ムーンフォールは、2022年公開のアメリカ合衆国の映画。「インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」などのパニックアクション大作で知られるローランド・エメリッヒ監督が、月と地球の衝突という危機に立ち向かう人類の姿を描いたディザスタームービー。モントリオールで1億3800万ドルから1億4600万ドルの予算で撮影されたこの映画は、これまでに製作された中で最も高価な自主制作映画の1つです。
ムーンフォール 映画批評・評価・考察
ムーンフォール(原題:Moonfall)
脚本:19点
演技・演出:14点
撮影・美術:17点
編集:6点
音響・音楽:7点
合計63点
エメリッヒ監督の自主映画なのですが、大手が出資しないと思えるなるほどな脚本で、アイデアだけで映画1本撮りきった感じの作品でした。2度寝落ちしてしまうなど個人的にはメリハリとか高揚感がなく、予告編ほどの満足感がありません。劇場公開されなかった理由は、エメリッヒ監督の自主映画ということや、大作や話題性のある映画が多数ある中で、脚本がテレビ映画やビデオ映画のアサイラム(映画会社)の作品みたいな構成だったから・・じゃないかと思ってしまいます。
映像は圧巻、すげぇ~なんですが、それだけなんです。あと最期は、スターゲイトSG-1、スターゲイト・アトランティス、マクロス?みたいな話でしたね。
今作品はAmazonプライムで見ました。
ムーンフォール あらすじ(ネタバレ)
2011年、宇宙飛行士のブライアン・ハーパー、ジョー・ファウラー、新人のマーカスは、衛星を修理するためのスペースシャトルのミッションに参加していた。突然、謎のブラック・スウォームが彼らとシャトル及び人工衛星を攻撃し、マーカスを吹き飛ばし、ハーパーはシャトルに叩きつけられた。ファウラーは衝撃で頭を打ち気絶した。彼は当初、故障したシャトルを地球に戻すことに成功したことで英雄として歓迎されたが、ハーパーは事件の話をしようとしたが、NASAによって却下された。18か月にわたる調査の後、人為的ミスにされ、ハーパーの説明は広く信じられることはなくハーパーはNASAから解雇された。
2021年、月は軌道を変える。陰謀論者で月が巨大な建造物だと信じるハウスマンが気付き、NASAに連絡するも無視された。ハウスマンは離婚し困窮するハーパーに連絡する。NASAはロケットで月に調査船を送り、月の表面に開いた垂直な穴を調査するも、ハーパーが目撃した黒い物体の群れに襲われて乗員は全員死亡した。
月は軌道を大きく変えて地球に急接近し、潮位異常や地震、火山噴火を引き起こして、人類に危機が迫った。NASAの長官代理となっていたファウラーは、封印された記録を調べ、アポロ11号が燃料タンクを月面に落とした時に、共鳴により月が空洞であることが判明した事実が隠蔽されていたことを知った。軍は群れと戦うためにEMP兵器ZX7を開発していたが予算不足で放棄されていた。ファウラーはZX7を倉庫から持ち出し、退役したスペースシャトルのエンデバー号を博物館から出した。中国が月着陸船を提供し、西海岸のヴァンデンバーグ宇宙軍基地に巨大津波が迫る中、ファウラー、ハーパー、ハウスマンはエンデバー号に乗り込んで月へ緊急離陸した。ハーパーの息子とファウラーの息子は、中国人の子守のミッシェルとともにコロラドの地下シェルターへ向かった。地球に異常接近した月は、大気を奪い始めた。
3人は月に近づき、ブラック・スウォームが有機体と電力の組み合わせに反応することを知った。ブラック・スウォームに追われながら、月内部の巨大建造物に入った。建造物を制御するAIが3人を救った。AIはハーパーに話しかけた。数十億年前、別の星系で進化した人類の文明が、AIの反乱により絶滅しかけ、箱舟として月を建造して人類を地球に運んだと聞かされた。反乱したAIはブラック・スウォームを操り、人類を滅ぼすために月の中心にある白色矮星からエネルギーを引き出して軌道を不安定にし、月を地球に衝突させようとした。
一方、ハーパーの息子であるサニーは、コロラドの山々にあるデビッドソンの軍の掩蔽壕に到達しようとして、ファウラーの息子であるジミーとその子守であるミシェルを護衛した。彼らはアスペンに到着し、ハーパーの元妻とソニーの母親、ブレンダ、そして彼の義理の家族と再会した。しかし、彼らは月の近くで引き起こされた急速な破壊によって引き起こされた複数の災害に巻き込まれていた。グループがバンカーに向かって進むにつれて、彼らは他の生存者やますます致命的な自然災害と戦い、深い山のトンネルの安全に到達した。ブレンダの夫であるトムは、最年少の娘を救うために自分自身を犠牲にし、月が軌道の近くを通過する際の引力によって局所的な大気を剥ぎ取ると窒息した。
大統領は接近した月の核攻撃を命令するも、ファウラーの元夫で空軍のダグ・デヴィッドソン将軍が核攻撃を阻止した。月内部では、ハウスマンが身を捨ててZX7を起動し、黒い群れと反乱したAIを破壊した。ハーパーとファウラーは、接近した地球に月着陸船で帰還し、コロラドで生き延びていた子供たちに再会した。エネルギー源を取り戻した月は、元の軌道に復帰した。
月のオペレーティングシステムは、それ自体が人類の古代の祖先によって作成されたAIであり、ハウスマンが自分自身を犠牲にしたときの意識のコピーを保存していたことを明らかにした。再建されたハウスマンに母親と猫のファズアルドリンとして登場したAIの投影では、地球に引き起こされた大規模な破壊の修復に取り掛かる必要があると述べた。
ムーンフォール スタッフ
監督:ローランド・エメリッヒ
脚本:ローランド・エメリッヒ,ハラルド・クローサー,スペンサー・コーエン
製作:ハラルド・クローサー,ローランド・エメリッヒ
音楽:ハラルド・クローサー,トーマス・ワンダー
撮影:ロビー・バウムガルトナー
編集:アダム・ウルフ,ライアン・スティーブン・ハリス
配給:ライオンズゲート
ムーンフォール キャスト
ジョー・ファウラー:ハル・ベリー
ブライアン・ハーパー:パトリック・ウィルソン
K・C・ハウスマン:ジョン・ブラッドリー
トム・ロペス:マイケル・ペーニャ
ソニー・ハーパー:チャーリー・プラマー
ミシェル:ケリー・ユー
ホールデンフィールド:ドナルド・サザーランド
ダグ・デイビッドソン:エミ・イクワーカー
ブレンダ・ロペス:カロリーナ・バルトチャク
キャプテン・ガブリエラ・オークレア:マキシム・ロイ
アルバート・ハッチングス:ステファン・ボガアート