リング・ウイルスは、1999年公開の韓国映画。鈴木光司の日本の小説「リング」を原作としたホラー映画。韓国版は原作により忠実に脚色し、『リング』と『らせん』をカバーする内容になっている。日本の大衆文化が解禁された1998年に企画され、まだ様々な制約条件が多く、自由には日本映画を公開できなかった1999年6月に(日本版『リング』のかわりというような意味合いで)韓国公開された。なお、本作は製作時に日本の版元と「海外での上映は基本的にしない」という条件のもと製作されたという。日本版『リング』は日本映画上映のための条件が緩和された後、1999年12月に韓国公開されている。
リング・ウイルス 映画批評・評価・考察
リング・ウイルス(英題:The Ring Virus)
脚本:29点
演技・演出:12点
撮影・美術:10点
編集:6点
音響・音楽:6点
合計63点
基本的に『リング』に沿った構成になっています。全体的に韓国映画っぽくないというか中途半端な感じがしました。ただ見て良かったなと思えたのが、ビデオを見た後にかかってくる電話が着メロみたいな音なんです。それが、着信アリの曲に似ているんです。もしかして、『着信アリ』のネタ元ってこれなのか?と思えました。まぁ、もともとリングのパクリだと言われていたので、そうなのかもしれません。
韓国映画版の設定について
山村貞子に当たる登場人物はパク・ウンソ(朝: 박은서)という名前に設定されています。半陰陽者(睾丸性女性化症候群)の設定が復活しています。回想では人間としての素顔を見せます。呪いのビデオは原作にやや忠実なものとなりメッセージや老婆や迫る男の顔も登場します。見た人間の写真は顔が歪んで写るのは同じです。母親はパク・チョンスク。彼女を殺害したのは父親のオ博士の息子、異母兄となっています。呪いのビデオを見て1週間の期限が来た者の前に直接出現し、長髪を振り乱し狂った目を剥いて襲ってくる化け物といった演出など日本の映画版を意識した描写が全編に登場します。リングウィルスは原作通り天然痘を基に生まれた設定です。
リング・ウイルス あらすじ
新聞記者ホン・ソンジュは、姪のサンミの突然の死に疑問を抱く。サンミと共に旅行に行った三人の友達も、その日同じ時間に死んだ。死因は全員が心臓麻痺。ソンジュは新聞記者の本能的な直感で、これらの死に何か不吉な暗示があることを感じる。
一方、四人の死体を解剖したチョ・ヨルもこの事件に隠された不思議な力を感じるが、同じくその謎について訪ねてきたソンジュに対しては苦笑いするだけだった。それでもソンジュは、事件の真相を追い求めるべく彼女らが行ったコンドミニアムに向かう。そして背筋が寒くなる映像に満ちたビデオを見て、これが疑問の死と関連があることを確信した。
ソンジュはチェ・ヨルを再び訪ねるが、彼もその不気味なビデオテープの存在に関心を寄せる。テープをダビングし謎を分析した二人は、このテープが強力な超能力によって念写して作られたものと推理し、事件の解決に乗り出した・・・・
リング・ウイルス スタッフ
監督:キム・ドンビン
原作:鈴木光司「リング」
脚本:キム・ドンビン,コン・スチャン
製作:ジョナサン・キム
音楽:ウォン・イル
撮影:ファン・チョリョン
編集:キョン・ミンホ
リング・ウイルス キャスト
シン・ウンギョン
ペ・ドゥナ
チョン・ジニョン
キム・チャンワン
イ・スンヒョン
キム・ジュヨン(じゅよん)
キム・ジンマン
チョ・ミンギョン
カン・ジヌ
ユン・ジュサン
ユ・ヨンス