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バイオハザードIII|アンブレラ社の陰謀に勇敢に立ち向かう女戦士アリスの過酷な運命が描かれる。

バイオハザードIII
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バイオハザードIIIは、2007年に公開されたアメリカ・イギリス・ドイツの合作映画。バイオハザードシリーズ3作目。原題の「Extinction」は「絶滅」を意味する。ウィルスによる未知の人災が進み、荒れ果てた砂漠のラスベガスに舞台を移した本作では、アンブレラ社の陰謀に勇敢に立ち向かう女戦士アリスの過酷な運命が描かれる。

バイオハザードIII 映画批評・評価・考察


バイオハザードIII(原題:Resident Evil: Extinction)

脚本:10点
演技・演出:15点
撮影・美術:18点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計57点

2の出来栄えが良かった事から3作目に期待するファンの熱い思いは見事に裏切られる結果となった。前作で大好評だったジル役のシエンナ・ギロリーが出演せず、変わりにクレア役としてアリ・ラーターが出演。クレアのイメージとは異なるものの、映画オリジナルとしてみれば強い女性像は感じ取れるので好演だったと思う。前作のジルがハマりすぎた影響なのか主人公アリスのプロモーションビデオのような映像表現が凄いものの、物語や人物の掘り下げが無く、全てミラとポールの自己満足な内容となっている。この作品以降は、まるでマトリックスのエージェント・スミスと化したアイザックスの物語がはじまる(笑)

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バイオハザードIII あらすじ

前作から8年後。結局はT-ウィルス汚染は食い止められず、全世界へ蔓延してしまう。人間や動物どころか、自然をもT-ウィルスに破壊された地球は文明社会が崩壊し、膨大な数のアンデッドと荒廃した大地に覆い尽くされた死の星と化してしまっていた。
一方、アンブレラ社は豊富な備蓄のある巨大な地下施設に潜み、東京本部のアルバート・ウェスカーを筆頭に世界各地の支部と連携を取りながら現状の打開を模索する。北米支部のアイザックス博士はアリスの血液から大量に複製した彼女のクローンを使い、アンデッドへの対抗手段や血清についての人体実験を繰り返していた。
そんな中、わずかに生き残った人々は安住の地を求め、各地を旅していた。前作の後、アンブレラ社の監視から逃れるためにカルロス達から離れ、独り旅を続けながら各地を転々としていたアリスは、ふと立ち寄ったガソリンスタンドにてアラスカが安全な土地であると記されたノートを発見し、それにわずかな希望を抱いて、アラスカを目指す。
一方で、クレア・レッドフィールド率いる車団は、ネバダ州のあるモーテルに拠点を置いていたが、T-ウィルスに二次感染したカラスに襲われる。そこに、放浪していたアリスが現れカラス達を一掃、クレア達の車団に加わることになる。翌日、アリス達は燃料を求め、危険地帯と言われるラスベガスに向かう。ラスベガスに着くと、そこは砂に埋め尽くされた砂漠地帯へと変貌していた。そしてここにもアンブレラ社の罠があった。従来よりもパワーアップしたアンデッドがアリス達を襲撃。アリス達は応戦するも、多数のメンバーが犠牲になった。アリスはアイザックスの居場所を割り出し、現地へ向かう。仲間のカルロスを犠牲にしつつも、何とか施設の敷地内に侵入することに成功。クレア達はヘリでアラスカに向かい、アリスは地下でタイラントと化したアイザックスと対峙する。そして、アンブレラ社との最後の戦いが幕を開ける。

バイオハザードIII スタッフ

監督 – ラッセル・マルケイ
製作 – ポール・W・S・アンダーソン,ベルント・アイヒンガー,サミュエル・ハディダ,ロバート・クルツァー,ジェレミー・ボルト
製作総指揮 – マーティン・モスコウィック,ヴィクター・ハディダ,ケリー・ヴァン・ホーン
脚本 – ポール・W・S・アンダーソン
撮影 – デヴィッド・ジョンソン,B.S.C.
編集 – ニーヴン・ハウィー
音楽 – チャーリー・クロウザー
美術 – エウヘニオ・カバレロ
衣装 – ジョセフ・ポロ
特殊メイク – ブルース・スポルディング・フラー
クリーチャーデザイン & 監修 – パトリック・タトプロス
クリーチャー造形 – タトプロス・スタジオ
VFX監修 – デニス・ベラルディ
VFX – Mr. X Inc
原案 – カプコンバイオハザード
日本語版イメージソング「LAST ANGEL feat.東方神起」歌:倖田來未

