鉄男II BODY HAMMER(てつおつーぼでぃはんまー)は、1991年公開の日本映画。平凡なサラリーマンと、彼を鋼鉄の人間兵器にしようと企む謎の集団との闘いを描いた異色SFバイオレンスホラー映画。『鉄男』第2弾は、モノクロからカラーに変わり、再び塚本晋也が製作・監督・脚本・撮影・美術・編集などを1人でこなして作りあげる。
鉄男II BODY HAMMER 映画批評・評価・考察
鉄男II BODY HAMMER
脚本:11点
演技・演出:10点
撮影・美術:18点
編集:4点
音響・音楽:10点
合計53点
前作の焼き直しでスケールアップしたものの、前作ほどの振り切れた感じがない印象です。SFサイバーパンクと謳われているように映像と音楽との融合は見事ですが、無駄に長いストーリーと全く共感することがない狂った世界観と狂った登場人物たちに、何かを得ることがありません。どちらかというと不快感が強い作品です。
映像作品としては面白いですが、映画物語としては全く面白いところがない作品です。
といっても個人的には愛着のある作品です。
鉄男II BODY HAMMER あらすじ(ネタバレ)
幼い頃の記憶を失くしてはいるが、妻のカナ、3歳の息子と平穏に暮らす谷口明生のもとに、ある日突然不気味なスキンヘッドの2人組が襲いかかった。谷口の肉体に銃のようなもので何かを撃ちこみ、息子を誘拐した2人組はさらに谷口も連れ去り、何10人ものスキンヘッドの男たちが肉体訓練を行う巨大倉庫に運ぶ。彼はそこで生体実験を行われ、徐々に肉体が鋼鉄の銃器と化していき、激しく発砲しだす。その様子をかげで見ていたスキンヘッド集団を司る青年“やつ”は、いったん逃走した谷口を、カナを誘拐することで再びおびき出した。息子を殺され、次第に完璧な人間銃器と化した谷口は遂に“やつ”と対峙し、壮絶な闘いの果て“やつ”を倒すのだった。
鉄男II BODY HAMMER スタッフ
監督:塚本晋也
脚本:塚本晋也
製作:小泉洋,塚本晋也
プロデューサー:宍戸史紀,黒川文雄,竹内信夫相原祐美
撮影:塚本晋也
美術:塚本晋也
音楽:石川忠
録音:福島行朗
照明:塚本晋也
編集:塚本晋也
助監督:小嶋博幸
鉄男II BODY HAMMER キャスト
谷口明生:田口トモロヲ
カナ:叶岡伸
やつ:塚本晋也
スキン(兄):手塚秀彰
スキン(弟):浅田修生
谷口の父:金守珍
谷口の母:王民