8 Mileは、2002年公開のアメリカ合衆国の映画。カーティス・ハンソン監督。ラッパーとしてのレコード・デビューを夢見ながら苛酷な日々を送る白人青年を描いた青春映画。監督・製作は「ゆりかごを揺らす手」「激流」のカーティス・ハンソン。デトロイトを舞台にした、エミネムの半自伝的な作品で、彼の初劇場主演作である。※主題歌「ルーズ・ユアセルフ (Lose Yourself)」は2002年度アカデミー歌曲賞を受賞した。
8 Mile 映画批評・評価・考察
8 Mile(エイトマイル)
脚本:31点
演技・演出:15点
撮影・美術:15点
編集:9点
音響・音楽:10点
合計80点
エミネムの半自伝的な作品で、彼の初劇場主演作だったため、公開前はアイドル映画と揶揄されていたが、半自伝的であるからこそエミネムの演技は自然でクールでかっこいいものだった。彼のラップスキルの凄さは素人でも実感できる才能なので作品を盛り上げる上で欠かせないラップがまさに最高に輝いている。この映画の功績はラップとは何かを広く世界中の大衆に理解させた聖書と言っても過言ではない作品。ヒロインのブリタニー・マーフィ(故)も魅力的で上昇志向のビッチを演じている。エミネムとの絡みはセクシーだった。亡くなったのが非常に残念に思う。
8 Mile あらすじ
かつて隆盛を極めたアメリカの自動車産業は、もはや没落した1995年。ミシガン州デトロイトには都市と郊外を隔てる境界線がある。「8マイル・ロード」。この道は富裕層と貧困層、そして白人と黒人とを分けるラインになっている。
母と妹とトレーラーで暮らす白人青年B・ラビットこと、ジミー・スミスJr.(演:エミネム)。ガールフレンドと別れ、アパートを追い出された彼は母親宅に転がり込むが、トレイラー・パークに住む母親のステファニー(演:キム・ベイシンガー)は呑んだくれで、ジミーの高校時代の上級生に骨抜きにされ、仕事も行かない。通勤中もリリックを綴るジミーの夢は得意のラップで成功し、いつかこの貧困や犯罪とは縁のない、8マイルの向こう側に行くこと。しかし「ラップは黒人のもの」という世間の先入観やプレッシャーから、友人達の猛烈な後押しもむなしく、シェルターで行われるMCバトルに勝ち残ることができない。
そんなある日、バイト先のプレス工場でモデルを夢見るアレックス(演:ブリタニー・マーフィ)に出会う。彼女もまた8マイルを越えたいと願う人間で、二人は恋に落ちる。だが、成り上がりたい一心のアレックスは別の男と関係を持ち、ジミーは絶望を味わう。それぞれの思いが交錯する中、暴力、裏切り、貧困を乗り越えるため、ジミーはマイクをつかむ。
8 Mile スタッフ
監督:カーティス・ハンソン
脚本:スコット・シルヴァー
製作:ブライアン・グレイザー,カーティス・ハンソン,ジミー・アイオヴィン
製作総指揮:キャロル・フェネロン,ジェームズ・ウィテカー,グレゴリー・グッドマン,ポール・ローゼンバーグ
音楽:エミネム
撮影:ロドリゴ・プリエト
編集:ジェイ・ラビノウィッツクレイグ・キットソン
製作会社:イマジン・エンターテインメント
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
8 Mile キャスト
ジミー・スミスJr. :エミネム
アレックス:ブリタニー・マーフィ
ステファニー・スミス:キム・ベイシンガー
リリー・スミス:クロエ・グリーンフィールド
デヴィッド・“フューチャー”・ポーター:メキ・ファイファー
チェダー・ボブ:エヴァン・ジョーンズ
ソル・ジョージ:オマー・ベンソン・ミラー
ウィンク:ユージン・バード
パパ・ドク:アンソニー・マッキー
ジャニーン:タリン・マニング
グレッグ:マイケル・シャノン