アンブレラ社が造り出したアリスのクローン。今作ではアンブレラ・プライムの郊外エリアで何も知らず、夫トッドと娘ベッキーと3人で暮らす主婦になっている。マジニ・アンデッドの襲撃からベッキーを連れて必死に逃げるが、逃げ込んだ民家で彼女をクローゼットへ隠した矢先にマジニ化したトッドに襲われる。後にオリジナルのアリスとエイダが訪れた際には惨殺された状態で発見された。

トッドオデッド・フェール
かつて『III』でアンブレラ北米支部にあるヘリコプターを奪うために、身を犠牲にして爆死した元アンブレラバイオハザード対策部隊(U.B.C.S.)隊長のカルロス・オリヴェイラのクローンで、クローンアリスの夫。マジニ・アンデッドの襲撃から身を挺して妻子を逃がすが、彼女らの落ち延びた先でマジニと化してクローンアリスに襲いかかる。その後は映画では描写されないが、小説版ではアリスに倒された兵士の死体を貪っている最中にアンブレラ・プライムが爆破され、押し寄せてきた水に飲みこまれたという描写がされている。

ベッキーアリアーナ・エンジニア
実験用のクローンの少女。クローンアリスとトッドの娘。聴力に障害があり、手話で話す。逃げ込んだ民家に隠れていたところを本物のアリスに発見され、彼女を母と思い込み、共に行動する。自分を含めて吊り下げられたクローン達の姿を目撃したり、巨大リッカーに浚われて繭の中に閉じ込められる等の散々な目に逢うが、アリス達と共に地下施設からの脱出に成功した。

クローンレインミシェル・ロドリゲス
第一作に登場したアンブレラ特殊部隊隊員レイン・オカンポのクローンで、二人登場する内の一人。好戦的な性格のオリジナルと異なり、銃の反対デモに参加しているという記憶を植え付けられている。オリジナルやもう一人のクローンとは違い、銃の扱いも知らない一般市民と設定されており、アンデッドの襲撃から逃げるクローンアリスとベッキーを自動車で救助するが、その直後に発生した事故によりはぐれてしまう。モスクワエリアで本物のアリスと合流した後は彼女達と行動を共にするが、巨大リッカーに襲撃された際に弾き飛ばされ、柱へ激突した際に首の骨が折れて死亡する。本作の未公開シーンでは、ニューヨークエリアにてアリス達に襲いかかったアンデッドとしても登場している。

ジル・バレンタインシエンナ・ギロリー
第2作『バイオハザードII アポカリプス』でアリスと共に行動し、ラクーンシティから生還した美しき元S.T.A.R.S.隊員。ラクーンシティ脱出以降、アリスとは別行動だったが、アンブレラ社に囚われて拷問された挙げ句、胸に節足動物型デバイス「スカラベ」を取り付けられてレッドクイーンに洗脳され、アンブレラ社の攻撃部隊の指揮を取ることになった。当初からアリスに匹敵する天性の戦闘力の持ち主だったが、今作での戦闘力はアリスを圧倒する。銃撃も格闘も一切の無駄がなく、終盤でのアリスとの肉弾戦でも終始優勢を保ったまま戦闘不能にまで追い詰めるが、片手でアリスの首を絞めながら持ち上げ、とどめを刺そうとした際にデバイスを外されたことで洗脳から解放され、一時気を失う。その後に意識、自我を取り戻すと、クローンレインに追い詰められていたアリスへ銃を投げ渡して彼女の逆転の機会を作り、アリス達と共に生還した。金髪のポニーテールに胸元の開いたバトルスーツの外観と、洗脳され敵になっている設定などは、原作ゲーム『5』に準じている。

クローンレイン(攻撃部隊員)/プラーガ・レインミシェル・ロドリゲス
映画第一作『I』に登場したアンブレラ特殊部隊員レイン・オカンポのクローンで、二体登場する内の一体。こちらはジル率いる攻撃部隊の一員で、彼女の副官的存在として立ち回る。銃の反対デモに参加している記憶を植え付けられた、もう一人のクローン体と異なり、こちらは『I』のレインと瓜二つな好戦的な性格で、アリスは彼女のことを「ぜんぜん変わってない」と評した。他の攻撃隊員達が死んだ後もジルと共に生き残っており、基地から脱出したアリス一行の前にジルと共に氷下から潜水艦に乗って登場する。エイダを人質に取り、アリス達が攻撃できない間に自身にプラーガを注射して身体能力や防御力を強化し、エイダを殴って気絶させた。これを合図に戦いが始まり、レオンとルーサーがレインを銃撃するが、体に打ち込まれた弾丸を指先に集め、排出するという人間離れした技を披露した。消火器で殴られてもびくともしない防御力と掌底打ちで人間を殺害できるほどの攻撃力で、ルーサーとレオンを圧倒する。そしてジルとの戦いで体力を失っていたとはいえ、アリスも一撃で追い詰めた。自我を取り戻したジルがアリスの銃を投げ渡して加勢するものの、銃弾を無力化できるレインは「あんたには殺せないよ」とアリスを挑発した。しかし、直前でレインに蹴り飛ばされて倒れた際に、水没したアンブレラ・プライムから海中に投げ出された軍服姿のプラーガ・アンデッド達が、戦いの騒ぎを聞きつけ、足元の海に集まっていることを目撃していたアリスは、レインではなくレインの足元を狙って銃撃する。レインの足元の氷が破壊され、海に落っこちたレインは、プラーガ・アンデッド達に羽交い絞めにされ動けなくなり、最後はアリスに「あたしは戻ってくるからね」と恨み節を吐きながら、海中へ引きずり込まれた。小説版ではその後、海中で完全にクリーチャー化し、潜水艦での脱出を図るドリ一行の前に立ちはだかった。

