28日後… 75点

28日後...

28日後… 映画批評・備忘録

人間を凶暴化させるウイルスが蔓延し、感染者が人々を襲ったために壊滅状態になったロンドンを舞台に、生き残った人々のサバイバルを描いたダニー・ボイル監督、アレックス・ガーランド脚本によるSFホラー映画。アメリカSF・ファンタジー・ホラー映画アカデミーと呼ばれる第30回サターン賞(2003年度)の最優秀ホラー映画賞を受賞した。
2000年代映画界の寵児となったダニー・ボイル監督のゾンビ映画で、走るゾンビの生みの親となった。各シーンでジョージ・ロメロ監督のゾンビのオマージュが見られます。
続編に比べてキャストが無名で低予算映画ですが、個人的には、ハリウッド化した続編より今作の方が映像の美しさや音楽も素晴らしいし、表現も斬新で面白かったです。ダニー・ボイルらしさがよく現れていて、オープニングの主人公の目覚めなどは、ポール・W・S・アンダーソン監督が『バイオハザード』で、そのシーンをコピーしてしまうほどインパクトが強い映像でした。2000年代以降の作品は、バイオハザードもそうですが、『アイアムアヒーロー』や『ゾンビランド』は、ジョージ・A・ロメロ作品よりもこちらの作品の影響が強いものとなっています。まぁ、ものまねをしている人をものまねするみたいなものですが。。。。オリジナルに見劣る作品ばかりの中で、ヒット作は、その中にオリジナリティを出せた作品だと思います。

28日後… 採点の内訳


脚本:30点
演技・演出:15点
撮影・美術:14点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計75点

28日後… タイトル

28日後…(原題:28 Days Later)

28日後… あらすじ

動物愛護活動家が医療科学研究所を襲撃した。研究員はチンパンジーが危険な感染症にかかっていると警告するが、活動家は耳を貸そうとしない。檻から出した途端、チンパンジーは一人の活動家に襲いかかった。チンパンジーに噛まれ負傷した活動家は、暫く苦しんだ後、獣の如く凶暴化し、仲間の活動家や研究員に襲い掛かった。

感染症の正体は、感染すると数秒で脳に侵入して精神を司る部分を破壊し、「凶暴性」(レイジ)を剥き出しにしてしまうウイルスであった。研究所の襲撃により外部に流出したウイルスは瞬く間に蔓延、ロンドンはゴーストタウンと化した。ウイルスの感染拡大から28日後、メッセンジャーのジムは寂れた病院で昏睡状態から目を覚ます。変わり果てた風景に呆然としながら人気のない街をさまようジムは教会に入るが、そこで彼が目にしたものは自らに襲い掛かってくる感染者の姿だった。何とか逃げのびたジムは生存者のセリーナとマークに助けられる。ジムは自分が昏睡している間に起こった出来事に驚愕する。ジムは2人と自分の家へ向うが、そこにも感染者の影があった。襲撃を受け、マークが感染する。命乞いするマークに鉈を振り下ろすセリーナ。ジムとセリーナは家を出て、フランク、ハンナ親子のアパートを見つける。四人はラジオ放送に従って軍隊の基地を目指すが、行き着いたバリケードは無人で、そこでフランクは感染してしまう。林の中から現れた兵士がフランクを撃ち殺し、 三人はウェスト少佐の基地に連行されるが、そこは取り残された兵士たちが守る分隊だった。少佐の指図でセリーナとハンナをレイプしようとする兵士たち。少佐に反抗した軍曹は処刑され、ジムは辛くも処刑を逃れ、感染者を誘導して分隊を攻撃する。セリーナとハンナを奪還したジムだが、少佐に腹部を撃たれ重傷を負う。28日後、セリーナの看病によって回復したジムは、偵察機によって発見され、救助隊が差し向けられる。

28日後… スタッフ

監督:ダニー・ボイル
脚本:アレックス・ガーランド
製作:アンドリュー・マクドナルド
音楽:ジョン・マーフィ
撮影:アンソニー・ドッド・マントル
編集:クリス・ギル
配給:フォックス・サーチライト,20世紀フォックス

