ピラニア3Dは、2010年公開のアメリカ合衆国の映画。湖に現れた凶暴なピラニアの恐怖を、3Dで描くパニック映画。3Dの飛び出し効果を駆使したショック・シーンの連続で、血みどろの惨劇を映像化した。1978年のアメリカ映画『ピラニア』のリメイクであり、アレクサンドル・アジャが監督した。本作はポストプロダクション時に3D変換され、3D映画として公開された。
ピラニア3D 映画批評・評価・考察
ピラニア3D(原題:Piranha 3D)
脚本:35点
演技・演出:17点
撮影・美術:17点
編集:10点
音響・音楽:9点
合計88点
オリジナルを超えたリメイク作品。
恐怖もエロさも会心の出来栄え!
冒頭にジョーズのリチャード・ドレイファスが登場し、早々に退場するわけですが、スタッフからの熱い要望に応える形で出演したようです。今作には、バック・トゥ・ザ・フューチャーのドク役のクリストファー・ロイドとジェニファー役のエリザベス・シュー(主演)が共演していたり、スタンド・バイ・ミーのデブ少年役だったジェリー・オコンネルが変態ポルノ映画監督役で出演しかなり濃い感じで変態役を熱演しています。
主演のエリザベス・シューの息子のジェイク役でスティーブ・マックイーンの孫であるスティーブン・R・マックイーンも出演し、おじいさんに負けず劣らずの活躍を見せています。物語中盤で退場してしまいますが、『スターシップ・トゥルーパーズ』やソウに出演していたディナ・メイヤーも調査ダイバー役で出演しています。渋い強面俳優のヴィング・レイムスも熱い保安官役で熱演していますが、吹き替えは出川哲郎のため、最初は字幕の方が良いかと思います。性格が全く違う役になっています。
キャストは脇役も含めて個性派を揃えていて、適材適所で演技が皆上手い映画です。
この映画の凄さは、美女の揺れるおっぱいがあっちこっちで見れるエロさを前面に出していながら、グロさは地獄絵図の如く、恐怖の映像でありドン引きする映像がふんだんに取り入れられているところです。
この作品のグロさは、細かいところまで凄いんです!
ピラニアに喰われるだけじゃないんです!
細かいシーンで、いろんなスプラッタームービーのオマージュが見れます。そのためグロシーンを長い時間見せつけられてしまいますがどれもいい出来なんですねぇ~。DVDだとわざわざグロシーンをチェックしてしまいます。ホラー好きにはたまらん映画です。
悩殺ヒロインにケリー・ブルックを起用していることなど監督センスがいいです。
ピラニア3D あらすじ
春の観光シーズン。アメリカ・アリゾナ州のヴィクトリア湖畔でボートを浮かべブラックバス釣りをしていたマシュー・ボイド(演:リチャード・ドレイファス)は、突如発生した地震による湖底の地割れから大量に現れたピラニアの群れに襲われる。女性保安官ジュリー・フォレスター(演:エリザベス・シュー)の息子ジェイク(演:スティーブン・R・マックイーン)は、自称映画監督のデリック・ジョーンズ(演:ジェリー・オコンネル)から、ビーチで開催される祭を収録するため周辺の案内を依頼された。
一方、浜辺にマシューの無残な遺体が上がったことから、ジュリーは海洋学者の調査団を派遣させる。ジェイクはジュリーから言いつかった妹のローラとゼインの子守りを逃れ、たまたま居合わせた幼馴染のケリー・ドリスコル(演:ジェシカ・ゾア)と共にデリックの撮影に参加。監視の目を離れたローラ達はボートで孤島へ向かい、ボートをなくして遭難する。ジュリーら調査団一行はピラニアを発見、魚類に詳しいカール・グッドマン(演:クリストファー・ロイド)に見せたところ、これがかつてコロラド川に生息していたが200万年以上前に氷河期の到来で絶滅したピラニアの祖先「パイゴセントラス・ナッテリー」がより凶暴化した危険種だと判明、ビーチを閉鎖しないと大惨事になることが示唆された。しかし、ビーチでは既に祭が始まっており、保安官の警告では湖で遊ぶ観光客たちを抑えられなくなっていた。 一方ジェイクは撮影に参加している途中、ローラたちを発見し船で救助に向かう。しかし二人を乗せた後、船が藻にひっかかり動きがとれなくなる。そのときビーチでは大量のピラニアが集まった人々に襲いかかり、惨状を呈していた。ジェイクたちの乗った船もいったんは動き始めたが、今度は岩に座礁し船底に穴があき沈み始める。ビーチでは地獄のような惨劇が繰り広げられていたが、ジェイクとローラたちの危機を知ったジュリーが救出に向かう。ジュリーは難破した船にロープをかけ、ローラとゼインを救い出すが、ジェイクは船室に閉じ込められているケリーを救うため、危険を冒して海中に潜り、船を爆発させてその隙に二人は脱出をはかる。
ピラニア3D スタッフ
監督:アレクサンドル・アジャ
脚本:ピーター・ゴールドフィンガー,ジョシュ・ストールバーグ
製作:アレクサンドル・アジャ,マーク・キャントン,グレゴリー・ルヴァスール,マーク・トベロフ
製作総指揮:スティーヴ・バーネット,スコット・フィッシャー,ルイス・G・フリードマン,J・トッド・ハリス,ライアン・カヴァノー,アンドリュー・G・ラ・マーカ,チャコ・ヴァン・リューウェン,ヴァンサン・マラヴァル,アリックス・テイラー,ボブ・ワインスタイン,ハーヴェイ・ワインスタイン
音楽:マイケル・ワンドマッチャー
撮影:ジョン・R・レオネッティ
編集:バクスター
製作会社:ワインスタイン・カンパニー
配給:ディメンション・フィルムズ,ブロードメディア・スタジオ
ピラニア3D キャスト
ジュリー・フォレスター保安官:エリザベス・シュー
ジェイク・フォレスター(ジュリーの長男):スティーブン・R・マックイーン
ノヴァク・ラドジンスキー:アダム・スコット
デリック・ジョーンズ:ジェリー・オコンネル
ファロン保安官代理:ヴィング・レイムス
ケリー・ドリスコル:ジェシカ・ゾア
カール・グッドマン:クリストファー・ロイド
マシュー・ボイド(オープニングの釣り人):リチャード・ドレイファス
ダニー:ケリー・ブルック
ローラ・フォレスター:ブルックリン・プルー
ゼイン・フォレスター:セイジ・ライアン
コンテスト司会者:イーライ・ロス
クリスタル:ライリー・スティール
トッド:コーディー・ロンゴ
ブレット:ブライアン・クーバッハ
グッドマン夫人:デブラ・コーウィン
ポーラ:ディナ・メイヤー