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アイガー・サンクション|高度4000メートルでイーストウッドが正体不明の敵に挑む!イーストウッドが危険なアクションに挑戦!

アイガー・サンクション
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アイガー・サンクションは、1975年公開のアメリカ合衆国の映画。暗殺者は誰だ!? 高度4000メートルでイーストウッドが正体不明の敵に挑む!スタントを一切使わず、イーストウッドが危険なアクションに挑戦!トレヴェニアンの同名の小説を原作にしてクリント・イーストウッドが監督、主演を務めた。クリント・イーストウッドがスタントマンに頼らず、危険な山岳アクションに自ら挑戦。物語の舞台となるモニュメントバレーやアイガー北壁でロケ撮影を敢行し、本物ならではの迫力とリアリティを醸し出している。

アイガー・サンクション 映画批評・評価・考察


アイガー・サンクション(原題:The Eiger Sanction)

脚本:19点
演技・演出:12点
撮影・美術:18点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計63点

なぜ山に登る必要があるんだ?そこに山があるからだ!と言わんばかりじゃないんですけど、イーストウッドが山岳アクション映画を撮りたいというところからスタートしていると思える映画です。70年代のイーストウッドは監督業にも進出して実験映画のような、一部が極端に尖った作品を生み出していたように思います。この頃培ったものが数十年後の作品の完成度を高めているのかもしれません。山岳と予測できない天候と遭難というシチュエーションが生かされている映画ですし、ラストはなかなか熱いシーンだと思います。最近の映画のような派手な演出はありませんが、ドラマとして面白い作品じゃないかと思います。

原題の意味について
The Eiger Sanctionとは、Eiger(アイガー)はベルニーズアルプスの一峰でスイスを代表する山で標高は3,975 mになります。Sanctionの意味は制裁なので、作品の意味合いで考えるとアイガーで制裁するといったところでしょうか。間違っていたらすみません。

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アイガー・サンクション あらすじ(ネタバレ)

大学の美術教授ヘムロックは、かつて諜報機関で数多くの暗殺を手掛けた凄腕の殺し屋だったが、殺しに嫌気が差し引退していた。ある日、ヘムロックの元に諜報員のポープから連絡が届き、諜報機関のトップ・ドラゴンに呼び出される。ドラゴンは、「諜報員が殺され極秘情報が盗まれたため、犯人の二人の男を始末して欲しい」と依頼するが、ヘムロックは依頼を断ろうとする。しかし、「闇ルートから買い入れた美術品の情報を税務署に知らせる」と脅されたため、ヘムロックは2万ドルの報酬とコレクションの保証を引き換えに犯人一人の暗殺を引き受け、チューリッヒに向かい犯人を暗殺する。任務を終えたヘムロックは帰国しようとするが、女エージェントのジェマイマに2万ドルと美術品の合法性を示す文書を奪われてしまう。

ジェマイマがドラゴンの命令で派遣されたことを知ったヘムロックは、ドラゴンの元に乗り込み抗議するが、彼は返却と報酬の上乗せを引き換えにもう一人の男の始末を依頼する。ヘムロックは断ろうとするが、殺された諜報員アンリー・パックが自分の命の恩人であり、かつて戦場で自分を裏切ったマイルズが殺害に関与していることを知り、依頼を引き受ける。ドラゴンから、「犯人は片足が不自由な山男で、国際親善の一環としてアイガーに登山する」と聞かされたヘムロックは、友人の登山家ベンの元に向かい、登山に向けてトレーニングを行う。そこにマイルズが現れ、「犯人の情報と引き換えに自分の命を助けて欲しい」と取引を持ちかける。しかし、ヘムロックは女性スタッフのジョージに襲われ、それがマイルズの指示だと知り、マイルズの用心棒を殺して彼を荒野に置き去りにする。

トレーニングを終えたヘムロックはベンと共にスイスに向かい、登山チームと合流する。ベンから「足が不自由な男」の情報を聞いていたヘムロックは、チームのリーダーであるフレイタッグを犯人だと疑い、アイガーへの登山に挑む。ヘムロックを見送りに来たポープはジェマイマに対して、盗まれた極秘情報は偽物だったこと、敵対組織にそれを気付かせないためにヘムロックを呼び戻して「敵対組織への報復」を偽装しようとしていることを語る。ヘムロックの命を蔑ろにするやり方に憤慨したジェマイマは、ポープとドラゴンを非難する。

登山チームは順調にアイガーを登っていくが、途中で斜面が凍結して登山不可能となり下山を決意する。しかし、下山途中で足を踏み外してメンバーが滑落し、ヘムロックを残して全員死んでしまう。宙吊りになったヘムロックの元にベンが現れ助けようとするが、彼が足を引きずっている姿を見たヘムロックは、ベンこそが恩人を殺した犯人だと気付く。ベンは「薬物中毒だった娘ジョージを助けたマイルズに借りを返すために仕事を引き受けたが、君が殺した男が彼を殺した」と語り、自分には殺す意思がなかったことを伝える。ヘムロックはベンを許し、彼と別れてジェマイマとひと時を過ごす。

アイガー・サンクション スタッフ

監督:クリント・イーストウッド
脚本:ハル・ドレズナー,ウォーレン・B・マーフィ,ロッド・ウィテカー
原作:トレヴェニアン
製作:ロバート・デイリー
製作総指揮:デイヴィッド・ブラウン,リチャード・D・ザナック
音楽:ジョン・ウィリアムズ
撮影:フランク・スタンリー
編集:フェリス・ウェブスター
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ,CIC

アイガー・サンクション キャスト

ジョナサン・ヘムロック:クリント・イーストウッド
ベン・ボウマン:ジョージ・ケネディ
ジェマイマ・ブラウン:ボネッタ・マギー
マイルズ・メロー:ジャック・キャシディ
アンナ・モンテーニュ夫人:ハイジ・ブリュール
ドラゴン:セイヤー・デヴィッド
カール・フレイタッグ:ライナー・ショーン
アンドレ・マイヤー:ミヒャエル・A・グリム
ジャン=ポール・モンテーニュ:ジャン・ピエール・ベルナール
ジョージ:ブレンダ・ヴィーナス
ポープ:グレゴリー・ウォルコット

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