フライトプランは、2005年公開のアメリカ合衆国の映画。高度一万メートルの密室で繰り広げられる、恐怖のサスペンス・アクション。映画主演は3年ぶりとなるオスカー女優ジョディ・フォスターが、突然娘を奪われた母親にふんし正体不明の敵に立ち向かう。
フライトプラン 映画批評・評価・考察
フライトプラン(原題:Flightplan)
脚本:20点
演技・演出:10点
撮影・美術:15点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計59点
この作品の脚本でよくジョディ・フォスターが出演を決めたなぁ~???と思えるほど、かなり無理のあるストーリーで、ジョディ演じる主人公の女性も全く共感できないゴーマン女(旦那を亡くしたばかりで情緒不安定ではある)で、他の乗客の迷惑を顧みず、四方八方当たり散らしながら、自分の娘を探しだそうとします。悪かったなとかやり過ぎちゃったなとかの反省もなくアラブ人だという理由で、アラブ人男性をただただ犯人扱いした描写シーンなんかは問題だと思います。複線の設定や登場人物をもう少し丁寧に描けばもう少し見ごたえがある共感できる映画になったかもしれない。母は強しで何でも片づけてしまってそれでいいのかな?すごく感情的な映画だったように思えました(少数派の感想かもしれません)。
フライトプラン あらすじ(ネタバレ)
仕事先のベルリンに滞在中に突然の事故で夫を亡くした航空機設計士のカイルは、6歳の娘・ジュリア、そして棺に入った亡き夫・デヴィッドと共にベルリン空港から飛行機に乗り、自宅のあるニューヨーク・ロングアイランドへの帰路に就いていた。
離陸して約3時間後、仮眠から覚めたカイルは隣の席にいたはずのジュリアの姿がないことに気づく。誰も目撃者がおらず(ただ1人、ジュリアを見た旨を証言した目撃者がいたが、子供のため、証言能力なしと判断された)、乗務員総動員でジュリアの捜索にあたるが見つからない。仕舞いには搭乗記録にジュリアの名前が存在しないと告げられてしまう。
以後もジュリアの捜索に奔走するが、最愛の家族を失ったため、正気を失った危険人物だとみなされて、航空保安官に逮捕されてしまう。
実はある人物の策略だった。その人物はデヴィッドを殺害し、その棺に爆弾の起爆装置を隠して(X線検査を逃れるため)機内に持ち込んだ。そしてジュリアを機械室に隠してカイルを精神的に追い込み、カイルが多額の金を要求しているとウソの証言をしてカイルをハイジャック犯に仕立て上げようとしたのだ。搭乗記録にジュリアの名前がないというのも共犯者の偽の証言だった。それを知ったカイルは、その人物の追撃を交わしてジュリアを救出することに成功する。
フライトプラン スタッフ
監督 : ロベルト・シュヴェンケ
脚本 : ピーター・A・ダウリング,ビリー・レイ
製作 : ブライアン・グレイザー
製作総指揮 : ロバート・ディノッツィ,チャールズ・J・D・シュリッセル
音楽 : ジェームズ・ホーナー
撮影 : フロリアン・バルハウス
編集 : トム・ノーブル
音響 : ジョン・タイトル
プロダクション・デザイン : アレック・ハモンド
美術 : ケヴィン・イシオカ,セバスチャン・T・クラウィンケル
フライトプラン キャスト
カイル・プラット – ジョディ・フォスター
ジーン・カーソン – ピーター・サースガード
マーカス・リッチ機長 – ショーン・ビーン
ステファニー – ケイト・ビーハン
フィオナ – エリカ・クリステンセン
エステラ – ジュディス・スコット
オバイド – マイケル・アービー
アハメド – アサフ・コーエン
ジュリア・プラット – マーリーン・ローストン
エリック – マシュー・ボマー
セラピスト – グレタ・スカッキ
デヴィッド・プラット – ジョン・ベンジャミン・ヒッキー