タイタニックは、1997年公開のアメリカ合衆国の映画。1912年に実際に起きた英国客船タイタニック号沈没事故を基に、貧しい青年と上流階級の娘の悲恋を描く。主にSFアクション映画を手掛けてきたジェームズ・キャメロン監督が、一転して挑んだラブロマンス大作である。タイタニック号沈没の史実を架空のラブストーリーを交えて展開される。前半のラブストーリーから一転して、後半ではパニック映画さながらの緊迫感のある展開で、ラストは悲劇的な別れとなる恋人たちが描かれている。興行収入は、全世界で21.9億ドルに達し、『ジュラシック・パーク』(1993年)を抜いて世界最高興行収入を記録した。第70回アカデミー賞では、歴代最多の14部門でノミネートされ、作品賞を含む歴代最多の11部門で受賞した。2012年には3D映画として再上映されている。
タイタニック 映画批評・評価・考察
タイタニック(原題:Titanic)
脚本:40点
演技・演出:20点
撮影・美術:20点
編集:10点
音響・音楽:10点
合計100点(満点)
今作品は公開当時に劇場で鑑賞しました。当時20代前半で細身でピチピチ(僕)でした。
劇場の雰囲気は、静まり返っていて長時間の映画ですが完全に観客が見入っている状態でした。前半のシーンより後半のシーン(パニック映画シーン)とラストシーンが個人的には印象強く残っています。
ネタバレになりますが、漂流しているドアに二人とも乗れたのでは?と思ってしまうことや、そもそもドアが浮かんでいるなら一つや二つじゃないだろうと思いますし、ジャックが力尽きるシーンでなんかもうちょっと機転が利かなかったのかな?と、ずっと思ってましたが。世界的にほぼみなさん、同じように思ってることが分かりました。
余談(自慢)ですが、劇中で使用された碧洋のハートの現物を至近距離で見たことがあるんですよ。天然石とされていますが、この映画用に作られたガラス(スワロフスキー)なんですよ。
今作品のブルーレイが一時期とんでもないくらい高騰していました。DVDだと2枚組なので、入れ替えが必要なのですがブルーレイは通しで見ることができます。もちろん映像も美しいのですが、ありえない値段がついてました。今は再生産されていますので格安で購入できます。
ジェームズ・キャメロン監督は、2012年が客船沈没の1912年4月からタイタニック沈没100周年にあたることから、100年目となる2012年4月の公開に向けて本作の3Dリマスター版を製作。製作にはキャメロン自身も3D変換処理作業に参加しており、北米では2012年4月4日、日本は同年4月7日に公開されました。
3D版は全米だけで既に興行収入4400万ドルを超えており、オリジナル版と通算して興収20億ドルを突破しています。 ストーリーの内容などは一切変わりませんが、Huffingtonpostによれば、クライマックスシーンに映りこむ星の位置に修正が加えられています。天文学者で宇宙物理学者のニール・ドグラース・タイソンから、そのシーンに映りこむ星の位置が正確ではないと指摘されたことがきっかけであり、それに対しキャメロンは「ちくしょう、分かったよ。じゃあ、1912年4月15日午前4時20分の星図を教えてくれたら、映画を修正する」と返し、実現されることとなりました。
タイタニック あらすじ(ネタバレ)
1912年に当時最大級の豪華客船タイタニック号が沈没してから、84年後の1996年の洋上から物語は始まる。トレジャー・ハンターのブロック・ロベットらはタイタニックと共に沈んだとされる最高峰のダイアモンド・『碧洋のハート』の在り処を探るべく、小型潜水艇を用い深海のタイタニックの調査を行っていた。そして、上流階級女性が搭乗していたと思われる1等客室の部屋から1つの金庫を発見する。歓喜に包まれる調査団は金庫をこじ開けたものの、中にあったのは彼らが探していた宝石ではなく、古ぼけた紙切れだった。しかし、その紙切れを綺麗に洗い直すと『裸体の女性』が浮かび上がり、その胸には『碧洋のハート』らしきダイヤを身に着けていたのだった。この1枚の絵画の発見をブロックはテレビで堂々と報じ、その放送を見たある老女は驚きを隠せずにはいられなかった。そしてブロックに一本の電話が入った。その声の主はなんと沈没事故から奇跡的に生還し、今では100歳を超えるその絵のモデルだった。ブロックと連絡を取り合った女性は孫娘ともども調査団の船に訪れ、静かにあの豪華客船の中で起こった知られざる話を語り始める。
