トゥルーナイトは、1995年公開のアメリカ合衆国の映画。アーサー王伝説に基づく、愛と冒険の歴史スペクタクル・ロマン。アーサー王の配下の“円卓の騎士”の長ランスロットとアーサー王妃グィネヴィアとの恋を中心に描く。アーサー王をショーン・コネリー、ランスロットをリチャード・ギアが演じている。
トゥルーナイト 映画批評・評価・考察
トゥルーナイト(原題:First Knight)
脚本:25点
演技・演出:15点
撮影・美術:12点
編集:5点
音響・音楽:7点
合計64点
アーサー王(ショーン・コネリー)の配下の“円卓の騎士”の長ランスロット(リチャード・ギア)とアーサー王妃グィネヴィア(ジュリア・オーモンド)との恋を中心に描かれていておとぎ話のようなロマンチック・アドベンチャーって感じの仕上がりになっている。ショーン・コネリーは渋くてカッコいいし、リチャード・ギアはザ・ランスロットって感じで美しく強い男、ジュリア・オーモンドはいかにも気の強いお姫様で、登場人物が絵になっている。ただただ物足りない、ひねりがない、昔から読み聞かされた内容をまた見ている感覚で、好きな人は好きなんだろうけど、個人的には物足りない映画だった。
トゥルーナイト あらすじ(ネタバレ)
アーサー王(ショーン・コネリー)と円卓の騎士たちによって治められているイングランドの理想郷キャメロット。しかし、仇敵マラガント(ベン・クロス)が、王の命と王国を狙っていた。レオネス公国の若く美しい王妃グィネヴィィア(ジュリア・オーモンド)は、王の妃となるために老臣オズワルド(ジョン・ギールグッド)を伴ってキャメロットへ向かう途中、マラガント一派に襲われる。危機一髪の彼女を救ったのは、自由と冒険を求めて山河をさすらう若き剣士ランスロット(リチャード・ギア)だった。
やがて、キャメロットを訪れた彼の勇気と実力を見抜いた王はこの地に留まるよう要請したが、ランスロットは固辞する。だが、マラガントの要塞にさらわれた王妃グィネヴィアを救出した彼の働きにいたく感動したアーサー王は彼を円卓の騎士に迎え、ランスロットも王へ忠誠を誓い、最も信頼の厚い“第一の騎士”の座を与えられる。
だが、彼の心の中では王妃への熱い思慕が燃え上がり、彼女もまた許されぬ愛に身を焦がしていた。やがて、レオネス公国を攻撃したマラガント軍との戦闘が始まり、王の巧みな戦術とランスロットの獅子奮迅の活躍で敵は退却する。激しい戦いを終えたランスロットはグィネヴィアに別れを告げ、2人は唇を重ねた。
それを知った王は激怒し、彼らを公開裁判にかける。だが、そこを奇襲したマラガントの軍勢が城を包囲した。ランスロットたち活躍で敵は撃退されたが、王も倒れる。臨終のアーサー王はランスロットに王国と王妃を委ね、世を去る。ランスロットとグィネヴィアは船葬により、王を弔った。
トゥルーナイト スタッフ
監督:ジェリー・ザッカー
脚本:ウィリアム・ニコルソン
製作:ハント・ロウリー,ジェリー・ザッカー
製作総指揮:ギル・ネッター,エリック・ラットレイ,ジャネット・ザッカー
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
撮影:アダム・グリーンバーグ
編集:ウォルター・マーチ
配給:コロンビア=トライスター映画
トゥルーナイト キャスト
アーサー王:ショーン・コネリー
中世の歴史書や騎士道物語では、アーサー王は6世紀初めにローマン・ケルトのブリトン人を率いてサクソン人の侵攻を撃退した人物とされる。
ランスロット:リチャード・ギア
アーサー王物語等に登場する伝説の人物で、円卓の騎士の成員。主君アーサー王の王妃グィネヴィアとの不義の恋と、それにより円卓の騎士の分裂の一因となった人物である。
グィネヴィア:ジュリア・オーモンド
マラガント王子:ベン・クロス
オスワルド:ジョン・ギールグッド
アグラヴェイン卿:リアム・カニンガム
ケイ卿:クリストファー・ヴィリアーズ
ガヘリス卿:アレクシス・デニソフ
ラルフ:ラルフ・アイネソン
ピーター:スチュアート・バンス