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パルプ・フィクション|忘れがたきキャラクターたちが、スリルと驚きに満ちたスピード感溢れる極上の冒険活劇を繰り広げる!

映画 パルプ・フィクション
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パルプ・フィクションは、1994年公開のアメリカ合衆国の映画。脚本/監督のクエンティン・タランティーノが満を持して送り出した忘れがたきキャラクターたち――いまいち冴えない二人組みのギャング(ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン)、ボスのセクシーな若妻(ユマ・サーマン)、捨て身のプロボクサー(ブルース・ウィリス)が、スリルと驚きに満ちたスピード感溢れる極上の冒険活劇を繰り広げる!時間的な順序とは異なった流れの当時としては珍しい手法で構成される。1994年のアカデミー賞では7部門にノミネートされ、そのうち脚本賞を受賞した。カンヌ国際映画祭ではパルム・ドールを受賞。

パルプ・フィクション 映画批評・評価・考察


パルプ・フィクション(原題:Pulp Fiction)

脚本:40点
演技・演出:20点
撮影・美術:20点
編集:10点
音響・音楽:10点
合計100点(満点)

初見は劇場公開時に映画館で見ました。『トゥルー・ロマンス』が面白かったので、これも見ようと思ったのが動機だったと思います。当時は高校生だったので質屋の地下室のインパクトが一番強烈でしたね。田舎の空手バカの高校生にはトラウマ的な衝撃でした。この映画のシンボル的なシーンであるジョン・トラボルタとユマ・サーマンのダンスシーン等は当時は古臭い演出だと思ったような覚えがありました。今はあのキレのあるダンス(ツイスト)のすばらしさが少しは理解できるようになりました。今作品で一番興味を持った俳優は、サミュエル・L・ジャクソンでした。当時は無名に等しい状況だったと思いますが、あの長セリフを熱々と語る言葉の暴力が刺激的かつ斬新に感じました。まさかの聖書「エゼキエル書25章17節」の一節が、千葉真一の『ボディガード牙』の英語版の冒頭の適当なプロローグに由来するものだとは思いませんでした。

この映画がカルト映画化する種づくりをタランティーノが行っている点も興味深いです。タランティーノの関連映画に出演しているキャストや『レザボア・ドックス』のマイケル・マドセンが演じたヴィック・ヴェガの弟がジョン・トラボルタが演じるヴィンセント・ヴェガという裏設定。元々、ヴィンセント・ヴェガ役をマイケル・マドセンに依頼していたところ、スケジュールの都合で断られたことからトラボルタが演じることになったそうです。俳優として下り坂だったトラボルタにとってはまさに起死回生の幸運が降ってきたことになります。今作以後のトラボルタの活躍は凄い状況でした。

小道具では、タバコの銘柄「レッド・アップル」、ジュールスが食べる「ビッグ・カフナ・バーガー」、ブッチが乗った「タクシー」など他の映画にも登場することがあります。この映画で最大の謎はアタッシュケースの中身だと思うのですが、金色に光ることから金塊説、ギャングなのでドラッグ説等があり、有力とされているのがマーセルスの魂があります。理由はアタッシュケースの鍵番が666だったこと、マーセルスの後頭部に絆創膏が貼ってあること、聖書に悪魔は、人の後頭部から魂を盗んでいくという言葉があること、アタッシュケースを取り返しに行ったジュールスとヴィンセントが至近距離で撃たれたにも関わらず無傷だったこと、またジュールスがそれによって神を信じるようになったこと。タランティーノ自身は、『お前が入っていてほしいと願うものさ』とインタビューに答えています。

ん?珍しく長文になってしまいました。いろいろ語れる要素が多い今作、みなさんも楽しんで見てくださいね~。

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今作品はU-NEXT で見ました。

パルプ・フィクション あらすじ

プロローグ
あるレストランにて、不良カップルのパンプキンとハニー・バニーが話をしている。2人はしばらく語った後、レストランでの強盗を企み拳銃を抜き店内に怒声を発する。
ギャングの殺し屋、ヴィンセントとジュールスはくだらない話をしながら、ギャングのボスの顔に泥を塗り裏切った青年グループらの部屋を訪ねる。

VINCENT VEGA & MARSELLUS WALLACE’S WIFE
(ヴィンセント・ベガとマーセルス・ウォレスの妻)

ギャングのボスであるマーセルスから彼の愛妻ミアの世話を頼まれたヴィンセントは、彼女の望むまま食事や一緒にダンスをして時を過ごす。ミアがヘロインをコカインと間違えて鼻から吸引してオーバードースを起こしたことから、ヴィンセントは知り合いの売人を頼る。

THE GOLD WATCH (金時計)
落ち目のボクサーであるブッチは、ギャングのボスのマーセルスから、大金と引き換えに八百長試合を持ちかけられて承諾するものの、ブッチはこれを裏切る。マーセルスからの報復を怖れたブッチは、恋人のファビアンと逃走を図る。ところが、ファビアンが形見の金時計を置き忘れてきたことが発覚し、ブッチは金時計を回収しにファビアンが住んでいたアパートに戻る。

THE BONNIE SITUATION (ボニーの一件)
マーセルスの顔に泥を塗った青年グループからアタッシュケースを取り戻したヴィンセントとジュールスは、ヴィンセントが誤射して殺してしまった死体の処理に困り組織の掃除屋のウルフを頼る。