1912年4月10日、イギリスのサウサンプトン港から当時史上最大の豪華客船タイタニックはニューヨークへと向けた処女航海へと出発した。上流階級の令嬢だったローズ・デウィット・ブケイターは、その婚約者のキャルドン・ホックリーと未亡人となった母と共にタイタニックへと乗船するが、半ば強制された婚約に気分は晴れないでいた。ブケイター家は破産寸前で母親がホックリー家の財産を目当てにした結婚を強制したのである。その一方で、画家を目指している貧しい青年のジャック・ドーソンは、新天地ニューヨークでの成功を夢見て、出港直前にポーカーで船のチケットを手に入れ、友人のイタリア青年ファブリッツィオと共にタイタニックに乗船する。午後0時00分、正午きっかりにタイタニックは数多くの見物人や見送りの人々の歓声に包まれてサウサンプトンを後にする。故郷であるアメリカに帰れることになった画家志望のジャックは、政略結婚のためにアメリカに向かうイギリスの上流階級の娘ローズと運命的な出会いを果たし、2人は身分や境遇をも越えて互いに惹かれ合う。
しかし、航海半ばの4月14日午後11時40分、波一つない水平線の向こうに、見張り員はぼんやりとたたずむ白い影を発見する。それはタイタニックの針路に横たわる巨大な氷山の姿だった。「針路正面に氷山!!」。見張員から直進すると氷山に衝突すると報告を受け、当直士官(船長に代わって船を指揮する士官)のマードック次席一等航海士は「取舵一杯、後進全速」の号令をかけたが、衝突を回避することは出来ず、タイタニックは氷山の横を擦るように衝突してしまう。破損個所から浸水が進んで徐々に船体が沈み始め、船全体がパニックに陥る。女子供の救助が優先されるが、ローズは取り残されたジャックを探そうと船に残り逃げ遅れてしまう。多くの乗客を残したまま船は大きく傾いた状態で沈み始め、甲板の先端に逃げ延びていたジャックたちは手すりに決死の覚悟で捕まり、重量に耐え切れず沈んでいくタイタニックと共に海中へ落ちていく。
何とか無事に生き延びた2人だったが、周囲は深い闇に包まれ救援の姿は見えなかった。ローズを瓦礫の上に乗せ、自分はそれに捕まり極寒の海中に浸かっていたジャックは、冷たい水に体力を奪われて力尽きてしまう。ジャックとの約束を守り生き残るべく、生きる気力を振り絞ってローズは警笛を鳴らして自分の居場所を知らせ、救援を経て一命をとりとめる。
助けられたローズは、生き延びてローズを探していた婚約者のキャルドンから逃げて、「ローズ・ドーソン」とジャックの姓を名乗り、ジャックの名前と共に生きてきたことを明かす。
全てを語り終えた老女ローズは、こっそりと隠し持っていた想い出の『碧洋のハート』を海に捨ててしまう。そして、心の中でジャックとの再会を思い描きながら、静かに床に就くのであった。
タイタニック スタッフ
監督:ジェームズ・キャメロン
製作:ジェームズ・キャメロン,ジョン・ランドー
製作総指揮: レイ・サンキーニ
脚本:ジェームズ・キャメロン
撮影:ラッセル・カーペンター
美術:ピーター・ラモント
編集:コンラッド・バフ,ジェームズ・キャメロン,リチャード・A・ハリス
音楽:ジェームズ・ホーナー
ボーカル:シセル
衣装:デボラ・リン・スコット
主題歌:「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」セリーヌ・ディオン
VFX&CGI:デジタル・ドメイン,インダストリアル・ライト&マジック,シネサイト,VIFX,POP・フィルム・カンパニー,4ワード・プロダクション,ハイドラックス,マットワールド・デジタル,パシフィック・フィルム・カンパニー,ディジ・スコープ,ペルペチュアル・モーション・ピクチャーズ,リズム&ヒューズ・スタジオ
VFXスーパーバイザー:ロバート・レガート
製作:ライトストーム・エンターテインメント
提供:パラマウント映画,20世紀フォックス
タイタニック キャスト
ジャック・ドーソン:レオナルド・ディカプリオ
