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三人の名付親|銀行を襲い逃亡する3人のならず者が、砂漠で赤ん坊の命を助けたことから窮地に追いつめられて行く。

三人の名付親
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三人の名付親は、1948年公開のアメリカ合衆国の映画。原作はサイレント映画時代から何度も映画化されている、ピーター・B・カインの1913年の小説『The Three Godfathers』で、生まれたばかりの赤ん坊の名付け親(ゴッドファーザー=代父)となった3人のならず者を描いている。

三人の名付親 映画批評・評価・考察


三人の名付親(原題:3 Godfathers)

銀行を襲撃した3人のならず者たち。砂漠を逃走するなか、3人は身重の女性と出会い、出産を助けるが、女性は生まれた赤ん坊を託して亡くなってしまう。名付け親となった3人は生まれたばかりの赤ん坊を連れて目的地に向かうが…。3人の名付け親を演じるのはジョン・ウェイン、ペドロ・アルメンダリス、ハリー・ケリー・ジュニア。巨匠ジョン・フォード監督が、サイレント時代の作品を自らリメークした涙と感動の傑作西部劇。


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三人の名付親 あらすじ(ネタバレ)

アリゾナのウェルカムにやって来た3人の男が、突然町の銀行を掠奪して砂漠の中に逃れていった。3人のうち首領格は逞しいボッブ(ジョン・ウェイン)で、あとの2人は中年のピート(ペドロ・アルメンダリス)とまだ年若いキッド(ハリー・ケイリー・ジュニア)であった。烈日を浴びて砂漠を行く彼らは渇に苦しんだが、深傷を負っているキッドは1人耐えがたかった。砂漠には所々に旅人のための水槽タンクがあり、彼らはその1つであるマジャヴ・タンクへと急いだが、そこはすでに町の役人スイート(ワード・ボンド)が部下とともに先回りしていた。

彼らは追手の裏をかき逆戻りしてテラピン・タンクへ向かった。そこには1台の幌馬車が止まっており、中に1人の若い婦人がいた。ニュー・イエルサレムから来た彼女は身重の体であり、まもなくピートの世話で赤ん坊を生み、3人に赤ん坊のことをくれぐれも頼みながら死んでいった。3人は途方にくれたが、婦人の残していった聖書に力を得てニュー・イエルサレムに赤ん坊を連れて行くことにした。

しばらくしてテラピン・タンクに来たスイートは幌馬車の中に残されていた婦人の衣類が彼の姪のものであると知って、3人が彼女を殺したものと思い、ますます彼らに対する憎悪に燃えた。その頃3人は死の苦しみと闘っていた。キッドは死に、ボブとピートは赤ん坊をいたわりながら砂漠をさまよったが、突然ピートは足を折り、いまはこれまでと自殺した。ボブは1人、最後の力をふり絞り、倒れては立ち遂々ニュー・イエルサレムに辿り着いた。

スイートはボブを捕らえた。一部始終を聞いた彼は、憎悪の念も消え感謝の気持ちさえ湧いた。だが銀行掠奪の罪は消えず、ボブは自ら名づけ親となったこの赤ん坊をスイート夫人の手に預け、潔く引かれて行った。

三人の名付親 スタッフ

監督:ジョン・フォード
脚本:ローレンス・ストーリングス,フランク・S・ニュージェント
原作:ピーター・B・カイン『The Three Godfathers』
製作:ジョン・フォード,メリアン・C・クーパー
音楽:リチャード・ハーゲマン
撮影:ウィントン・C・ホーク
編集:ジャック・マレイ
製作会社:アーゴシー・ピクチャーズ,メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
配給:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー

三人の名付親 キャスト

ボブ(ロバート・ハイタワー):ジョン・ウェイン
ピート(ペドロ・エンカラシオン・アランゴ):ペドロ・アルメンダリス
キッド(ウィリアム・カーニー):ハリー・ケリー・ジュニア
スイート保安官:ワード・ボンド
スイート夫人:メエ・マーシュ

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