エピローグ
プロローグのシーンに戻り、「ボニーの一件」を終えたヴィンセントとジュールスが、レストランで朝食を摂っていると、パンプキンとハニー・バニーのカップルが店内で強盗を始める。強盗はジュールスに銃を向ける。

パルプ・フィクション スタッフ

監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
原案:クエンティン・タランティーノ,ロジャー・エイヴァリー
製作:ローレンス・ベンダー
製作総指揮:ダニー・デヴィート,マイケル・シャンバーグ,ステイシー・シェア
音楽:カリン・ラクトマン
撮影:アンジェイ・セクラ
編集:サリー・メンケ
配給:ミラマックス,松竹富士

パルプ・フィクション キャスト

ヴィンセント・ベガ(Vincent Vega):ジョン・トラボルタ
本作の主人公。ギャングのボスであるマーセルスの部下の殺し屋。3年間いたアムステルダムから戻ってきた。短気で他人に命令される事を嫌う。マーセルスの命令で一晩だけミアの世話役をすることになる。裏設定では、ヴィンセント・ベガは『レザボア・ドッグス』のミスター・ブロンド(ヴィック・ベガ:マイケル・マドセン)の弟にあたるとされている。

ジュールス・ウィンフィールド(Jules Winnfield):サミュエル・L・ジャクソン
マーセルスの部下。殺し屋。人を殺す前に旧約聖書の一節を暗唱する。相棒のヴィンセントと共に体験した出来事を奇跡と捉え、神の存在を感じた為、引退を考える。「BAD MOTHER FUCKER」と刺繍が入った財布を使用している。

ミア・ウォレス(Mia Wallace):ユマ・サーマン
マーセルスの妻。元女優。ヴィンセントと一緒に夜を過ごした時に、コカインと間違えてヘロインを吸いオーバードースを起こし一時心停止状態になった。

ブッチ・クーリッジ(Butch Coolidge):ブルース・ウィリス
本作のもう一人の主人公。プロボクサー。マーセルスに八百長試合を依頼される。

ファビアン(Fabianne):マリア・デ・メディロス
ブッチの恋人。

マーセルス・ウォレス(Marsellus Wallace):ヴィング・レイムス
ビンセントらを取り仕切るギャングのボス。愛妻家で、妻のミアにマッサージをしたとされる男を部下を使いマンションから突き落としたという噂がある。大物だが、ファストフード店に1人で出掛けたりもする。

マーヴィン(Marvin):フィル・ラマール
ジュールスの知人の情報屋。

ブレット(Brett):フランク・ホエーリー
マーセルスのギャングの青年メンバー。マーセルスのアタッシュケースを盗み、自宅アパートに篭もる。

ロジャー(Roger):バー・スティアーズ
マーセルスのギャングのメンバー。ブレットと共にマーセルスを裏切る。

4番目の男(Fourth Man):アレクシス・アークエット
ブレットの仲間。

パンプキン(Pumpkin):ティム・ロス
カップル強盗。食事をしているファミレスで強盗をしようと言い出す。イギリス訛りの英語を話す。

ハニー・バニー(Honey Bunny):アマンダ・プラマー
パンプキンのガール・フレンド。本名はヨランダ。

コーヒーショップ(Coffee Shop):ロバート・ルース
ファミレスの支配人。

ランス(Lance):エリック・ストルツ
麻薬の売人。ビンセントにオーバードースで危篤状態になったミアを家に連れ込まれ救命を強要された。

ジョディ(Jody):ロザンナ・アークエット
ランスの妻。体中にピアスを通している。

トゥルーディ(Trudi):ブロナー・ギャラガー
ランスの家にいた女の子。

ジミー(Jimmie):クエンティン・タランティーノ
ジュールスの友人。ジュールスにやっかい事を持ち込まれた。黒人の看護師・ボニーを妻に持つ恐妻家。裏設定ではフルネームはジミー・ディミックで、『レザボア・ドッグス』の主人公であるミスター・ホワイト(ラリー・ディミック)と血縁関係。

ザ・ウルフ(The Wolf):ハーヴェイ・カイテル
冷静沈着で紳士的な掃除屋。仕事においては完璧な指示を行う。本名はウィンストン。

ラクエル(Raquel):ジュリア・スウィーニー
解体屋モンスター・ジョーの女性。ザ・ウルフと親しい。

クーンツ大尉(Captain Koontz):クリストファー・ウォーケン
7年間ハノイに捕虜として抑留されていた軍人。ブッチの幼少時、ブッチの父の形見で先祖代々受け継がれている金時計を手渡した。

バディ・ホリー(Buddy Holly):スティーヴ・ブシェミ
無愛想なウエイター。

エスメラルダ(Esmarelda Villalobos):アンジェラ・ジョーンズ
ブッチを逃がすタクシーの運転手。

メイナード(Maynard):デュエイン・ウィテカー
サディスティックな質屋の店主。ブッチとマーセルスを生け捕りにする。

ゼッド(Z):ピーター・グリーン
メイナードの友人の保安官。

ボンテージの男スティーヴン・ヒバート
メイナードの質屋の地下室で拘束プレイ中の全身ボンデージファッションの男。

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