本作の主人公。アメリカ合衆国ウィスコンシン州出身。画家として成功することを志し、世界中を旅する若者である。サウサンプトン港近くのパブにてポーカーでタイタニック号の切符を手に入れると、駆け込みで乗船し、そこでローズと出会うことになる。彼の絵はローズのお墨付きであり、彼が1ペニーで彼女のヌードをデッサンするシーンはよく知られている。
ローズ・デウィット・ブケイター:ケイト・ウィンスレット
本作のヒロイン。1996年から84年前の若きローズ。家が破産寸前のため母に言われるがままに政略結婚を強要され、彼女にとってのタイタニックは奴隷船同然であった。決められた人生に絶望する最中、船尾から飛び降り自殺を試みようとしたところを、ジャックと出会い、次第に惹かれていく。当時無名だったパブロ・ピカソやクロード・モネの才能を見抜く慧眼の持ち主であり、ジークムント・フロイトの研究を知っているなど博学である。
キャルドン・ホックリー:ビリー・ゼイン
ローズの婚約者。アメリカの大富豪の御曹司。劇中ではキャルと呼ばれることが多い。心より物や金で人を動かそうとする傾向にある。ローズを心から愛してはいたものの、ローズを自らの飾り物のように扱うなど、純粋な愛情とは言えず、彼女の心は離れていく。生存者の1人で、後に他の女性と結婚するも世界恐慌で破産してピストル自殺する。
ルース・デウィット・ブケイター:フランシス・フィッシャー
ローズの母。裕福な上流階級を装うが実際の家計は火の車であり、破産の危機から脱出するため、ローズにキャルドン・ホックリーとの結婚を強要する。ストーリーの随所で、ジャックに代表される庶民(3等船客)を見下す言動を行う。
E・J・スミス船長:バーナード・ヒル
タイタニック号の船長。作中ではタイタニックの処女航海が最後の務めとされているが、実際は今後も船長を続ける予定であり引退航海ではない。経験豊富で世間から信頼も厚く億万長者たちに人気の船長で、彼の船に乗るために旅のスケジュールを変更した人もいるほど。他船から氷山の警告を受けていたが、よくあることと判断して、船のスピードを落とすことはしなかった(史実では、氷山の多い海域を避けるために進路を南寄りに変更したが、氷山群は彼の予想以上に南下していた)。劇中では触れられていないが、オリンピック号(タイタニック号の姉妹船)の船長時代にイギリス海軍の巡洋艦と衝突事故を起こしている。当初配役は、ロバート・デニーロがオファーされていたが、制作当時デニーロは病気療養中のためオファーを断っていたことがキャメロンによって明かされている。
ブルース・イスメイ:ジョナサン・ハイド
タイタニック号を建造したホワイト・スターライン社の社長で航海に同伴している。メディア向けのアピールのために無謀な運転を船長に要求し、事故の引き金を作る。タイタニックの不沈伝説を信じ救命ボートを乗客より遥かに少ない人数の分しか乗せていなかったり(ただし救命ボートの数は当時の規定を十分に満たしてはいる)、救命ボートで乗客と一緒に脱出するなど、作中では責任者としての自覚が乏しい人物として描かれる。未公開シーンでは避難活動を手伝おうと空回りして勝手に救命ボートを外そうとしている。
スパイサー・ラブジョイ:デビッド・ワーナー
キャルドン・ホックリーの執事。キャルから与えられた命令を、淡々と、かつ冷酷にこなす。元ピンカートン探偵社の探偵(ただし吹替え及び字幕では刑事とされる)。豪華な装飾が施された銀色のコルト・ガバメントM1911を携行している。
ファブリッツィオ・デ・ロッシ:ダニー・ヌッチ
イタリア人。ジャックの友人でタイタニックの切符を手に入れ、タイタニックに乗船する。映画本編ではカットされたが、ヘルガというノルウェー人女性と出会い惹かれあう。
ブロック・ロベット:ビル・パクストン
トレジャー・ハンター。表向きは新型の無人潜水艇を導入してタイタニックの研究を行ってると言っているが、タイタニックに眠るとされる『碧洋のハート』(The Heart of the Ocean)を狙って沈没したタイタニックを探索している。そのため当初はタイタニックのことも単なる過去の事故、自分のキャリアのうちのひとつとしか認識していなかったが、Mrsカルバートの語る物語を聞く内に徐々に心境が変化していく。碧洋のハートを見つけた時に吸うためにとっておきの葉巻を用意していたが、最後は真の宝の意味に気が付いたことでそれを一服した。