28日後… キャスト

ジムキリアン・マーフィー
本作の主人公。自転車メッセンジャーの青年。本作開始前に交通事故に遭い、病院に搬送されており、少なくともバイオハザード発生から28日が経過するまで昏睡状態であった。病院のベッドで覚醒し、崩壊したイギリスで感染者に襲われながらもセリーナやマーク、フランク、ハンナといった生存者と行動を共にする。
ラジオ放送を頼りに軍の基地にあるバリケード付近に向かい、そこでウエスト少佐率いる部隊にセリーナ、ハンナと共に保護され、要塞化した館に招かれる。その後、軍人達の目的が強姦であったことを知り、セリーナ、ハンナと共に館を出ようとするも失敗し、離反者である軍曹と共にバリケード付近で処刑されそうになる。しかし、軍曹が処刑されている隙にバリケード外へ逃走することに成功し、ハンナ、セリーナの救出のために動き出す。
鎖に繋がれた感染者メイラーを解放し、彼を利用しながらウエストの部下達を次々と殺害していき、最後はウエストに腹を撃たれるも生き延びた。
セリーナナオミ・ハリス
本作のヒロイン。薬剤師の女性で、マークと共に生き延びていた。感染者には容赦なく、感染直後、まだ発症していないマークを殺害した。フランク、ハンナ親子と合流した際は、足手まといになるという理由から、彼らの同行を快く思っていなかったが、次第に親子の厳しい環境にありながらも明るいやり取りに希望を感じる様になるが、フランクが死亡したことに絶望する。ウエストの部隊に保護されたことでハンナと共に強姦されそうになるが、ジムによって救出されて最後まで生き延びる。
ハンナミーガン・バーンズ
本作のもう一人のヒロイン。フランクの若い娘。ジム、セリーナと共に軍事基地のバリケード付近に向かうが、そこで父親が感染し、襲われそうになった所でウエスト率いる部隊に保護され、強姦されそうになるが、ジムによって救出され、最後まで生き延びる。
フランクブレンダン・グリーソン
ハンナの父親。崩壊した町で娘ハンナと共に生活していた。ラジオ放送を頼りに、娘や合流したジム、セリーナと共に軍事基地のバリケードへ車で向かうが、そこで感染者の死体の血液が目に入り感染し、娘に「愛してる」と告げ、近付くハンナを遠ざけて凶暴化する。直後、娘に襲いかかるがウエスト率いる部隊に射殺された。
ヘンリー・ウエスト少佐クリストファー・エクルストン
英国陸軍の少佐。部下達と共に館を要塞化して籠城している。ラジオ放送で生存者を集めようとしているが、その真の目的は部下に約束した女を与え、強姦させることで人口を増やすためである。
ジムと、解き放たれた感染者メイラーによって部下を皆殺しにされ、復讐のためにジムを銃撃し、車で逃げようとするが、運転していたハンナに、メイラーのそばに連れ去れていかれ、メイラーに撲殺された(感染はしなかった)。
マークノア・ハントレー
セリーナと共に籠城していた男。家族をバイオハザードで失った。感染者に襲われたジムを助けるも、自身が感染してしまい、セリーナに殺害された。
メイラー(感染者)マーヴィン・キャンベル
ウエストの部下の一人である黒人男性。感染直後、ミッチェルに気絶させられ、館の庭で研究材料として鎖に繋がれていた。ジムによって解放され、クリフトンに奇襲を仕掛けて感染させる。その後、感染したクリフトンや怒り狂ったジムと共にウエストの部下達を次々と殺害していく。最後はハンナに連れ去られたウエスト少佐を車から引きずり出して殺した。
デイビスサンジャイ・ランバルス
ウエストの部下の一人。ジムが鳴らしたサイレンを調査するため、ウエストと共に出動する。バリケードの梯子を登っている最中にジムにナイフで切り殺された。
ジョーンズレオ・ビル
ウエストの部下の一人。料理を担当しているが、腐った卵でオムレツを作るなど、基本的な所からできていない。ミッチェルがファレルを痛め付けて処刑しようとしたため、代わりに自らがファレルを射殺した。その後、ミッチェル、クリフトンと共にセリーナとハンナを監視していた。感染者メイラーの奇襲を受けたクリフトンを助けるため発砲するがジャミングを起こしてしまい、暴れ回るメイラーに怯えて隠れていた。メイラーがいなくなり、逃げ出した所をジムに銃剣で刺殺された。
ファレル軍曹スチュアート・マッカリー
ウエストの部下の一人。ウエストのやり方に反対し、ジムと共に処刑されることになったが、ジムにウィルスの蔓延や、バイオハザードはイギリス全土のみに留まっており、海を渡って拡散はしていない事を告げた上で、自分を先に殺すよう懇願することでジムが逃走する時間稼ぎをしただけでなく、脱出への糸口をもたらす事になる。
ミッチェル伍長リッチ・ハーネット
ウエストの部下の一人。態度が粗暴な男。セリーナを自分のものにしようとするが、ジムと解き放たれたメイラーによって部隊が壊滅したため混乱し、屋敷の奥にセリーナと共に籠城しようとするが、ジムに奇襲されて死亡した。
クリフトンルーク・マーブリー
ウエストの部下の一人。帽子を被っている。ジョーンズ、ミッチェルと共にセリーナとハンナを監視していたが、解き放たれた感染者メイラーに奇襲されて感染した。その後はメイラーや怒り狂ったジムと共に軍人達を次々と殺害した。

28日後… 予告編

28日後… 商品情報