ハードコアは、2015年に公開されたロシア連邦・アメリカ合衆国共同制作のSFアクション映画。初の全編一人称視点で作られた映画である。サイボーグ化によって瀕死の状態から甦った男が、誘拐された妻を救い出すため、超人的な身体能力を駆使して謎の組織に立ち向かう。監督のナイシュラーがフロントマンを務めるロシアのロックバンド「バイティング・エルボウズ」の楽曲のPVが話題となり、その映像を見たプロデューサーのティムール・ベクマンベトフの勧めにより、PVと同様の手法を用いて作成された。
ハードコア 映画批評・評価・考察
ハードコア(原題:露:Хардкор; 英:Hardcore Henry)
脚本:37点
演技・演出:16点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計84点
一人称視点の映画は、まさにゲームを体感しているような映像で、激しく揺れる画面に酔うわ酔うわ、ずっと見ているにはつらい作品でした。面白いんですが画面の揺れで集中しにくいところがあります。レビューの評価が割れるのが理解できます。合わない人には合わない映画です。内容よりもこの一人称視点と画面が揺れすぎているところが問題になってしまいます。
僕は今作品、一人称視点じゃなくても面白かったと思います。いや本末転倒かもしれませんが、非常に良くできた脚本とアクションカメラのスピード感から一人称視点じゃなくて従来の撮影方法の方が面白かったのでは?
ハードコア あらすじ
近未来。主人公であるヘンリーはロシア高空に存する研究施設で目を覚ます。極度の重傷を負い、記憶を失っていた彼はエステルという自分の妻を名乗る女性によってサイボーグ手術が施され、切断された手足の修復などが行われていた。
失った声帯の修復が行われようとしていた矢先、研究所がエイカンという念力を扱える男と重武装した彼の部下たちによって襲撃され、ヘンリーはエステルと共に地上に脱出するも待ち構えていたエイカンの部下によってエステルは拉致され、自分は追われる身となる。 声帯を失っており、声すら出せず訳もわからない状況で彼はジミーという男に窮地を救われる。エイカンの部下の追撃によってジミーはすぐに死亡してしまうが直ぐに全く性格の違うジミーが現れ、ヘンリーをサポートする。
ジミーは過去にエイカンの元で働いていたがエイカンの手によって全身麻痺の後遺症が残るほどの重傷を負い、復讐のために自分のクローンを量産していたのだった。
ジミーの話でエイカンが死人をサイボーグに改造して量産することで世界を牛耳ろうと目論んでいたことを知ったヘンリーはジミーと協力し、エステルを奪回するためにエイカン一味に戦いを挑む。
ハードコア スタッフ
監督:イリヤ・ナイシュラー
脚本:イリヤ・ナイシュラー
製作:ティムール・ベクマンベトフ,イリヤ・ナイシュラー,インガ・ヴェインシュタイン・スミスエカテリーナ・コノネンコ
製作総指揮:シャールト・コプリー,ウィル・スチュワートカリーナ・シネンコマリヤ・ザトゥロフスカヤアレックス・A・ギンズバーグトニー・リーワン・チョンジュンワン・チョンレイジェリー・イェドナルド・タンロバート・シモンズアダム・フォーゲルソンオーレン・アヴィヴ
音楽:ダーシャ・チャルーシャ
撮影:セルゲイ・ヴァルヤエフアンドレイ・デメンティエフパーシャ・カピノスVsevolod KapturFedor Lyass
編集:スティーブ・ミルコヴィッチ
製作会社:華誼兄弟傳媒バゼレフス,ヴァーサス・ピクチャーズ
配給:STXエンターテインメント, クロックワークス
ハードコア キャスト
ヘンリー – セルゲイ・ヴァルヤエフ,アンドレイ・デミエンティエフ,イリヤ・ナイシュラー 他
ジミー – シャールト・コプリー
エイカン – ダニーラ・コズロフスキー
エステル – ヘイリー・ベネット
ヘンリーの父 – ティム・ロス
スリック・ディミトリ – アンドレイ・デミエンティエフ
カーチャ – ダーシャ・チャルーシャ
オルガ – スヴェトラーナ・ウスティノヴァ
ティモシー(傭兵) – イリヤ・ナイシュラー
ロビー – ウィル・スチュワート
ユーリ – オレグ・ポデュブニー