ミセス・カルバート:グロリア・スチュアート
1912年から84年後の1996年のローズ。101歳。碧洋のハートのことを知っている唯一の生存者としてロベットの探索に協力する。この『タイタニック』の物語は彼女の回想という形で進行してゆく。タイタニックの証言のために探査船まで来訪したかに思われたが、真の目的は密かに所持していた碧洋のハートを海に捨てることだった。初期段階のエンディングでは、ダイヤを海に投げ込む寸前にロベット達に気づかれ、真の宝とは何なのかを咎(とが)めて海に投げ込むとしていたが、監督のキャメロンが謎めいたラストにしようと変更して現在のエンドに至った。碧洋のハート廃棄後は眠りにつき、時計がある大階段を白いウェディングドレスを着た若い頃のローズがジャックの元に行き、その周りではタイタニック号でジャックの他にも亡くなった人物が祝福の拍手をしているシーンで終わる。これは、ローズが亡くなりジャック達がいる天国に行った、単なる夢、という2つの説があり、DVDチャプター名は「かなえられた夢」(原題は「A Promise Kept」〈約束は果たされた〉)となっており、メイキングやDVDのオーディオコメンタリーで監督のキャメロンは「観た人それぞれで解釈してほしい」と発言している。
トーマス・アンドリュース:ヴィクター・ガーバー
タイタニック号の設計主任。航海中も船の細かい所にまで徹底的に目を通すなど完璧主義者。またタイタニックが氷山に激突した際、タイタニックの末路を誰よりも早く察知した。定員に満たないうちにボートを出してしまう乗組員を注意したり、乗客に脱出を促すなど、思いやりがあり、ローズが心を許している人物。
リジー・カルバート:スージー・エイミス
ローズ(ミセス・カルバート)の孫娘。ローズの身の回りを世話している。
ルイス・ボーディーン:ルイス・アバナシー
ロベットの相棒のトレジャーハンター。当初ローズのことを世間の注目を浴びたい婆さんだと信用してなかった。そのため被害者である彼女の前でも嬉々として事故の経過を語るなどしていたが、Mrsカルバートの物語を聞くにつれ徐々にタイタニック号におきた悲劇の意味を理解していく。演じたルイス・アバナシーの本職はタイタニックを研究している海洋学者だが、彼自身をモデルにキャメロンが脚本を書いて素で演じて欲しいと頼み、「作品をぶち壊してもいいなら出演する」と演技を任したという。
トーマス・“トミー”・ライアン:ジェイソン・ベリー
アイルランド人。タイタニックでジャックとファブリッツィオに出会い、2人にとって頼もしい存在となる。
ワイルド 主席一等航海士:マーク・リンゼイ・チャップマン
タイタニック号の主席1等航海士で、甲板部では船長に次ぐナンバー2。映画では描かれてはいないが衝突の直後、パニックを想定して上級船員に拳銃武装を指示した張本人。沈没時も職務を全うして沈みゆく船内の乗客たちに避難誘導を行う。敬礼した後に、頭に銃を突きつけるマードックをあだ名で呼んで自殺を止めようとしたものの、彼が近づいた時には遅かった。また、救命ボートA号のロープを切るように叫んでいた。大勢の乗客とともに海に放り出された後もデッキチェアにつかまり救命ボートを呼び戻そうと笛を吹き続けるも、救命ボートが到着した時は既に死亡していた。しかし、その後これがローズが助かるきっかけとなる。
マードック 次席一等航海士:ユアン・スチュワート
タイタニック号の次席1等航海士。タイタニック号が氷山に衝突した時に当直の上級士官として船を指揮していた。女性と子供を優先を緩やかに対応していた為か、イズメイが救命ボートC号に乗った時に唖然(あぜん)とするものの、結局はそのボートを降ろした。キャルから救命ボートの席を確保するため「ビジネス」と称して賄賂を一旦は受け取るが、最終的には「金で助かると思うな」と賄賂の札束をキャルに叩(たた)き返して拒否する。その後、救命ボートに殺到する乗客を鎮めるため拳銃で威嚇したが、それでも収まらずトミーを含む乗客2名を誤って射殺してしまう。直後、上官のワイルドに敬礼し、その後頭を撃って海に落ちた。しかし実際には最後まで誠実に乗客避難を行っていたという証言も多く残されている人物で、この表現が公開後遺族から抗議を受けることとなった。