クローンカルロスオデッド・フェール
アンブレラが造り出したカルロスのクローンで、二体登場する内の一体。こちらはジル率いる攻撃部隊の一員でクローンワンと共に、他の隊員達の統制役を務める。終盤で他の隊員らと共にバリーを射殺するも、クローンレイン以外の残存隊員と共に基地の破壊に巻き込まれ、死亡した。小説版では彼のスカラベが故障して機能していなかった為、感情を持っていたことが明かされた。ジルに好意を抱いており、彼女の側にいるために洗脳されたふりをして攻撃部隊に参加していた。

クローンワンコリン・サーモン
第一作に登場したアンブレラ特殊部隊隊長ワンのクローン。今作ではジル率いる攻撃部隊の一員で、ここでも他の隊員達の纏め役を務めている。バリーと激しい銃撃戦を繰り広げた後、人質に取ったエイダを盾に彼を銃撃して瀕死にさせるが、油断して銃を下ろしたところでバリーにマグナム銃で射殺される。

第一感染者のクローン中島美嘉
前作(バイオハザード4)の冒頭に登場した、東京で最初にT-ウイルスに感染し、アンデッドとなった女性。今作ではアンブレラ社によるクローンのマジニ・アンデッドとして登場する。アンブレラ社による施設の東京エリアから制御室へと続く光る廊下で、他のアンデッドらと共にアリスに襲いかかるが、射殺される。

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バイオハザード 映画シリーズ

バイオハザード|研究中の兵器ウィルスが蔓延し、ゾンビ化した人間があふれる巨大研究所内を舞台に、壮絶なサバイバル戦を描く。
バイオハザードは、2002年公開のイギリス映画。人気ゲームソフト『バイオハザード』を「ジャンヌ・ダルク」のミラ・ジョヴォヴィッチ主演で映画化したSFアクション・スリラー。研究中の兵器ウィルスが蔓延し、ゾンビ化した人間があふれる巨大研究所内を舞台に、壮絶なサバイバル戦を描く。後に夫婦となる監督・脚本のポール・W・S・アンダーソンと主演のミラ・ジョヴォヴィッチは共に原作のファンで、自ら望んで本作に携わった。
バイオハザードII アポカリプス|前作で生き延びたヒロイン・アリスが、今度はウィルスに冒された街を舞台に闘うSFアクション
バイオハザードII アポカリプスは、2004年にイギリスで制作されたホラーアクション映画。日本の人気ゲームを映画化した「バイオハザード」の続編。ミラ・ジョヴォヴィッチ演じる前作で生き延びたヒロイン・アリスが、今度はウィルスに冒された街を舞台に闘うSFアクション。
バイオハザードIII|アンブレラ社の陰謀に勇敢に立ち向かう女戦士アリスの過酷な運命が描かれる。
バイオハザードIIIは、2007年に公開されたアメリカ・イギリス・ドイツの合作映画。バイオハザードシリーズ3作目。原題の「Extinction」は「絶滅」を意味する。ウィルスによる未知の人災が進み、荒れ果てた砂漠のラスベガスに舞台を移した本作では、アンブレラ社の陰謀に勇敢に立ち向かう女戦士アリスの過酷な運命が描かれる。
バイオハザードIV アフターライフ|アンブレラ社幹部の一人アルバート・ウェスカーとアリスと仲間、生存者達との戦いが描かれる。
バイオハザードIV アフターライフは、2010年公開のイギリス映画。バイオハザードシリーズ4作目。アンブレラ社幹部の一人アルバート・ウェスカーとアリスと仲間、生存者達との戦いが描かれる。サブタイトルの「アフターライフ」はあの世、死後の世界を意味する。映画批評・あらすじ(ネタバレ)・スタッフ・キャスト・映画予告編・無料動画・配信情報。
バイオハザードV リトリビューション|アンデッドとの闘いが繰り広げられる中、ヒロインの謎めいた過去や衝撃の新事実が明らかになる。
バイオハザードV リトリビューションは、2012年公開のイギリス映画。サブタイトルの Retribution は報復、報いを意味する。本作は前作『IV』のラスト直後から続く形で始まる展開となっている。主な舞台はアンブレラ社の生物兵器研究における最高機密オペレーション施設「アンブレラ・プライム」であるが、その中にある生物兵器のシミュレーション実験場という形でアメリカのニューヨーク(タイムズ・スクエア)、日本の東京(渋谷)、ロシアのモスクワ(赤の広場)の街が登場する。
バイオハザード: ザ・ファイナル|シリーズ最終作! 人類滅亡まで48時間――すべては彼女(アリス)に託された。 見届けよ、最期。
バイオハザード: ザ・ファイナルは、2016年公開のイギリス映画。『バイオハザード』シリーズ最終作! 人類滅亡まで48時間――すべては彼女(アリス)に託された。 見届けよ、最期。カプコンのサバイバルホラーゲーム『バイオハザードシリーズ』を原作とした、ポール・W・S・アンダーソン製作の実写映画版シリーズ第6作の最終作。