バイオハザードIII キャスト

アリス・アバーナシーミラ・ジョヴォヴィッチ
実写映画版バイオハザードシリーズの主人公。元アンブレラ社特殊部隊員で、ハイブとラクーンシティで発生したバイオハザードを生き延びたが、前作でアンブレラ社の「アリス計画」の実験材料とされてしまう。その実験の過程で生まれた後述するクローン達のオリジナルに当たる。前作でT-ウイルスによって驚異的な身体能力とテレキネシスのような特殊能力が覚醒し、その能力でカラスのクリーチャー「クロウ」に襲われていた、かつての仲間であるカルロス、L.J.達を救出する。「アリス計画」を遂行するアイザックス博士によって狙われている身であり、近くにいると危険だからと言う理由で、カルロス達と同行することを一度は拒否するが、カルロス達の説得に押し負けて、カルロス達の所属するクレア車団と一緒に、アリスが見つけたメモによる「まだ感染者のいない地域」と書かれていたアラスカを目指すことになる。しかし、アイザックス博士はアリスを監視しており、オリジナルのアリスを捕獲するためにラスベガスで罠を張っていた。アラスカに向かう道中、ラスベガスに立ち寄ったクレアたちはあらかじめ配置されていた大量のアンデッドに襲われ、クレア車団の大半のメンバーがラスベガスで命を落としてしまうことになる。共に多くの死線を潜り抜けたL.JやカルロスもT-ウイルスに感染して命を散らしてしまったことに責任を感じたアリスは、生き残ったクレア達にアラスカ行きのヘリコプターを渡し、一人アイザックス博士との決着を付けに行った。映画のラストでアンブレラ社東京総本部に潜む、アルバート・ウェスカーにホログラム通信で宣戦布告する場面があり、これが次回作バイオハザードⅣアフターライフへの布石となっている。

クレア・レッドフィールドアリ・ラーター
バイオハザードから生き残った人々が集った「クレア車団」のリーダー。美人で行動力と責任感に溢れ、仲間からの信頼も高い。カルロス同様、ヘビースモーカーである。アイザックス博士に狙われているアリスが、車団のメンバーと一緒に同行することを危険だと感じていたが、絶体絶命の危機を救ってもらったことに加え、カルロス達から説得を受けため、受け入れる。しかし後に、ラスベガスにて多くの車団のメンバーを失うことになる。それでも今も生き延びているのは、アリスのおかげであると考えて、アリスと協力し、ラスベガスに解き放たれた「スーパー・アンデッド」を退ける。最後はアリスと別れ、生き残ったメンバーと共にヘリコプターでアラスカへと旅立った。なお、小説版では車団で旅を続ける理由の一つとして、アンデッドから逃れるだけでなく、世界規模でのバイオハザードの発生によって、音信不通になってしまった兄のクリス・レッドフィールドを探すという目的があったことが判明している。

カルロス・オリヴェイラオデッド・フェール
前作で生き延びた人物の一人。元U.B.C.S.(アンブレラ社バイオハザード対策部隊)隊長で、アリスと離れた後はクレア車団の一員となっている。根っからのヘビースモーカーである。物語序盤の「クロウ」の襲撃の際に、火炎放射に飲み込まれそうになるが、訪れたアリスの超能力によって命を救われる。はなればなれになっていたアリスとの再開を喜び、アリスの同行を許可するようクレアに提案するが、物語中盤のラスベガスにて、アリスを狙うアイザックス博士によって解き放たれた「スーパー・アンデッド」の軍団との戦いに巻き込まれる。その戦いの中でアンデッド化した仲間のL.J.に、二の腕を噛まれ感染してしまう。もう助からないと悟ったカルロスは、生き残ったクレア達に別れの挨拶をし、責任を感じていたアリスを励まして、必ずアイザックス博士を倒すことを約束させて口づけを交わした。そして、クレア達がアラスカへ行くためのヘリコプターを奪うため、アンデッドが群がる研究施設に、自らタンク車で突っ込みアンデッド達の注意を引いた。その後、車内に隠されていたL.J.の煙草を見つけ、人生最後の喫煙を楽しんだ後、仕掛けたダイナマイトを爆発させ、大勢のアンデッドと共に命を散らした。

ロイド・ジェファーソン・ウェイド(L.J.)マイク・エップス
前作で生き延びた人物の一人。アリスと離れた後はカルロスと共にクレア車団の一員となっていた。メンバーのムードメーカー的存在で、ベティとは恋人同士。廃モーテルにてアンデッド化した宿泊客に噛まれたが、他のメンバーには秘密にしていた。物語中盤のラスベガスにてアンデッド化してKマートとカルロスに襲い掛かり、カルロスによって射殺された。