ライトラー 二等航海士:ジョニー・フィリップス
タイタニック号の2等航海士。氷山激突後、女性と子供を優先を徹底した乗客の避難を率先して行った。救命ボートに乗客を定員より少なく乗せてアンドリュースに抗議されたり、パニックを抑えるために威嚇射撃をした(史実での目撃証言を反映している)。最終的には、沈没後に転覆したボートによじ登って生還する。
ロウ 五等航海士:ヨアン・グリフィズ
タイタニック号の5等航海士。救命ボート14号を担当していたが、ボートを降ろしている間に大勢の乗客が近づいてきたため、自分の所持している銃で空に威嚇射撃を3回した。沈没後に海に投げ出された乗員・乗客たちを救うために現場に戻ることができた、唯一の救命ボートの指揮官。未公開シーンでは戻る際に女性に成りすました男性乗客を別のボートへ突き飛ばしている。
ロバート・ヒッチェンズ 操舵手:ポール・ブライトウェル
氷山に接触した際に舵を握っていた操舵員。劇中では氷山接触シーンでマードックの指示で舵を切る姿や、6号ボートの指揮を執っている際に助けに戻ることを提案したモリー・ブラウンを脅迫して黙らせる姿などが描かれた。
ベンジャミン・グッゲンハイム:マイケル・エンサイン
1等船客。先祖代々続く鉱山業の実業家。沈没時救命具を着用することを勧められるも、「紳士たるもの死ぬ時も品格を失いたくない」と述べ、わざわざ夜会服に着替えブランデーを飲みながら最期を迎える。
ヘンリー・J・ベイリー 主任:ロン・ドナキー
タイタニック号の警備主任。ローズの自殺を制止したジャックを強姦魔(ごうかんま)と誤解して手錠をかける、キャルとラブジョイの計略で宝石泥棒の濡れ衣を着せられたジャックを拘束する場面に登場する。
ジョン・ジェイコブ・アスター大佐:エリック・ブレーデン
1等船客で船内で1番の大富豪。不動産の売買で富を拡大させる。妻をボートに乗せた後、船内に残り最期を迎える。
アーチボルド・グレイシー大佐:バーナード・フォックス
1等船客。アマチュア歴史家の資産家。劇中ではキャルと親しく、ローズを助けたジャックにお礼をするようキャルに勧めた。ジャックを招いた晩さん会や、沈没直前に船首にボートが残っていることをローズに伝える役回りでも登場している。
ジョセフ・ベル 機関長:テリー・フォレスタル
機関長。部下の機関士や機関助士たちに指示を下す姿や、部下たちとともに最後まで脱出せずに電気を供給する姿が描かれた。
トゥルーディ・ボルト:エイミー・ガイパ
ローズの身の回りの世話をする若いメイド。
バンドマスター:ウォレス・ハートリー
タイタニックの楽指団のバンドマスター兼ヴァイオリニスト。タイタニック沈没時メンバーとともに乗客のパニックを抑えるために仲間とともに演奏を行う。作中では、船の沈没が加速化する中、沈没寸前まで賛美歌『主よ御許に近づかん』を演奏した。
フレデリック・フリート:スコット・アンダーソン
氷山を発見した見張り番。劇中では臭いで氷山がわかると豪語していたが、ジャックとローズのキスに気を取られて氷山発見が遅れた。
リー 見張り番:マーティン・イースト
フリートとともに見張り台に立っていた船員。劇中では臭いで氷山がわかると豪語したフリートを責め立てていた。
ハロルド・ブライド 一等通信士:クレイグ・ケリー
1等通信士。未公開シーンでは脱出を拒むフィリップスに救命胴衣を着せる場面があった。
マーガレット・“モリー”・ブラウン:キャシー・ベイツ
タイタニックの1等船客の1人で、新興成金。上流階級である他の1等船客からは成り上がり者として見下されているが、実力で成功をつかんだ彼女は平然と受け流している。貧乏人であるジャックが上流階級のパーティに出席する際に、彼女は息子の礼服を貸し出したり食事のマナーを耳打ちしたりしてジャックを陰から支える。タイタニック沈没の時に救命ボート上で救助のため引き返すのを主張した乗客は彼女だけだった。1996年のローズが彼女を「後に不沈のモリー・ブラウンと呼ばれる」と説明している。
フレッド・W・バレット 火夫:デレク・リー
ロシズ伯爵夫人:ロシェル・ローズ
アイルランド人の母親:ジェニット・ゴールドスタイン