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渋谷怪談2|「サッちゃん」「あたしたち友達だよね?」「ベッドの下」「死ねばよかったのに」といった著名な都市伝説が、作中の題材とされている。

渋谷怪談2 映画
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渋谷怪談2(しぶやかいだんつー)は、2004年公開の日本映画。同時公開された『渋谷怪談』の続編であり、前作同様に都市伝説を題材とし、東京都渋谷区を舞台とした作品である。今回より、諸々の怪現象の元凶である少女の霊として「サッちゃん」の名が作中に登場するが、これは童謡の『サッちゃん』において、「サッちゃんがバナナを半分しか食べられないのは事故死したため」「サッちゃんの歌詞の隠された意味を知ると殺される」といった都市伝説に由来する。ほかにも「あたしたち友達だよね?」「ベッドの下」「死ねばよかったのに」といった著名な都市伝説が、作中の題材とされている。

渋谷怪談2 映画批評・評価・考察

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渋谷怪談2(しぶやかいだん2)


脚本:25点
演技・演出:15点
撮影・美術:14点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計68点

前作もそこそこ面白いし、怖い演出でしたが、こちらがより怖いです。今作は間の取り方が上手で、背筋がゾクゾクっとする絶妙な間があるんです。グロい描写があるわけではないのですが、一瞬止まる間、そういうのを体感できました。堀江監督の演出は冴えていると思います。キャストでは今作で主演になった堀北真希がともかく可愛い。松山ケンイチも初々しく可愛い。『呪怨』の影響が強い作品ですが、いい意味で監督は上手く取り入れていると思いました。伽椰子俊雄が組み合わさったのがさっちゃんって感じですね。

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渋谷怪談2 あらすじ

渋谷の怪事件から約半年後。高校受験に成功した久保綾乃は、かつての家庭教師で廃人同様となっている八島リエカの手から、渋谷のコインロッカーの鍵を受け取る。それ以来綾乃は、赤ん坊の幻覚に襲われ始める。

その頃の綾乃たちの世代の間では、渋谷に恋が叶うコインロッカーがあるという噂で持ちきりだったが、そのロッカーに関わった者は次々に謎の死を遂げていた。あのロッカーこそが元凶だと確信した綾乃は、多くの犠牲者たちの死に立ち会ってきた掛沢医師と共に、コインロッカーに立ち向かう。

掛沢は多くの者を死に追いやったロッカーを憎悪するが、綾乃はそこでコインロッカーベイビー事件があったことを知り、報われずに死んだ赤ん坊に同情心を寄せる。そんな綾乃たちのもとにも、少女の霊「サッちゃん」が出現する。綾乃たちは逃避行の末に、トラックが掛沢を撥ね、綾乃は何者かの手によって事故を逃れる。

綾乃は、病院のベッドで目を覚ます。自分がサッちゃんを想ったことで、サッちゃんが自分を事故から救ったと、安堵する。しかし実は、綾乃を救ったのはリエカの霊であり、サッちゃんが綾乃に「死ねばよかったのに」と呟き、物語は終わる。

渋谷怪談2 スタッフ

監督:堀江慶
監督補:大原盛雄
企画:熊澤芳紀
プロデューサー:柴田一成梶研吾岩佐陽一
脚本:福谷修
原案:柴田一成
撮影:百束尚浩
美術:丸尾知行
照明:野村泰寛
音楽:塚崎陽平
録音:伊藤裕規
編集:松田和茂
音響効果:小山秀雄
配給:ビターズ・エンド

渋谷怪談2 キャスト

久保 綾乃(くぼ あやの):堀北真希
主人公。前作では受験生だったが、受験に成功して晴れて高校へ進学した。ずっと慕っていたリエカを失って以来、落ち込み気味。続編の小説『サッちゃん 続・渋谷怪談』にも登場する。

篠原 庸介(しのはら ようすけ):松山ケンイチ
綾乃の同級生。綾乃に好意を寄せていることから、彼女を何かと元気づけようとし、ついには「恋が叶う」と噂のコインロッカーに手を伸ばす。

菊池 栞(きくち しおり):木村茜
綾乃の同級生。庸介と共に綾乃を元気づけようとするが、実は庸介が好きであり、庸介に複雑な想いを抱いている。問題のコインロッカーに関わった後、綾乃の部屋で、ベッドの下に消える。

掛沢 裕一(かけざわ ゆういち):永澤俊矢
リエカが入院していた先の精神科医。前作でのリエカの仲間たち何人かの死にも携わっており、次々に起こる変死事件に疑問を抱いている。前作『渋谷怪談』にも登場。

村松 恵(むらまつ めぐみ):原史奈
掛沢の助手で、私生活においてもパートナー。献身的にリエカを見舞っていた綾乃の姿に心を打たれており、彼女の良き相談相手となる。前作『渋谷怪談』にも登場。

小宮山 千沙(こみやま ちさ)、橘 瑞穂(たちばな みずほ)、三田 友美恵(みた とみえ)
演 – 太田千晶榊安奈細田あかり
綾乃の部活の先輩たち。綾乃が勉強を理由に部活を辞めて以来、綾乃たちを目の敵にする。悪戯三昧の日々を送っており、興味本位で問題のコインロッカーに手を伸ばした結果、変死する。

八島 リエカ(やじま リエカ):水川あさみ
前作の主人公。冒頭で死亡するが、その存在は死後もなお、綾乃の心に大きく影響を与え続ける。

根本 美希(ねもと みき):みさきゆう
恵の友人。心理学の一環として都市伝説を研究しており、問題のコインロッカーにも手を伸ばし、悲劇を招く。

麻上 しずか(まがみ しずか):吉田恵
綾乃たちとは別の高校の生徒。原作小説での名は「舞」。香里の恋を叶えるため、恋が叶うと噂のコインロッカーを使わせるが、以来、あらぬ物が見えるようになる。

辻 香里(つじ かおり):田中希美
綾乃たちとは別の高校の生徒。原作小説での名は「奈々美」。しずかの勧めで、自分の恋を叶えるために件のコインロッカーを使い、死亡する。

宮野 良平(みやの りょうへい):柏原収史
前作にも登場した青年。前作のラストでコインロッカーに引きずり込まれて消息を絶ったが、本作冒頭で廃人同様の姿で現れ、後に死亡する。

サッちゃん左近香澄
少女の霊。「恋が叶う」という噂を信じて渋谷の町外れのコインロッカーを使った者を、次々に呪い殺す。「サッちゃん」の名は、5年前に死体で発見されたコインロッカーベイビーに警察が名づけた仮名。

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