Kマートスペンサー・ロック
クレア車団の一員で14歳。本名は別にあるが気に入っておらず、クレア達と「Kmart」で出会ったことからそう名乗るようになった。クレアを除いて唯一生き残った名前の出ている車団メンバーで、続編である『IV』にも引き続き登場する。

ベティ・グリアアシャンティ
クレア車団のメンバーで救護担当。元看護師。恋人のL.J.との仲は睦まじく、カルロスが敬遠するほど。多数の「クロウ」に襲われた時に一人バスに残り応戦するも、最終的には「クロウ」に襲われ死亡する。

マイケル・ファーバークリストファー・イーガン
クレア車団の一員。愛称はマイキー。コンピュータの扱いに長けている。対アンデッド用に防衛線を張ったり生存者に無線を使って呼びかけるなど、メンバーの中でも重要な役目を任されており、クレアからも右腕的存在として信頼されている。ラスベガスにて「スーパー・アンデッド」によって無惨に喰い殺された。

チェイス・マラヴォイリンデン・アシュビー
クレア車団の一員。常にカウボーイハットを被っている。物資の不足をシニカルさを交えて語るなど、少々皮肉屋の気がある現実主義な性格だが、正義感も持ち合わせている。L85が愛銃。ラスベガスではエッフェル搭を模した展望台に登って警戒にあたり、車団メンバーを追う「スーパー・アンデッド」を狙撃する。しかし搭を登って来た「スーパー・アンデッド」達に噛まれてしまい、最後は彼らを道連れに飛び下りて死亡した。

オットー・ワレンスキージョー・ハースリー
クレア車団の一員。メンバーの乗るバスの運転手。未開封の缶詰を振った時に聞こえる音だけで中身を言い当てるという、変わった技能(本人曰く「廃れつつある技術」)を持つ。冗談好きで、子どもたちに対しても陽気に接している。モーテルにてベティと共に「クロウ」の制止にかかったが、ベティ同様「クロウ」に喰い殺され死亡。

サミュエル・アイザックス博士イアン・グレン
前作終盤から登場したアンブレラ社の科学者。アンブレラ北米支部に在籍する科学部門のヘッドであり、「アリス計画」の中心人物。アンブレラ社の東京本部に在籍するウェスカー議長から、「アンデッドの飼い慣らし」研究を一任されている。研究の中でアンデッドに栄養が不要であることや、生前の記憶が多少残っていること等を突き止めるも、肝心の「飼い慣らし方法」に関しては、クローンではないオリジナルのアリスが必要であるためになかなか成果が出ない。研究の成果を出すために、ウェスカーの命令に背いたり、杜撰な計画で部下を危険にさらしては見捨てるなど、性格は極めて身勝手かつ冷酷である。荒廃したラスベガスにて、アリスを捕獲するため、変異したウイルスを宿す「スーパー・アンデッド」を放って場を混乱させ、衛星システムを用いてアリスをコントロールしようとするが、失敗してしまい、逃げ出す際に「スーパー・アンデッド」に噛まれてしまう。計画の失敗とウェスカー議長の命令に背いた責任を問われ、アレクサンダー・スレイターによって死刑に処されるが、治療のための抗ウイルス剤を打ちすぎた影響で、急激にクリーチャー「タイラント」へと変異し、スレイターとアンブレラ北米支部の職員すべてを惨殺する。その後、北米支部にやってきたアリスに復讐を果たすため、襲い掛かる。触手と再生力を用いた戦闘でアリスを圧倒するが、最後はアイザックス博士が作り上げたアリスのクローンの行動により、レーザートラップが起動し、レーザーグリッドによって細切れに焼かれて絶命する。後に本物のアイザックス博士は生存しており、ここでの博士はクローン体であったことが判明した。

アレクサンダー・スレイターマシュー・マースデン
アンブレラ社の科学部門部長。アイザックスの分を弁えない研究内容とその手段に対し、不信感を抱いている。

アルバート・ウェスカージェイソン・オマラ
アンブレラ社の上級幹部。アンブレラ社東京総本部に所属している。各支部長達から構成される委員会の議長で、自身はホログラム通信を介してアイザックスや各支部長達と接している。

ホワイト・クイーンマデリン・キャロル
アンブレラ北米支部の施設を管理する人工知能。白い服を着た少女のホログラムを介し、アイザックス博士の仕事をサポートしている。アリスと邂逅した際には、第1作のハイブに登場したレッド・クイーンの妹(姉であるレッドクイーンと同一の存在であることが、小説版で判明)であり、「タイラント」と化したアイザックスを施設内に閉じ込めたと語っており、姉とは対照的にアリスに味方している。

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