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インナースペース|人間が人間の体内(インナースペース)に入り込んでしまったために巻き起こる奇想天外、前代未聞のSFXアドベンチャー

インナースペース
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インナースペースは、1987年公開のアメリカ合衆国の映画。人間が人間の体内に入り込んで繰り広げる奇想天外、前代未聞の大冒険!デニス・クエイド×メグ・ライアン共演 スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮SFXスペクタクル・アドベンチャー!!1987年度のアカデミー賞でデニス・ミューレンが視覚効果賞を受賞。名作SF映画「ミクロの決死圏」のように、ミクロサイズの“超小型探査艇”による人体内の探検が描かれるだけでなく、偶然から探査艇が体内に入ってしまった青年が悪党に追われ、しかもタイムリミットがあるという二重三重の大冒険&珍騒動が繰り広げられるSFアクションコメディ。スリルと笑いが楽しめる上、当時の最先端のVFXも楽しめる。主演は本作で出会って後に結婚した(そして離婚もした)デニス・クエイドとメグ・ライアン。

インナースペース 映画批評・評価・考察


インナースペース(原題:Innerspace)

脚本:35点
演技・演出:15点
撮影・美術:17点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計82点

公開当時は、話題性抜群でSFといえば宇宙だったところに、人体を探査するという目新しさもあり大ヒットした作品です。スピルバーグの名前でヒットする時代でもありましたので監督のジョー・ダンテだって巨匠なんですが、この頃はスピルバーグ製作総指揮を全面に打ち出していました。なんかリスペクトが足らない感じですよね。

この映画以降のメグ・ライアンは破竹の勢いでトップ女優に上りつめていきます。笑顔が本当にキュートですよね。一方、デニス・クエイドは、大ヒット映画は今作くらいですが、スマッシュヒットする映画やカルト的人気作に出演するようになっていきます。ほんと面白い映画によく出演しているんです。今作の事実上の主人公じゃないかと思えるジャック役のマーティン・ショートは、さすがコメディアンという演技で笑わせてくれます。


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インナースペース あらすじ(ネタバレ)

サンフランシスコのべクター・ラボ研究所で今、世紀の大実験が行なわれようとしていた。元パイロットのタック・ペンドルトンが実験用ポッド<探査艇K2>に入り、科学者オジー・ウェクスラーの合図に従って今しも縮小化されウサギの体内に入ろうとしていたのだ。2枚のマイクロ・チップのうち1枚が探査艇に組み込まれ、残りの1枚はコンピュータ内部にセットされた。が、そのとき、ケンカー博士率いるスパイ団が所内に乱入、セットされていたマイクロ・チップが盗まれた。彼はこの計画を横盗りしようとしていたのだ。オジーだけが辛くも逃げだしたが殺し屋アイゴーに撃たれて息たえだえとなり、その直後、出会い頭にぶつかったジャック・パターのお尻に注射器を刺してしまう。

こうしてタックが乗り込んだ探査艇は注射器を通してジャックのお尻から本人の体内へと入ってしまう。自分が人間の中に入ったことなど知る由もなかったタックだが、モニターを使って外界を見てようやく事の重大さに気づいた。許容酸素量は24時間しかないのだから、速くこのことをジャックに知らせなければ脱出できなくなってしまう。その頃、マーガレット博士の研究所では黒幕のスクリムショーらが、探査艇をぶち込まれたのがジャックであることをつきとめ、ジャック誘拐の指令がアイゴーに下った。探査艇に組み込まれたマイクロ・チップを奪い、手もとにあるそれを合わせ新たな実験を行なおうとしていたのだ。

ジャックの体内のタックは中耳まで探査艇を移動させて本人とのコンタクトに成功、かつての恋人であるジャーナリスト、リディア・マックスウェルと連絡するよう指示するが、偶然にも今彼女が取材しようとしていた不思議なカウボーイこそスクリムショーと接触しマイクロ・チップを入手しようとしていた人物だった。タックを元の身体に戻すには2枚のマイクロ・チップが必要で1枚は探査艇に組み込まれ、もう1枚はスクリムショーの手にあったのだ。それを手に入れるために、ジャックとリディはカウボーイをマークするのだった。

しかし敵もさるものでアイゴーをミクロ化して探査艇のマイクロ・チップを奪おうとジャックの体内に送り込んでくる。体内では壮絶な一騎討ちが始まった。タックはアイゴーを胃の中に誘い胃液で溶かしてしまう。そしてタックはジャックのくしゃみと共にようやく体内から脱出することができた。

映画と小説版の相違点
ネイサン・エリオットによる小説版(南山宏・訳)が角川文庫より刊行されている(ISBN 4042729010)。

物語中、ジャックとリディアが産業スパイに捕まり監禁された場所でキスをした際に、潜行艇が口移しでリディアの体内に入り、交信不能のまま体内を彷徨っている内に子宮で胎児(=自分の子供)に遭遇することで、タックは潜行艇がリディアの体内に入ったことに気付く場面がある。映画ではその後、タックは内耳でリディアの好きな曲を流し自分の存在を彼女に知らせて、もう一度ジャックとキスをしてもらい無事ジャックの体内に戻る事に成功する。

一方小説版ではこの場面は存在せず、ジャックと交信不能となったことを不審に思ったタックが、ジャックに存在を知らせた時と同じ要領でセンサーを目と耳に取り付けてリディアと交信し、もう一度ジャックにキスをしてもらうと言う展開になっている。

インナースペース スタッフ

監督:ジョー・ダンテ
脚本:ジェフリー・ボーム,チップ・プローザー
原案:チップ・プローザー
製作:マイケル・フィネル
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ,ジョン・ピーターズ,ピーター・グーバー
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
撮影:アンドリュー・ラズロ
編集:ケント・ベイダ
製作会社:アンブリン・エンターテインメント
配給:ワーナー・ブラザース

インナースペース キャスト

タック・ペンドルトン:デニス・クエイド
ジャック・パター:マーティン・ショート
リディア・マックスウェル:メグ・ライアン
ビクター・スクリームショウ:ケヴィン・マッカーシー
マーガレット・キャンカー:フィオナ・ルイス
アイゴ:ヴァーノン・ウェルズ
カウボーイ:ロバート・ピカード
ウェンディ:ウェンディ・シャール
ピート・ブランチャード:ハロルド・シルベスター
オジー・ウェクスラー:ジョン・ホラ
ナイルズ:マーク・L・テイラー
タクシー運転手:ディック・ミラー

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